留学しようと思ったきっかけについて教えてください。
もともと私は英語で勉強することに興味があり、日本国外の大学に行ってみたいと思っていました。今、英語は日本でもビジネスでは必須能力とまで言われるようになり、留学において、英語を学ぶのではなく、英語で新たなことを学ぶことにより、よりその分野に精通した人物になることで、他国とも取引があるビジネスにスムーズに入っていけると考えました。
私がシドニーに留学を決めた理由は、多様性を知ることができると考えたからです。
シドニーは世界で最も多文化の都市のうちの一つと言われており、オーストラリア人だけでなく様々な国からの移民も居住しており、多様な文化や宗教観を身をもって知ることができます。そのような人々とコミュニケーションを取ることで多様性を認め、受け入れることができるようになると思いました。
日本とオーストラリアの大学において違う点。興味深い点はどんなところでしょう。
日本の大学には通ったことがないので、オーストラリアの大学について書きますと、学期中は結構忙しいと思います。学期中盤から後半は特に忙しく1日中朝から晩まで大学にいて勉強することもあります。またいろいろな科目のアサインメントが重なってくるので、タイムマネジメントは相当重要だと感じています。
collaborative work/research assignmentと言われるアサインメントでは、複数人でレポート、論文の作成や問題解決をはかり、チームメイトとどうコミュニケーションをとり、またいつミーティングをするのか、そして自分がそのチームに対してどう貢献できるかなど、チームワークの重要性とそれを培う場としてとても貴重なものでした。
このタイムマネジメントとチームワークはオーストラリアでの大学生活における鍵になるのではないかと思います。
大学ではどんなことを学んでいますか?

energy science and technologyという授業で論文を作成後の集合写真
いま所属しているコースはBachelor of ScienceのNo Specified Majorという、専攻を特定のものに絞らないコースで、物理、化学、数学、統計、情報技術を幅広く学んでいます。
科目も様々に選ぶことができ、物理からは、エネルギー科学技術や応用電子工学、分子工学、イメージングサイエンスなど、化学からは、物理化学の分光学、反応速度論や、また表面科学を主に学んでいます。物理や化学ではほぼ全ての科目で実験があり、データの収集や管理、分析、解析そしてデータに基づくレポート作成が主な作業内容になります。実験がない科目では、学期を通して論文を作成するというものもありました。
数学、統計からは、離散数学、確率論、数学的解析とモデル化、回帰分析、数量的手法における最適化や非線形計画法など現実世界におけるデータ解析、最適化などに焦点を当てた科目を選んで学んでいます。
情報技術の分野では、ITにおけるビジネスプロセスやデータ管理などを学んでいます。
このように主に大学で学んでいることは、データをどのように収集、管理しまた分析や解析をしていくかということなので、大学を終えた後はそのような分野で活躍できればと考えています。
留学生活で得られたたもの、成長できたと思う点について教えてください。
最も自分が変われたと思う点は、何事にも積極的に取り組むようになれたことだと思います。日本にいたころはどこか受動的で、自分で動かなくても何とかなるだろうと考えていたこともありました。

大学の日本サークルが開催している日本語クラスでの写真
留学を始めたときは1人でまだ友人や頼れる人もいなかったので、なんでも自分でこなさなければなりませんでした。またオーストラリアでは自分でアクションを起こさなければ何も変わらないので自分から動き始めることの大切さを知ることができたと思います。
またそれに関連して、新たなことに挑戦できるようになりました。それはまず留学という大きな挑戦をしたからだと思います。新たなことを始めると友人も増え、そして何より自分に新しい能力が身につくことが何よりも楽しいと感じました。
おやすみの日のリフレッシュ方法や、シドニーの魅力について
大学生活は勉強が中心ですが、ある程度や休まないと疲れてしまうしストレスもたまるので、オンとオフのメリハリをつけることが大事だと思います。
夏はビーチで過ごすことが多いです。シドニーはビーチが近くにありまた数も多いのでよく行きます。バーベキューをしたり海で泳いだり、夏の休日のビーチで過ごす時間はまさにシドニーならではの醍醐味だと思います。
シドニーにはカフェとパブも多いので、冬はカフェ、夏はパブをいろいろ巡ってみるのもとても楽しいです。
また私はスポーツも好きなので体を動かすことでリフレッシュしています。今はラグビーのクラブチームに所属して本場のラグビーを楽しんでいます。ウェイトトレーニングも私にとってはとても良いリフレッシュになっています。
スタッフからのコメント
UTSインサーチを無事ご卒業されて大学編入という頃にはすっかりオーストラリアの生活にも馴染まれて、充実した毎日を過ごされている様子が伝わってきました。
シドニー市内で何度かばったり遭遇するたびに、「大越さん!」と声をかけていただいて、嬉しかったのを覚えています。
大学での勉強はハードだと思いますが、これからもUTSの充実した施設・環境の中で卒業を目指して頑張ってくださいね。
これからの聡太郎さんを応援しています!