ビジネスからITに専攻を変えた理由
私はまだどの分野とは絞り込めてはいませんが、将来「起業したい夢」というがあります。起業をするならビジネスを勉強した方が良いのでは?という理由から、初めはビジネス専攻で手続きを進めていました。
しかし、進学英語コース受講中に、友人より「将来、就職にはビジネスを勉強するよりもITやエンジニアの方が強みとなる」という勧めを受け、ITコースへの変更を検討し始めました。ただ、私は全くITの知識やバックグラウンドもない状況だったので、大学ではどのような勉強をするのか不安でした。
実際にオーストラリア留学センターを利用され、クイーンズランド工科大学(QUT)でITを勉強している方とお話をする機会があり「自分にも出来そうかな・・・」と感じることが出来たことは、変更の後押しになりました。
また、現在日本企業はITやエンジニア人材が少なく多くの企業が、ITスキルを持った人材を求めています。ITコースでは新しい”スキル”を身につけることが出来るので、ビジネスを学ぶより将来的に強みになるのではないかと感じます。
あくまで私の意見ですが、高校卒業後、起業や就職をしている方もたくさんいますし、実際に社会に出てからでもビジネスを学んでも遅くない、より実践的なリアルな環境でビジネスを学べるのではと思い、大学ではスキルを身につけることを目的として、ITコースへの変更を決意しました。
Diploma of ITのターム1

ターム1ではImpact of IT, Building IT System, Modeling information system と言う3つのIT科目、Academic communication 1の必修授業を受講しました。
今回は、私が専攻したITの授業について紹介をしたいと思います。
Impact of IT
Impact of ITでは、主にITが実際に社会に及ぼす影響について学んでいきました。課題は個人課題が1つ、グループ課題が1つ。そして学期末には総まとめのテストがありました。個人課題では、世界の年代別の様々な犯罪データを分析し、グラフなどを作ること、サイバーセキュリティについて調べ、まとめるものでした。
グループ課題はLinkedIn というソーシャルネットワークをPESTEL analyze という分析方法で 分析するものでした。こちらはwordドキュメントで写真なども入れて15ページ、文字数は1600文字ほどでした。
Building IT System
Building IT Systemは、主にプログラミングを学ぶ科目です。ここではPythonというプログラミング言語を学びました。課題は3つありましたが、全て個人課題でした。
1つはweekly test と言い、毎週その週に習ったものについて5問ほど解答していくというテストでした。残り2つの課題は、学期の中盤と終盤にありPythonを使ってプログラミングを行うものでした。
自分が提出をした課題の1つは、Pythonのturtle(画面上のタートル(カメ)を移動させて、その軌跡に線を描くことで、様々な図形を出力する)というものを使い、自分で考えたデザインの建物を4つ作り、それをキャンパス内にランダムで製造するというものでした。
2つ目はPythonのTkInter(GUI(グラフィカルユーザーインターフェースの略でマウスなどのポインティング・デバイスを使用して直感的にコンピューターを操作できる)を構築、操作するための標準ライブラリ)でオンラインショッピングぺージを作り既存のサイトと繋げ、偽のショッピングサイトを作るというものです。
そのほかにクラステストというのが2つあり、1時間の間に先生から出されたお題をプログラミングするというものでした。そして最後に学期末に総まとめ試験がありました。
Modeling Information System
Modeling Information Systemは、情報システムの分析やデザイニングの基礎知識を学ぶ科目です。
課題は個人課題1つと、グループ課題が1つありました。個人課題では、色々な企業のユーザーフォーム分析を行い、モデル化(取り扱う対象から目的に照らして不要な側面を捨象し、その構造や構成要素、対象間の関係や互いに及ぼす作用などを模式的に表した模型(モデル)を作る)するものでした。
グループ課題は、3人で行いました。課題内容は、ある病院で行われる診察から退院までの過程をモデル化するものでした。そして最後に総まとめの試験が学期末にあります。
Diploma of ITのターム2

(お写真は進学英語コースのクラスメイトと)
ターム2では新しくComputer Technology Fundamental, Designing for IT, programming principle と言う3つのIT科目とAcademic Communication 2の必修科目を受講しました。
Computer Technology Fundamental
Computer Technology Fundamentalでは、ITテクノロジーがどのように進化してきたか、またどのように進化していくのかについて学びます。
課題は3つあり、そのうち2つは最新ソフトウェア、ハードウェアなどの最新テクノロジーについてどのようにアップグレードしてきたかについてレポートするものです。どちらもだいたいword ドキュメント10ぺージ程でした。
もう一つはグループプロジェクトです。Raspberry Pi を使い、ミニプロジェクトを作るというものでした。私は3人でこのプロジェクトに取り組み、ワイヤースピーカーをAir play スピーカー(ワイヤーがいらずWIFIの機能を使って自分のディバイスで曲を流す)を作りました。これがこのユニットの一番大きな課題で、1か月ほどかけて課題を作成しました。 Computer Technology Fundamentalでは最終試験はありませんでした。
Designing for IT
Designing for ITでは、IT デザイニングにおける過程や方法の知識を学ぶという科目です。課題は2つあり、どちらもグループで行うものでした。
1つ目は、留学生が海外で役に立つアプリをmarvel というソフトを使い開発し、提出またそれをプレゼンテーションするものです。私たちのグループでは留学生があまり家で料理をしないという問題点から、クッキングアプリの開発を行いました。
もう一つの課題は、与えられたデータや過程をUse Case Diagram、Class Diagram、Activity Diagramといった様々な方法でデザイニング、モデリングするというものでした。
私はユーザがオンラインショップで買い物をする過程について分析しました。そしてその分析結果をレポートでまとめます。試験はありませんでした。
Programming principle
Programming principleでは、C#というプログラミング言語を学びます。課題は1タームに5つあり、とても多かったです。
そのうち最初の3つは、C#でミニプロジェクトを作るというものです。ミニプロジェクトでは、計算機やサイコロを使った簡単なゲームのシステムをC#を使いプログラミングします。
残り2つはペアタスクで1つのカードゲームシステムを作るというもので、私はブラックジャックというカードゲームを作りました。そして最後に総まとめの試験があります。
Diploma of ITのクラスメイト

Diploma of ITは、全体で60人ほどが在籍しており、国籍は5割くらいが中国人で一番多く、その次にインド、インドネシア、マレーシア、ベトナムと南アジアや東南アジアからの学生が多かったです。韓国人も5名ほどいましたが、日本人は私1人だけでした。
ITコースを乗り越えるために大切なこと
日本人学生の多くはIT関係に無知識な学生が多く、私もそのうちの一人でした。それに授業はすべて英語なので、正直私のようなゼロからのスタートの人はかなり大変になると思います。
私は留学する前まではパソコンすら持っていなく、キーボードも上手く打つことが出来ませんでした。そんな私が合格するために一番心がけていたことは、study buddy を作ることでした。
クラスの中には必ず天才的に授業をこなす学生がいます。私は積極的に話しかけ、一緒に勉強する環境を作りました。もちろんわからないことがあれば先生に聞くとともできますが、Study buddyに聞くほうがより気軽に聞けてスムーズに課題を終わらせることが出来ます。
あと、私はレクチャーで習ったことの復習をまめに行っていました。授業が英語なので、聞き逃すことがたくさんあります。そんな時によく使っていたのはlecture recording です。
QUTにはその日行ったレクチャーをレコーディングして大学のサイトに毎回掲載されているので、聞き逃してしまったことも確認をすることが出来、これが非常に役立ちます。万が一風邪や病気で休んでいしまった場合の強い味方でした。
コース前に準備しておいた方が良いこと

まずITコースをとる方は、ノートパソコンの購入をお勧めします。さらに言うと、Windowsのキーボードが国際版(日本版ではない)ものをお勧めします。
まず、QUTでは基本的にほぼすべてのパソコンがWindowsです。そのためMacなどにしてしまうと操作方法などが違い、色々と大変でした。キーボードは国際版のほうがプログラミングなどでとても使いやすいです。あとはキーボードを早く打てる練習をしておくといいと思います。
2月からは、QUT2年次に編入し大学生として頑張っています!