留学をされたきっかけを教えて下さい
留学は高校時代からの大きな夢でした。日本を飛び出すことで語学力の向上は勿論、異文化や異なるバックグランドとの出会い、自分の普通が普通でない世界を経験したいと思いが漠然とありました。大学では交換留学も考えましたが、ウィンドサーフィン部での活動に力を入れていたこともあり、引退後の4年生で休学をして渡航を決意しました。
留学の一番の目的は英語を学ぶことではなく、英語で何かを学びたいと考えた私は、以前から興味を抱いていたマーケティングを学ぼうと決意しました。勿論目的は学校だけでなく、インターンシップをしたり世界に友達が欲しいという理由もありました。
英語学校「UEC」について教えて下さい

UEC(ユニバーサルイングリッシュカレッジ)は留学センターのスタッフの方が、「進学に強い学校」としておススメしてくれたからです。
UECの進学英語の授業ではリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの全分野を万遍なく勉強しました。進学クラスはアジア人を中心に、10人ちょっとのクラスでした。リスニングとリーディングは自分にとって適度な難しさで勉強することができ、スピーキングは先生や生徒同士とのディスカッションやプレゼンを通して勉強、またライティングは日々の学びをエッセイとして毎日書く宿題がありました。
日本の高校や大学の授業とは打って変わって、UECでは積極性を持って発信することが求められます。単に机に座って教科書を開いているだけでは英語は伸びないということを痛感しました。また、TAFEへ進学した後は現地の学生に混じって授業を受けるため、より自身の発信力や積極性を求められたので、その事を事前にUECで鍛えておいて良かったです。
UECは先生の方々がとても魅力的だと思います。疑問点や勉強法など分かりやすく教えて貰うことができました。
TAFEについて教えてください
TAFEは職業訓練校であるため、大学の講義では行き届かないような実践的な授業が受けられると聞いたので、マーケティングを専門的によりテクニカルな部分まで学べると考え、決めました。
学校ではマーケティングを専攻していたため、基本的なマーケティングの概論や利益を上げ続ける仕組みや、マーケティングだけでなく金融の知識も学びました。特に、自分で新商品を開発するという設定でレポートを書き、最終的にプレゼンを行った授業が非常に面白かったです。
TAFEの環境については、シドニーという場所柄、先生も学生も地元のオージーから欧米、南米、アジア人などと多国籍でした。様々な国籍の友達できるか不安でしたが、人数が1クラス20人程でしたのでみんな友達になることができました。因みにクラスには同い年の日本人の女の子が一人いました。
授業は週3日、朝9時から午後3時時ぐらいでした。普段の課題はそこまで多くないですが、テスト前や学期末になるとかなり量が多かったです。コースによって違うと思いますが、一つのレポートに1500words(ワード4~5枚分)は、ざらでしたね。アルバイトは家の近くの小さなカフェで週2~3日、授業のない日などにやってました。休暇は友達とビーチに行ったり一人で少し遠出してました。
学校以外のチャレンジについて教えて下さい
旅行・ホームステイ
最初の2か月で語学学校が終わり、そこから1か月程ホリデーに入ったので、その期間を利用してダーウィンに一週間程滞在し、野生のカンガルーやワニなどを見てきました。ダーウィンはとにかく暑かったですね。でもムシムシした暑さではなかったです。旅行でダーウィンを訪れるなら乾季に行くことをおすすめします。ダーウィンでは途中スチュワート・ハイウェイを車で走れたのは楽しかったですが、帰りの飛行機の時間を勘違いし1日延泊しました。(笑)
その後、サンシャインコーストのNoosaという街で1週間ホームステイをし、大きな家の庭仕事を手伝ったり一緒に買い物に出かけたり、またサーフィンに出かけたり楽しい時間を過ごしました。もう一軒は少し離れた場所にあるCedartonという、どこまでも美しい緑が広がる広大な場所でファームの体験をしました。これも一週間ほどの滞在で、牛数十頭・馬二頭・無数の鶏・犬三匹・猫一匹と動物が沢山いるファームにお邪魔しました。動物の餌やり、馬小屋の掃除、鶏が生んだ卵の回収、牛が逃げないようにフェンスの補強、雑草除去のためトラクターでスプレーを撒くなどファームでの仕事は多岐に渡り楽しかったです。またヤンチャな子供が四人いたので、その子たちの相手もかなり大変でしたが超楽しかったです(笑)
その後は同じくQueensland のNambourという場所で最後のホームステイをし、家の壁塗りをメインにDIYをしました。おばあちゃんが作ってくれる西洋風の料理がおいしかったです。
今回ホームステイをするにあたり利用したサイトは
HelpXというもので、「お家のお手伝いをする代わりにご飯と寝床を提供するよ」というやつです。様々な生き方や自分の暮らしとの違い、またオージーの暮らしを体験してみたいなんて方にはもってこいです!
WWOOFという国際NGOが運営しているものをあるので気になる方は是非見てみてください!
インターンの話
TAFEの授業が11月いっぱいで終わるし、ビザの期限が1月いっぱいまでだったため、どう時間を有効に使おうか迷っていました。インターンをしようか、旅に出ようか、それとも早めに帰ろうか...と。しかし、せっかく今まで培ってきた英語をもっと試したいと感じて、インターンを探しました。
インターンシップは、シドニー大学の日本人コミュニティで募集がかかっていたExpediaという、オンライン・トラベル・エージェント(OTA)の旅行会社でした。シドニー大学でもないし、TAFEに通う自分が応募していいのかとも思ったのですが、軽い気持ちで応募しました。その後一か月ほどたった時、電話が鳴って面接に来てくれとオフィスに招かれ、4回ほど面接をし、運よくインターンに参加させてもらうことができました。
2か月間のインターンでは主に、提携ホテルの収益増加に向けたデータの収集、新しいプロモーションの提案、サポート業務の体系化などに取り組み、最後に私の提案を社員30名程の前でプレゼンしました。2か月間で直接的に結果を残すのは厳しい状況(通常のインターンは3ヶ月でした!)で、私が帰国する前にチームに今までない「新しいもの」を残していこうと考えて、上記のことに必死に取り組みました。その後、私の提案が活かされているとの報告を頂き、嬉しく思っています。
様々な経験から、どんなことを得られましたか??
3週間程の計3件のホームステイ・ファームステイを終えて強く感じたことは、ホストの家に子供たちがいたこともあり、彼らの話す英語から、非常に多くのものを得ることができたということです。もちろん単語一つ取ってもそうですが、「ネイティブがどんな場面でどんな話し方や表現をするのか」などいった、語学学校では決して学べないことを学ぶことができ、それをマネをしていく内に自分の中で定着させることができました。たった3週間という短い期間でしたが、留学にきて英語が伸びたと実感したのはホームステイを終えたあたりでした。
またTAFEが終わって2か月のインターンでは、自分の英語を一層伸ばすことができたと思います。
語学+TAFEの休学留学はおすすめですか?
オススメです!大学の交換留学などとは違って自分で留学のカリキュラムを組めるからです。そのおかげで余裕が生まれた期間に1人旅に行ったりバイトをしたり、また本格的にインターンに挑戦できたので良かったと思います。
また最初に語学学校に少しでも通い、英語に慣れておくとその後の生活が全然違います!TAFEやインターンへの活動のために「英語に慣れておく」という面で、役に立ちました。
お友達が多かったと思うのですが、どうやって作りましたか?
学校で自然にできる友達やバイトで出会った友達など、最高の出会いに恵まれました。恥ずかしがらず、怖気付かず、積極的にコミュニケーションを図ってれば友達はできます!あとは毎週どこかしらで、インターナショナルや日本人会のパーティーが開かれていたので、それにどんどん参加しました。パーティーに行くのはおすすめです。あとは旅先のバッパーで出会った仲間とも今でも繋がってますね。
渡航前と帰国後を比較して、英語力はアップしましたか?
英語力は総合的にみて確実にあがりました。スピーキングやリスニングは語学学校での勉強から始まり、最後英語で仕事ができるまでに達していました。リーディングは微妙でしたが、TOEICは700点から825点に上がりました。ただ、TOEICの受験前には、英語力がついたと思っても傾向を把握して対策は必ずしたほうがいいです!
これから来る生徒さんへメッセージをお願いします
留学に行こうかを迷っている人は、ぜひ留学でないといけない理由を考えてみて下さい。とにかく知らない国で生活がしたい、ホームステイがしてみたい、世界に友達が欲しいなど、渡航する目的は何でもいいですが、それらの目的ならワーホリや数か月の観光ビザでも達成できます。
留学をしたいなら「学びたいこと」を明確にし、目標設定をしてから渡航することをオススメします。そして、それがどんな目的であれ、留学に憧れるなら是非挑戦してみてほしいです。きっと一生の財産になります。私は行かなかったら後悔すると思い、何度も両親を説得しました。そして帰ってきた今、シドニーに留学して本当に良かったと心から感じています。若くて多感な時期だからこそ楽しめること、学べることが沢山あると思います。
スタッフからのコメント
雄斗さんはご到着当初から積極的にいろいろなことをやっていて、声を掛けるといつもファームにいたり、インターンをしたり、かなり充実した生活を過ごしているなと言う印象でした。休学留学は10ヶ月間と短い期間だったのですが、その間の密度は相当濃かったと思います。最後のインターンが決まった時のお話は、私も本当にワクワクしたのを覚えています!
現在就活に頑張っていらっしゃると思いますが、卒業後は世界を股にかけて活躍をされるのを本当に楽しみにしています!!