オーストラリアに来たキッカケを教えてください
海外で英語力も身につけながら技術も身につけたいと思い、学校を探し始めた時、まずは英語力の向上とアルバイトを先に経験しておこうと思って、ワーキングホリデーでの渡航を決めました。
年齢的にも、ワーキングホリデービザが申請出来るギリギリだったので、一番受け入れが広いオーストラリアで決定でした。
英語力はどのように伸ばしましたか?
TAFEへの進学に際して、IELTSなどの英語力証明を持っていなかったので、ワーホリ中に通える学校期間内で、TAFEへIELTSなしでいける証明を得るために語学学校(IELI)に通学しました。ここでIELIのアカデミック英語コースを無事に終了することで、ワーホリ後のTAFE進学に際しての英語力のハードルは1つクリアできました。
学校以外でも、自分で率先して英語学習の時間を取らないと短期間では厳しいとは思います。また、人によって効率の良い勉強方法は違うという事を英語の記事で読み、良いと言われる方法を全て試してみた結果、私は体を動かしながらリスニングをすると、覚えやすい事が分かったので通学中に 英語アプリでリスニングを聞いたりして伸ばしました。
オススメはBBC Learning English、TED、Happa英会話です。
当初の予定通り TAFEで学ぶキッカケを教えてください。
私は日本では、TVのCMやMusicVideoを制作する仕事をしていました。
自分でDirectorをする機会を与えられた時、自分の技術や知識が乏しく、やりたい事が上手くクライアントやスタッフに伝えられず、恥ずかしい気持ちになる事が多くありました。この事がきっかけで勉強しようと思うようになりました。
何故、動画のコースではなくて写真のコースなのか?と思うかもれませんが、動画の基本はやっぱり写真なんです。そこで私は写真を基礎から学ぼうと思いました。
あと、動画のコースの詳細をTAFEで確認した時、私の語学力では正直ちょっと厳しい内容かな?と思ったのも理由の一つです。
TAFEに行きたくてオーストラリアに来たので、ただその前段階でワーキングホリデーを利用した形です。
TAFE SAに決めた一番の決め手は、オーストラリアの政府が経営しているという安心感と実践的なカリキュラムが多いという所です。
あと、他の国に比べると授業料が若干良心的なのも決めてです。
TAFEのDiploma of Photography and Photo Imagingコースでは、どのようなことを学んでいますか?
〜〜前期〜〜
<実技>
カメラの使い方、照明のやり方、PhotoshopやLight roomという写真用ソフトの使い方を勉強します。
先生が毎週出すお題のサブジェクトに沿って、ライティングやカメラのセッティングを教えてくれるので、それに沿って自分でサブジェクトを用意、撮影します。
日本での前職の関係上、ある程度使い方は分かっているつもりでしたが、基礎をしっかり勉強する事でより応用した使い方を出来る様になりました。
授業内容をジャーナルという、日誌の様な物にまとめます。これはアサイメント(=課題)の一つです。
学校が始まったばかりの頃は、これがすごく辛かったです。。。大学に行っている友達がやっているエッセイに比べれば優しい内容ですが、とにかく量が多いです。
しかし、TAFEにはアサイメントをチェックしてくれるYour tutorという無料のサービスがあります。自分のアサイメントをデータでアップロードすると、文法や構成をチェック&修正してくれます。 オンラインでLINEの様に会話しながら、一つ一つ質問する事も出来るので、文法に自信がない私には、とにかくこのサービスがとても役立ちました。
<ビジネスマネジメント>
このクラスでは、今後カメラマンとして働くにあたり、どのような働き方があるのか、収入はどれくらい見込めるのか、またフォトグラファーは自営業になる可能性が高いので保険の種類やビジネスの始め方、将来の事(年金や貯蓄など)を見据えて、自分のギャランティーをどの様にセッティングしていくかなどを教えてくれます。
それに加え、ジョブカード、見積もり、請求書、プライスリストの作り方等も教えてくれます。これはアサイメントの一種です。
更に、Adelaideの写真に関する企業を訪問する授業もあります。学校が終わり、フォトグラファーとしてすぐに起業出来るように、週一回、2ヶ月ほど色々な企業を訪問し、レポートにまとめるという内容です。
<ビデオ>
一眼レフカメラを使用してグループに分かれ、テーマに沿って動画を撮影&編集します。
これはすごく息抜きにもなって、とにかく楽しかったです。
〜後期〜
後半は”実技のみ!”で、自分が専攻したい写真の分野を選び、ハイクオリティーなイメージを15枚提出します。私はプロダクトとポートレートを選びました。
2週間に1回、先生とのミーティングがあります。そこで自分の進行状況を説明し、撮影した作品を見てもらい、クオリティが低いと判断されると撮影し直しです。
私の通っているキャンパスには、ファッションやアクティング(演劇)を学んでいる生徒もいるので、その子たちとコラボして撮影をする事も可能です。私はファッションの生徒達とコラボして撮影したりしました。
作品例
自由に自分の撮影したい物を撮るため、自分でスケジュールを練り、モデルを探し撮影しています。 これが1番楽しい教科です!(笑)
学校以外で取り組んでいることを教えてください
やっぱりアルバイトです!
本当は、学校でいっぱいいっぱいです。笑。
学校の友達と休みの日に景色のいい場所に行って撮影したりしています。アデレードはちょっと遠出をすると息を飲むような景色がそこらへんに散らばってます。
後は「恋愛」も頑張ってます。笑!!!!!
オーストラリアに来て自分の中で成長できたと思えることはなんですか?
月並みかもしれませんが、やっぱり日本人である事に誇りを持てた事です。
あとは、「自分のやりたい事を、恥ずかしいという気持ちもなく表現できるようになったこと」です。いくつになっても学びたいことがあるのは、とても幸せなことだと思っています。
目指している写真家像(仕事)を教えてください
元々は、TAFEが終わったら日本に帰ってまた同じ分野で働くつもりでしたが、状況は変わり、Adelaideに残って、同じ業態の仕事をして行くのもいいかなと感じています。 ですが、もし日本に帰ってまた働くとしたら、今まで培った知識を活かし、これまでの見方とは違う視野をもって働ける自身がついたと思っています。
仕事としては、今ってみんなスマートフォンで簡単に綺麗な写真が撮れるし、それをSNS(FacebookやInstagram)にアップできる時代ですよね。
前職でも同分野の仕事をしてましたが、市場では本当にカメラマンって必要なのか? って思われる方も多いかもしれません。でも、個人の写真に対して要望や期待値の高まりがあればあるほど、プロのカメラマンや、それらの仕事に携わる人の存在価値も大きくなければいけない、と思っています。
クライアントの要望に確実に、また期待以上に答えられる、ニーズを汲み取るプロを目指しています。
最後にインタビュービデオのご紹介
TAFE SAのキャンパスにて、奈々恵さんにインタビューを受けてもらいました。
ぜひ彼女のアデレードにつて、実際のコースについての感想をご覧ください!
スタッフからのコメント
奈々恵さんが受講中の写真家コース、実は留学生は奈々恵さんお一人とのこと。
英語面でも苦労しながら、それでも学びたいスキルを磨けるので、とても充実しているとおっしゃられていました!
Tafe SAでは職業訓練校という名の通り、使える実技(スキル)を前提にしっかりカリキュラムが組まれています。またその職種に沿った仕事(ビジネス)の進め方も学べる点が大きいです。奈々恵さんのようにスキルジョブを希望される方には、TAFEという選択肢はとても良いといますよ。