【体験談】ディーキン大学で栄養士としての夢を現実に

杉元文さん | メルボルン | Deakin University | Health Service and Support | 1年
杉元さんは2019年からジーロングにあるディーキン大学附属英語学校(DUELI)で20週間進学英語を学び、同年7月からカレッジにてHealth Scienceを一年間で修了されました。今年7月からはディーキン大学のBachelor of Nutrition Scienceの2年次に編入されますが、学士号への編入までの1年半の就学について今回は語っていただきました。

ディーキン大学はほとんどの方が、メインキャンパスのバーウッドキャンパスで就学されますが、今回は杉元さんが滞在&就学されたジーロングのキャンパスについても詳しく聞いています。キャンパスをどこにしようか迷っている方にも必見です!

【杉元さんのスタディープラン】
2019年1月から5月まで20週 進学英語コース受講&修了
2019年7月から2020年6月まで Diploma of Health Sciences受講&修了
2020年7月 Bachelor of Nutrition Science開始予定
2022年6月 Bachelor of Nutrition Science修了予定

ジーロングという土地で勉強することを選んだ理由は?

 
私の実家がある大阪の泉大津市とジーロングは30年くらい姉妹都市として提携しています。私も19歳の時にアンバサダーとして選ばれ、ジーロングに2週間ホームステイをしてこの都市の色々な場所を見学させて頂きました。初めての海外で何もかも新鮮、ということもありましたが、その時の旅で土地、雰囲気、そしてこの街の人達が一瞬で大好きになりました。


その時のホームステイの方たちとも今でも交流があり、その時の訪問をきっかけに友達に会いに旅行では何度も訪れていました。今では私の第二の故郷と感じるぐらい愛着がありますし、いつか留学するのであればこの土地で勉強したいという想いは前からずっとありました。

ジーロングの魅力とは?

 
ビクトリア州で2番めの大都市ですが、メルボルンと比べるとこじんまりしていて、海沿いなのでビーチにもすぐにアクセスできる魅了的な都市です。私が半年間留学したディーキンの語学学校はWaterfrontキャンパスにありビーチ沿いですので素晴らしい景色と隣り合わせで勉強することが出来ます。


ジーロングの良さは、なんともいっても人の暖かさ! 例えば、怪我していると街で知らない人が大丈夫?と声を掛けてくれたり、重たいものを持っていたら手伝ってくれたりします。お近所さんとはいつもすぐ仲良くなって必要な時はいつでも助けてくれます。

街のサイズも大きすぎず、メルボルン市内を凝縮した感じです。CBDと呼ばれるジーロングの街の中心に住めば、海も直ぐ側で徒歩圏内でショッピングセンターもありますし、電車の駅まで徒歩15分程です。

ディプロマの就学になってからはキャンパスが少し内陸のWaurn Pondsに変わりましたが、CBD近郊にあるWaterfrontキャンパスから無料バスが出ているので、市内に住んで、キャンパスには無料バスを利用して通学していました。通学もバス一本なのでとても便利でした。

語学学校(DUELI)へ留学した理由は?

 
短期大学時代に栄養士を専攻していて資格も持っていたのですが、結局日本では栄養士として働かず、会社員として働いていました。結婚もしているので、自分の人生を振り返った時に「このまま自分のやりたいことを何もせずに会社員や主婦として人生を過ごしていくのかな」と思うと、何か新しいことにチャレンジしたいという気持ちになりました。

若い時に両親に留学を反対されて一度諦めたので、心のどこかにまた挑戦したいと思う気持ちがあり、それを主人に相談してまずは語学留学を半年することを決めました。

Diploma of Health Sciencesを勉強しようと思ったきっかけは?

 
まずは軽い気持ちで語学留学したのですが、語学留学期間中には、今まで日本では出会わなかった色々な方との出会いがありました。


大学附属の語学学校なので、クラスメイトは語学だけでなく最終的に修士号を目指している人達や、日本から休学留学で留学している現役大学生も沢山いました。皆モチベーションが高かったので、彼らと一緒に勉強することがいい意味で沢山の刺激を与えてくれましたし、私の将来プランにいい意味でとても影響を与えてくれました。

※DUELI修了式にて

また、オーストラリアに留学して知ったのですが、日本とオーストラリアでは栄養士の社会的立場は全然違います。日本は”調理における栄養管理”という立場ですが、オーストラリアは、”ドクターやナースと一緒に管理を行う医療寄り”の立場なので、その違いにも魅力を感じ、学ぶことを決意しました。

Diplomaコースの中でお気に入りの教科や授業について

 
Diplomaでは必修と選択から8ユニットを履修します。

【必修科目】
・Healthy and Sustainable Food Systems
・Foundations of Food, Nutrition and Health
・Physiology of Human Growth and Development
・Chemistry in Our World
・Human Structure and Function

【選択科目】
・Health Behaviour
・Understanding Health
・Health Information and Data

科目の中では短大時代にも勉強した栄養学が一番好きでした。自分が持っている知識なので頭に入りやすかったですし、英語で再度確認出来るのはよかったです。先生もとても優しくて、いつも気にかけてくれていました。

身体に関する解剖学、生理学は知らない英単語が多く難しかったのですが、興味深い内容だったのでいつも楽しんで学ぶことが出来ました。例えば「Physiology of Human Growth and Development」では、細胞レベルで人間が生まれて、老いていく理由や死ぬまでを勉強しました。


私のコースはレクチャーと呼ばれる講義がメインとなります。1年を通してプレゼン発表があったのは1回だけで、科学的な実験や解剖学の実践のクラスがいくつかあるような授業体型となります。

就学において苦労した事について

 
理解力を高めるために授業前にわからない単語を調べる予習をしたり、授業後にまとめたノートやパワーポイントを見ながら見返しはするように心がけていましたがそれでも大変なことは沢山ありました。

ケミストリー(化学)は昔から最も苦手な教科なので、それを英語で勉強する事はもちろん苦労しましたし、時には胃が痛くなるくらい辛かったこともあります。

化学は関数電卓を使って計算したり、計算式を覚えないといけないといけないので、まずは基礎知識がないとその勉強レベルについていけない、授業が全く理解できないということが起こってきます。なので、化学が出来る知り合いに家庭教師として個別で教えてもらったり、日本語で書かれている化学の基礎の本を買って日本語で理解してから臨んだりしました。

日本での短期大学の授業と比べて、オーストラリアでは自主性が大事になります。自分から積極的に勉強して、自分の意見を述べないといけないですし、勉強したいという気持ちをしっかり持っていないといけないです。そこはいつも意識はしていました。

ジーロングキャンパスだった事と、学んでいた分野がメジャーでないという事もあってか、クラスメイトにアジア人はほとんどおらず、周りはほぼローカルという環境でした。クラスに20人いたら平均2人位が留学生という感じです。

ローカルばかりの環境の中で、最初はオーストラリア人同士の会話についていけなくて孤独感を感じたりすることはありました。ですが、親切なクラスメイトに恵まれていたので、ここでもやはりオーストラリア人の人の良さに助けられました。

逆に嬉しかった事について

 
コロナウィルスでロックダウンが始まってからは3月末頃からオンライン授業に切り替わりました。最終的に私は日本に帰国し日本でオンライン授業を受けることを決断したのですが、オンライン授業でも自分が期待したよりもよい点数が残せたことは本当に嬉しかったです。

結果発表の時はいつも手が震えるくらい緊張します。でも合格したときの嬉しさの為にいつも頑張れるんだと思っています。

節目節目で終わった後にクラスメイトとパーティーをしたりもしました。もちろん大学で勉強するということは楽しい事ばかりではありません。辛かったことも多かったかもしれないけど、それもいい経験だと思うし、そのような経験を通していろんな人に支えてもらったことが何より嬉しかったです。


私と同世代の人もいたので、彼らが授業中に私が理解しているか気にしてくれたり、分からないときには根気強く教えてくれました。試験前には集まってみんなで勉強をしたりと色々サポートしてくれました。

サポートが素晴らしい、ディーキン・カレッジについて

 
ディーキンの良さは、なによりサポートだと思います! 私も入学してからスタディーメンターや、スタディーアドバイザーには随分とお世話になりました。

スタディーメンターは、勉強で困っているユニットがあったら、システム上でユニットを選び、そこに出てくる在校生から勉強上のアドバイスを受けられます。キャンパスが同じ場合は対面で会いますが、私はバーウッドキャンパスの方もいたのでその時はZoomミーティングをしました。課題や試験対策のアドバイスをしてくれます。


スタディーアドバイザーはカレッジのスタッフが課題の文法チェックをしてくれるサービスです。課題を仕上げた後の文法チェックをしてもらっていたのですが、彼らの指摘はいつもいい英語の勉強にもなりました。スタッフのダイアンさんには本当にお世話になって、困っていた時にいつも助けてくれたり、常に気にかけてくれました。

教授とのつながりも深く、わからないことがあったら気軽に質問できます。メールでも連絡できますし、教授によっては個人レクチャーしてくれる方もいました。対面やZoomでわからない箇所を授業後一対一で教えてもらえて本当に助かりました。

私はこれから大学に進みますが、カレッジと言っても大学の中にありますし、サポートはほとんど大学と同じです。病院や、ジム、美容院もありますので、キャンパス内でほとんど何でも済ますことが出来ます!

病院は本当に便利で、大学で指定された留学保険に入っていればキャッシュレスで受診出来ます。メンタルサポートやカウンセリングなども前日に予約したら次の日受診できますので、勉強で行き詰まったり、ホームシックにかかったりなどちょっとしたことでも気軽に受けれるのはいいと思います。


私は、家では集中できないので課題を仕上げたい時やテスト前はいつも図書館で勉強していました。ディーキンの図書館は24時間開いているので、夜中の1時2時まで勉強していることも多かったですし、そんな時間でも結構学生がいました。

またディーキンシンクというシステムからオンライン図書館も利用出来るので、課題を書く時に書籍をダウンロードできるので簡単に参考文献として使用出来たのも便利でした。

これからの将来プランについて

 
この7月から大学の2年次に進みます。私の勉強したいコースがジーロングにはないので、バーウッドキャンパスになります。(コロナの関係で入国できるまでは日本でオンライン授業となります。)

日本で得た栄養学の知識とオーストラリアで得た健康と栄養の知識を使って、最終的にはメルボルンでアジア人のコミュニティーに寄り添った栄養アドバイスが提供できる人材になりたいと思っています。

また主人がレストランを開くことも将来的に考えているので、そのレシピの管理などもしたいとも考えているので、最終的にディーキン大学で修士号まで取ることを目標にしています。

留学を考えている方へのメッセージ

 
今はとにかく将来に対しての知識を蓄えて準備をする期間だと考えています。オーストラリアの大学では、10代から70代くらいまで色々な年齢の方が大学の授業を受けています。

日本にいる時は環境の違う人との出会いはあまりなかったのですが、オーストラリアに来てから、国籍や年齢関係なく色々な方と出会えたことは自分の人生にとって、とても大きな糧になりました。語学学校にいる時は、沢山の日本の現役大学生とも出会いましたし今でも交流は続いていますが、彼らから学ぶこともほんとうに多かったです。


ディーキンでの経験を通して、「年齢は関係ない。いつでもしたいことがあれば行動すればいい」と思うことが出来ました。私の母親は60歳を超えてからケアマネージャーの資格をとりました。なので今回の留学に関しても母親は理解してくれて、後押しくれたのは大きかったです。

もしオーストラリアで学びたい事がある方がいらっしゃれば、まずは何でもいいので一歩進んでほしいと思います。そうすることでまた新しい世界が広がることもあると思います。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I138)
メルボルンは、市内に行くとおしゃれなカフェやレストランがたくさんあり、少し車で走ると自然が広がるオーストラリアのいいところを凝縮した街です。様々な国籍の方と一緒に学んだり、働いたりできる機会がたくさんありますので、是非一度いらっしゃってください! このカウンセラーに質問する

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