【体験談】教育の諸問題も学ぶ1年のMaster of Education(TESOL)留学

高嶋 丈生さん | パース | Edith Cowan University | Languages | 1年4か月
日本の大学の教育学部を卒業後、パース、エディスコーワン大学のMaster of Education(TESOL)に入学。
TESOLを勉強しつつ、教育の諸問題も学びたかった高嶋さんは、あえてMaster of Applied linguisticsではなくMaster of Educationを選んで留学。無事に卒業されたタイミングでお話を伺いました。

エディスコーワン大学のMaster of Educationを選んだ理由

まず、エディスコーワン大学(ECU)は1年間で教育学のMasterコースを修了できることが最も大きな理由でした。「修士で勉強したいけれど日本で早くキャリア形成をしたい」と考えている自分にとって、一年でMaster を修了できるエディスコーワン大学院のコースはとても魅力的でした。ECUは教育学部の評判が高いこと、そして大学全体の学生満足度が高く充実したサポートを受けられることも決め手となりました。

自分は特に、多文化に溢れるこの時代を生き抜く力をどう育てるのか、またその違いについての理解と配慮をどう育てるのか、さらにどのように多文化社会が生徒を取り巻く社会を形成しているのか、それをどのように理解するのか、というようなグローバル教育に興味がありました。その面でも多文化であるオーストラリアは自分にとって最適な留学先でした。

また、日本の大学でも教育の諸問題について学んだことから、同じことをオーストラリアでも学びたいと思い、Master of Applied Linguisticsではなく、TESOLを勉強しつつ教育の諸問題についても勉強できるMaster of Educationを選びました。



エディスコーワン大学はパースにあり、シドニーやメルボルンなど人気の大都市ではなく、自分が今後観光する機会が少ないであろう都市で勉強したかったのでとってもいい選択でした。実際、パースは人が親切でフレンドリー、そして自然が豊かで落ち着いている雰囲気が魅力的な都市です。困ったことはお店が閉まるのが早いのでショッピング等は慣れるまで苦労しましたが、Spudshedというスーパーは24時間空いてるのでとても便利でした!



刺激的で多角度から学ぶ教育問題

Leading Education in a global contextという授業では言語、性別、宗教、教育リーダーシップなどの観点から21世紀におけるグローバル教育のあり方を考える授業でした。この授業の面白かったところは既存の答えを学ぶのではなく、学生同士のバックグランドをシェアしながら意見交換をし、より良いグローバル教育の形を探る能動的な授業でした。

多国籍な学生たちと意見交換することはとても刺激的であり、教育の諸問題をたくさんの角度から学ぶことができました。またレクチャラーの方もとても親切で、その方自身の意見も授業後にシェアしてくれることもまた刺激的でした。



少人数の英語教授法科目

Teaching ESL learners
この授業は少人数で構成されたユニットで英語の教授法について学ぶ授業でした。
私を含めて4.5人の学生と一人の教授の少人数で、自分の経験や教授の経験をシェアしながら英語教授法について学びました。

この授業の面白いところは少人数のおかげで、かなりディスカッションの時間が豊富にあり、自分の英語教授法の考えが広まりました。また、英語力も話す機会がたくさんあったおかげでかなり向上したと感じています。

また、みんなでユニットに関連する論文を読み自分が興味深く感じたところを話し合う時間もあり、考えがかなり広がりました。
生徒のニーズやレベルに合わせて、どのようにコミュニカティブな授業を展開することができるのかということを中心にレッスンプランを考えるアサイメントは時間がかかり、かなり大変でしたが、この経験は、今後の英語教師としての引き出しの数が増えたであろうと思います。

苦労した科目

全てのユニットに苦労しましたが、特に苦労したユニットはInquiry based practice という科目です。この科目はオンラインで行われ、それがよりこの科目を困難なものにしたと思います。

この科目は、自分の調査したいトピックを自分の教育に関連する経験から選び、自分の経験をもとにペーパーを完成させるというオートエスノグラフィーという方法を用いて調査する授業でした。この方法を調査で使ったことがなかったのでとても苦労しました。

教授にアポイントメントをとりキャンパスまで直接会いに行き、自分の進捗確認について相談させてもらいました。また、スチューデントサポートを利用して、求められていることと自分が進めていることの違いがないかを何度も確認し、この科目を乗り切りました。

授業の準備

授業についてはあらかじめスライドが公開されていたので予習し、ディスカッションのトピックが馴染みのないものだった場合、ある程度自分の考えをまとめてから授業を受けました。
課題も提出日があらかじめ決まっているため、カレンダーに予定を書き少なくとも締め切りの3週間前から始めることを心がけていました。

留学期間の過ごし方

土日は友達とモールにショッピングに行ったり、ビーチに行ったり、サンセットを見に行ったりと充実した休日を過ごしていました。課題の締め切りが近い時は部屋に篭ることもありましたが、休日に友達と過ごす時間が課題をこなす原動力になりました。



留学期間中は積極的に色々な人と関わることに力を入れました。住んでいた学生寮のイベントに積極的に参加し友達をたくさん作ること、出かける予定を自分が主体となって考えること、日本に興味のある方々と交流して文化交流することなど、とにかくたくさんの人と出会い交流し、ネットワークを広げ、たくさんの経験ができるように努力しました!

留学期間での一番の成長は?


今振り返ってみるとこの留学の経験なしに自分自身を語れないほどたくさんの経験をすることができました。人との出会いに恵まれ、周りの友達や学校関係者の方々が僕の留学生活を充実したものにしてくれたと確信しています。

嫌だったことはひとつもありません、苦労したことは授業についていくことと課題を提出すること、英語でのコミュニケーションなどです。今でも英語のコミュニケーションに苦労する場面はありますが、英語で話すことに抵抗がなくなったことが一番の成長だと感じています。

また、この留学により、英語で話すことに抵抗がなくなったこと、異文化に対して興味を持ち、違いを受け入れ理解しようとする姿勢、日本を含めそれぞれの文化の美しさについてより理解を深めることができたと思います。

日本にいた頃と変わらなかったことは、周りの人に感謝する姿勢です。英語で話す時はよりカジュアルになると感じますが、良い関係を築くためには相手への感謝と尊敬が不可欠であり、これはどんな文化や言語でも普遍のものであると再認識しました。

今後のプラン


帰国後はグローバルな視点を持ち、また多角的な視点からものごとをみることができる生徒を育てられる教員になりたいと思います。
また、オーストラリアでの留学経験で得たTESOLの知識を活かして、机上の知識を実社会の場で活用できる英語力を生徒に身につけさせられる教員になりたいと思います。

これから留学する人へ

オーストラリアに来るという決断をするまでにたくさんの心配事があると思いますが、自分次第で多くの悩みは杞憂に終わると思います。これからオーストラリアに留学する皆様が素敵な経験ができることを祈っています!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I005)
週末はガーデニングという名目の雑草取りに追われ、その疲れをパースのきれいな海とおいしいワインで癒しながら、この素晴らしい環境で生活できることを感謝。たまに野生のカンガルーに会いに郊外へ出かけたり、釣りをしながらアシカを見たり、野生のイルカと出会えるスポットがあるのも楽しみ。 このカウンセラーに質問する

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