【体験談】野生動物の保護を目指したい!サンシャインコースト大学で動物生態学を学ぶ

立枝弘至さん | サンシャインコースト | University of the Sunshine Coast | Animal Ecology | 3年5か月
日本の高校をご卒業後、付属英語学校で学び、現在サンシャインコースト大学のフレーザーコースト(Fraser Coast)キャンパスで動物生態学(Animal Ecology)を学ぶ、立枝弘至さんの体験談です。
立枝さんの留学プラン
・日本の高校卒業
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・2019年9月-2020年2月 大学付属語学学校(20週間)
  ↓
・2020年2月-現在 Bachelor of Animal Ecology(3年間)
フレーザーコーストキャンパスは、ブリスベンから300キロ北上したハービーベイ(Hervey Bay)という海辺の街にあります。ハービーベイは世界最大の砂の島、世界遺産であるフレーザー島(Fraser Island)に渡るためのフェリーが発着する場所、小さなリゾート地として有名で、また、世界で1番クジラが見られる場所のひとつとしても有名です。人口5万人の小さな街のビルが2つしかない小さなキャンパスでの大学生活の様子について話をしてもらいました。

サンシャインコースト大学を選んだ理由を教えてください


オーストラリアの大学に行きたいことが先にあったわけではなく、とにかく動物生態学を学びたいと高校時代から考えていました。動物について学べる大学について、日本や世界の大学をリサーチしました。日本でもいくつかの大学が候補になったのですが、何となく自分が学びたい方向性とは違うなと悩んでいたときに、サンシャインコースト大学の動物生態学を学んでいる学生の記事を読み、この大学で学んでみたいとさらに調べました。「高校から海外の大学に進学する生徒は多分この高校からは初めてだよ」と担任に驚かれたのをよく覚えています。様々な不安もありましたが、動物生態学を勉強したい、英語を話せるようになりたい、という思いと楽観的な性格が幸いし、サンシャインコースト大学に進学することを決心しました。

ハービーベイを選んだ理由は

高校を卒業して、2019年9月にオーストラリアにやってきて、最初の半年はサンシャインコーストキャンパスで英語コースに通ったのですが、そのコースが終わり、いよいよ大学の授業が始まる前に、Fraser Coastキャンパスで学ぶと奨学金がもらえるという話をオーストラリア留学センターの担当の大越さんから聞きました。各学期、7,500ドルが3年間に渡って支給されるというもので、申請の文書を準備して、申し込みました。

奨学金のお話を頂いてから、すぐにキャンパスを下見しに行き、本当に美しく穏やかな海と自然が残る環境に惹かれ、1週間くらいで意思決定をしました。経済的にも環境的にもとてもいい決断だったと思っています。

ハービーベイってどんなところ?


家から15分、海まで走りに来て、気持ちをリフレッシュしたい時に見れる美しい夕焼け

ハービーベイは、海沿いの小さな、観光業を主とする田舎の街です。でも、ショッピングモールもスーパーマーケットもキャンパスから徒歩圏内にあるので、生活に困ることはありません。海まで、時々走っていって、ビーチで軽くヨガやバレーをして、コーヒーを飲んで帰ってくるみたいな生活が普通なので、都会の生活とはずいぶんと違うかもしれません。

それから、引退した人たちが多く住んでいるので、のんびりしているし、皆さん優しいです。現在はシェアハウスに住んでいますが、とてもいいオーナーで、ジムの器具も家にあるし、犬もいたりして快適です。卒業まで、そのシェアハウスに住むと思います。シェアハウスの探し方も、ネットとかではなく、昔ながら?の大学の掲示板に貼ってある紙媒体から探す方法でした。でもこの街では、そんなアナログなやり方が一番効果的でした。

フレーザーコースト キャンパスでの学生生活は?


大学図書館の写真

キャンパスはビルが2つだけなので、本当に小さく、ラボや図書館なども必要最低限ですが、可愛くておしゃれだし、資料はオンラインで見ることができるので、勉強するのに不便を感じたことはありません。また、このキャンパスに学ぶ学生で日本人はたぶん僕一人しかいないので、どっぷり英語環境に浸っています。日本人が少ない環境を求めている人には最高です。

コロナウイルスの影響で、大人数での講義はサンシャインコーストキャンパスでの教授のオンライン配信で受けるという形ですが、最近ちょうど規制も緩和されてきており、チュートリアル(グループ討議)の授業や、ラボ(実験)の授業はフレーザーコースト にいる教授によって行われており、対面授業に戻りつつあります。クラスメートは皆オージーなので、英語のスピードについていくのに苦労していますが、友達の助けを借りながら、なんとか乗り切れています。

大学ではどんなことを学んでいますか?


オーストラリアZOOでカンガルーを初めて触った時の写真

前回の学期は、LFS100、ANM102やANM100という科目などを学びました。

LFS 100 Cell biology

この科目は高校の生物を更に掘り下げたような内容で、正直本当に苦労した科目で、パス出来るかとても不安でした。
専門的な用語のオンパレードで、さらに、コロナウイルスの時期も重なり先生と直接コミュニケーションを取れない形式は辛かったですが、なんとか、zoomでの授業の終わりに毎回時間を貰いワンツーマンで分からない箇所を教えて貰っていました。

ANM102 Endangered Animals and their Conservation

絶滅危惧種やそれらを保護するためにどのような方法が取られているかなどを学ぶ科目です。この科目はユニークな課題があり、「ビデオプレゼンテーション」というものです。グループで興味がある、環境に関するトピックを選び、それに関して自分達で内容を考え、8分ほどのビデオを完成させるというものです。僕達のグループはタスマニアデビル(オーストラリアのタスマニア島やその近辺にのみ生息するオーストラリアの固有種)の希少性と瀕している絶滅の危機について調べ、ナレーションや、演技を撮影しながら、みんなで協力して仕上げました。この動物生態学のコースではこのような1からビデオを作る課題が全体を通して多いので、そちらの方面のスキルも留学前に身につけておくとみんなに頼られ、友達も出来やすく課題もやりやすいかもしれません。

ANM100 Animal Ecology Field Course


ノースストラドブラウクアイランド(North Stradbroke Island)での自由時間

その名の通り、フィールドドリップが基礎となっているとてもユニークな科目です。
この科目では世界で2番目に大きい砂の島、ノース ストラドブロウク アイランド(North Stradbroke Island)を訪れ、2泊3日、様々な事を体験しました。
記録の取り方、罠の仕掛け方、カメの解剖の仕方、などより実践的なことを学べ、とても興奮したのを覚えています。実際に、この島で取ることが出来た記録を元にグループプレゼンテーションをする課題もありました。記録を取るのは大変でしたが、夜間にみんなで観察できた野生のモモンガやイルカは一生忘れない思い出です。

YouTubeで留学の様子(cell biologyの授業の様子などが載っています)や、Instagramで留学日記@australia_koshi も書いているので興味がある方は是非覗いてみてください!

グループ課題で築く友達との絆

グループで行う課題がどの科目も共通して頻繁にあり、協力して課題を終わらせるのはとても大変でしたが、本当に優しいクラスメートに助けてもらいながらなんとか乗り越えることが出来ました。初めは周りの会話についていけず頷き同意するだけの自分にとても悔しい思いをしました。また、意見が求められるとき、根拠がある自分の意見を持ちそれを言葉にして表現することはとても勇気がいる事でした。しかし次第と会話にも慣れていき、自分の意見を表現した時に、周りは僕の拙い英語を真剣に聞き取ってくれました。考えに考えてきた自分の意見が採用された時は飛び跳ねるほど嬉しくて1人で夜ご飯にケーキを食べたことをよく覚えています。


日本料理パーティを開いた時の写真

グループ課題は、友達と絆を築くとても良い機会だと思います。実際、前回の学期が終わった後、僕は一緒にグループ課題をしたみんなにお礼をしたかったので、日本食を振る舞うパーティを開きました。さらに仲も深めることができ、これがきっかけで友達のコネでずっと取りたかったスキューバダイビングのライセンスも安く取ることができました。卒業するまでほぼ同じメンバーで勉強や課題をこなしていくので、仲良くなることが出来、とても嬉しかったです。

動物生態学を学んでいるクラスメートはこのキャンパスで13人います。30歳以上でもキャリアチェンジのために学び直している人たちがいて、日本の同級生というイメージとは違ってとても新鮮に感じます。例えば、数学の教師の方が生物や環境についても教えたいから動物生態学を学んでいたり、看護師と薬剤師の資格を持っているけど、やはり動物が好きだからという理由で学び直していたりします。

また、学生サービスのスタッフや教授方も、僕の名前を覚えてくれて、すごくサポートもしてくれるし、話しやすい環境です。単に僕が毎日しつこく頼っているからかもしれません笑、しかし、大きなキャンパスではこのような関係を作ることはできないと思うので、小さなキャンパスのメリットだと思います。また、本当に学生に優しく、テスト期間には毎日無料の食事を振舞ってくれたり、留学生に対する英語面でのサポートも充実しています。


気持ち良い夕焼けの中できるだけビーチバレーボール

もちろんデメリットもあります。まずは留学生が少ないので、いろいろな国の友だちが欲しい場合は、あまりいい環境ではありません。また、サークル活動というものがないので、何かスポーツがやりたいとか趣味のサークルに入りたいと思った時は、大学の中ではなく街のコミュニティーの中で探さなくてはなりません。僕は高校時代にバレーボールをやっていたので、地元のビーチバレーのサークルに入って時々練習しています。

将来について、考えていることは?


まだ1年生なので、どのような方向に集中するかは決めていませんが、やはり野生動物の保護というテーマは追求していきたいので、将来の仕事のことも考えながら、あと2年、頑張っていきたいと思います。日本に帰るのかオーストラリアに卒業生ビザを使ってしばらく残るかはまだ考え中です。大学の期間に、動物保護のボランティアなどに参加してみたいと思っています。また、これからフレーザー島での実習や、ホエールウォッチングなどもあるので、楽しみにしています。

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G175)
シドニー滞在歴15年を経て、現在東京オフィスで留学コンサルタントとして 皆さんのオーストラリア留学実現へ向けてサポートしています! 現地での滞在・進学経験を踏まえて、皆さんのご留学へむけての不安を解消して安心して出発の日を迎えられるよう、アドバイスしています。 まずはお気軽にご相談下さい! このカウンセラーに質問する

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