メルボルン留学のきっかけ
もともとは近所で英語を習っていたので、英語には興味はありました。
偶然にもその英語の先生は、空手界で有名な空手の先生でもあり、英語クラスでの出会いをきっかけに彼の道場に通うことになりました。
その先生は、世界中に空手を広めるために色々な国でセミナーを開いていて、年に1回メルボルンでもセミナーをしていて、彼自身も昔住んでいたことがあったみたいです。
15歳の時に彼と一緒にメルボルンに来たのが初めての海外の経験であり、その時にオーストラリア人の人柄、お国柄、そして国の大きさなどがとても印象に残りました。
その時にすぐに「この国に住んで大学行きたい」と思い、高校を卒業してから実現させました。
なぜ高校卒業後の進学にオーストラリアを選んだのですか?
オーストラリアは世界的に見てもスポーツ大国だと思います。スポーツにずっと関わってきた僕にとっても魅力的な国だし、今スポーツに関わる勉強をしているのですが、実際に学んだり経験するのにもたくさんのチャンスがある国だと思います。
僕はキックボクシングで有名になることが目標ではあるのですが、将来的には日本でジムやスタジオを経営する事も見据えているので、そういった事を勉強するのにも適していると思います。
日本は格闘技が有名なので両方の国での経験を踏まえて、世界的に活躍できる人になりたいと思っています。
キックボクサーになったきっかけ
もともと格闘技をやることになったのは父親の影響が大きいと思います。父親は格闘技をみるのがとても好きで、小学校のときには少林寺拳法をしていました。
12歳の時に父親にキックボクシングのクラスに連れて行かれたことがきっかけでしたが、なにより自分も楽しめていたことが今も続けられている理由です。
その後空手もやっていたのですが、高校1年生の時にキックボクサーのプロの試合を見てこんな風になりたいと思ったときから、プロを意識し始めました。
プロになるには、アマチュアの試合で何回か勝って、試合の興行からプロのオファーが最終的に来ます。日本でキックボクシングと空手のアマチュア試合で多くの勝利を収めていたことから、プロとしてのボクサーの資質やテクニックを査定され、日本で18歳の時にプロキックボクサーになりました。プロになったらどこの国でもプロとして試合に出ることが出来ます。
大学生活について
2020年からまずDiplomaを1年間勉強しました。最初の2ヶ月はキャンパスでしたがあとは毎日オンライン授業でした。
Sport Developmentを勉強しましたが、スポーツを教える立場としてどう行動するのか、そしてリーダーシップのとり方などを主な勉強内容です。
スポーツコーチングという教科があって、コーチとして自分が生徒にどうやって教えるかを学びました。授業の一環で週2回オンラインで10人程のラーニング・ディフィカルティーという、学ぶ立場で少しハンデがある方や人見知り等の問題がある学生にボクシングを教え、実践を身に着けました。
普通の教え方だと飽きさせたりする可能性もあるので、注意を出来るだけ惹く方法や、動きを真似させてわかりやすく教えたり、休憩を入れたり、ゆっくり教えたりなど色々工夫をしました。
グループメンバーの5人のクラスの中で僕のクラスが一番楽しかったと、最後に生徒から評価を受けた時はとても嬉しかったです。
英語で教えたり、質問が少なくどうやって授業を楽しませるかを工夫するなど、自分自身でも勉強になりましたし、それは今ボクシングを教えるアルバイトにも活きています。
オンキャンパスの時はスポーツを体育館でしたり実戦的な授業もありましたが、オンラインになってからは上記のようなオンラインクラス以外は理論を学ぶセオリーの授業が多かったです。2月からは2年目としてBachelorでSport Managementを勉強しています。
メルボルンの生活について
大学では基本週3回の授業、そしてアサイメントや課題などを授業外でやります。今はオンライン授業で自由時間も多いので、ほとんど毎日トレーニングをしてます。
ジーロングでは週3回のキックボクシング、そして他2つのジムでボクシングをトレーニングしています。自由時間にはスタバや外で勉強したりもしています。
留学中に辛かったこと、そして楽しかったこと
メルボルンに着いてからずっと空手の先生に紹介してもらったボクシングジムのオーナーの家に住んでいます。到着してすぐにオーナーが一時的に用事で家を空けたので、1ヶ月位家に一人だったのは寂しかったです。
高校卒業してすぐにこっちに来たので、料理の仕方も全くわからなかったし、家で話す人も誰もいなくて、環境のいきなりの変化に少し孤独でした。
その後、同ジムで働くトレーナーが引っ越ししてきて、2ヶ月後にはオーナーも戻ってきたので今は3人暮らしです。今はそのジムでトレーニングをする一方で、試合に出ることを目標にした人にボクシングのテクニックを個人指導で教えています。
またコロナウィルスのことでいうと、ちょうど1年前の3月にオーストラリアで初試合がある予定でしたが、事前に試合キャンセルが決まりました。
8キロ減量して体も整えていたのに1週間前にキャンセルとなったのは精神面でもコントールするのがすごく難しかったです。また数度のロックダウンがあったので、外出時間が制限されていて、練習があまりできなかったのも辛かったことの一つです。
ですが、それ以外のオーストラリア生活はずっと楽しいです。大学に行く前は付属の語学コースに通学していたのですが、国籍豊かな環境だったので、いろんな国の友達が出来て色々な経験もしました。たくさんの出会いと別れもありましたが、それもほんとうにいい経験だと思えています。
オーストラリア&将来の目標
まずは英語を完璧にしたいというのがオーストラリア滞在の目標です。大学ではたくさんのアサイメント提出もありますし、ディスカッションやプレゼンもあります。大学内でも英語を磨く機会はたくさんありますが、それ以外でも日々人と関わる中でたくさんのチャンスもあります。
いろいろな人と出会いその中で自分のボキャブラリーや会話力をもっと高めていきたいと考えいます。
そして、「オーストラリアでキックボクシングのチャンピオンになる!」。それが直近の目標です。

※ジーロングにあるジムのオーナー、Steve Moxonさんと。彼はキックボクシングの世界チャンピオンです。
日本はキックボクシングを含む格闘技はトップクラスの国なので、まずはオーストラリアで一番、その次に日本で一番になり、最終的にアジアで有名な選手になることを目指しています。
そしてゆくゆくは、今大学で勉強している「スポーツ・ビジネス」での内容や経験を活かしてビジネスにも関わりたいと考えています。将来的にはキックボクシングのジムを開き、教育者としても活躍していく予定です。
スタッフからのコメント
4月10日にはオーストラリアで初めての試合を終えられた畑中さん。見事勝利されました。これからの彼の活躍に目が離せません!