【体験談】「行かないと後悔するよ」 困難を乗り越え実現させた認定留学!

山岡 淳奈さん | ウーロンゴン | University of Wollongong | International Relations
就職活動中に出会った人たちに、「行きたいなら、今行かないと後悔するよ」と背中を押され、認定留学を決意。費用や英語の問題、そして何より両親の説得が一番大変で、ご両親、そして自分自身と真剣に向き合う日々。

1つ1つ「できない」を乗り越え、ウーロンゴン大学でのスタディアブロードを実現した山岡淳奈さんに、大学の授業や学生生活についてお話頂きました。

オーストラリア留学に興味を持ったきっかけを教えてください

大学1年の時に、学生会議というイベントに参加をして、そこで初めて英語を使って議論をしました。そのあたりから「留学したい」と、漠然とどこかで考えていました。

最初、親から大学の協定校留学なら認めると言われていました。当時考えていた協定校先は主にカナダとイギリスで、オーストラリアは最初から視野にあったわけではありませんでした(なぜか今年からウーロンゴン大学が協定校になるという後日談がありますが、知ったのは渡豪する2ヵ月前でした)。

しかし、なかなかIELTSで、協定校と奨学金のラインがクリアできなかったことと、早くても4年後期からしか留学時期がないということで、親にも就活を勧められ、実際に就活を意識して行動していた時期もありました。

その時に様々な人に出会い、留学経験者の人たちに「きっとその状態だと、留学行かないと後悔するよ」と後押しされたことがきっかけで、3年の夏に急いで情報収集をしました。

オセアニア圏の大学は2月留学で11月に帰国できるという時期が最初の決め手でした。

学部で2セメスター参加できて、帰国後も日本で将来について考える余裕が少しあると思ったからです。あとは専攻が国際関係、特に中国を中心としたアジアで、多文化社会に興味があったこともきっかけの1つです。ただ、その時ももしピンとくる大学がなかったら諦めようと考えてました。

留学をする前に大変だったことは?

留学の準備を振り返ると、いろんな壁があったなと思います。主な壁は英語と費用、親への説得だったと思います。

英語の苦労

私の大学では英語を実践的に使う授業が比較的少なく、特にIELTSの対策は独学でやるしかありませんでした。自分の場合、特に語学は独学で継続的に勉強することが苦手だったのと、一度海外を長期で試してみたらまた考えが変わるかもしれない、という期待を込めて、フィリピンへ2ヵ月IELTSの専門学校に通いました。

この時ほど英語に向き合ってもがいていた時期は、今振り返ってもなかったと思いますし、行っていなかったら今がなかったかもしれません。自腹で行ったので、後に親の説得にもつながりました。

費用の工面

コスト面も非常に悩ましかったです。

親との話し合いが決着してから、どうするかを具体的に決めましたが、学生寮以外でかかる生活費は自分で出し、残りは出世払いということになりました。ですので、夏以降はバイトをたくさんしてひいひいしていました(笑)でも、いくらか自分で出しているとコストの管理もシビアになるので、良い経験だったと思います。

親の説得

これが私にとっての1番の関門でした。

留学を最終的に決断した夏休みの時は、途中まで留学の「りゅ」と言っただけで、勘弁してくれ、と言われました(笑)

でもその時に、ふと親は大学生以降のどの自分を見ているのか、と思いました。「留学に行きたい」という自分と親が見ている自分は違うのではないか、親とのミスコミュニケーションを感じ、高校から今までの変化を書き留めました。

2万字もの分量になり、父は「読まない」といいつつ影で読んでくれて、翌日から対応が変わったのを今でも覚えています。今までここまで親と向き合い、説得することがなかったので、大変だったからこそ学びも多かったです。

ウーロンゴンはどんな場所ですか?

ウーロンゴンは自然と海に囲まれた、ほどよいサイズの地方都市だと思います。よくバスで知り合いに会うなど、コミュニティの狭さを感じることもありますが、その分、都会で大きい大学よりも、近い距離で人と接することができるところが気に入っています。

そして、ウーロンゴン大学はいろんなサービスが整っているし、イベントやプロジェクトなども沢山あるので、学生にいろんな機会を与えている点がいいところだなと思います。

セメスター1ではどんな授業を取りましたか?

セメスター1では3つの科目を取りました。

Australian studies

オーストラリアの歴史を交えながら、オーストラリアのNational Identity(国民性)について学びました。

個人的に興味のある分野だったので楽しかったですが、課題のエッセイを書くときは、内容ととずれた回答をするとかなり評価が落ちるので、チューター(小集団クラスの先生)やレクチャラー(科目担当の先生)にコンタクトを取って個人的にアドバイスをもらいにいきました。おかげで3つの中で1番いい評価を得ることができたので、不安になったら聞くことが一番です。

Introduction to International studies

私の大学ではInternational Relations(国際関係)という区切りですが、International Studies(国際学)では、食糧問題、衛生問題、ジェンダーなど包括的に国際問題を取り扱います。

この科目の課題はエッセイもあったものの、問題への解答形式のものもあり、友人や同じ専攻の知り合いに助けてもらいました。たまには協力してやることも大切だなと思いました。

Making Globalized Japan

この科目は日本について客観的に見る授業で、一緒に受けている学生も日本に興味のある学生が多く、新しい視点から学ぶこともかなりあったので楽しかったです。

何より、私の場合はオフィスアワーの間に教授のところに通い、仲良くなりました。わからないときは毎回聞きにいってました。

実は最初は怖いと思っていて、でも、チュート(小集団クラス)で発言したいのにできない苦しみでつらく、相談に行ったことが始まりでした。何度か通ううちに、いつのまにか人生相談をするような仲になってました(笑)。

一人でも頼りになる教授がいると、心強さが全く変わってくると思います。

日本の大学とオーストラリアの大学で違う点は?

いろんな部分で違いがありますが、1番感じるのは多様性です。

大学にもユニセックスのトイレがあり、どのレストランにもベジタリアン用の料理や宗教に配慮した食事があります。そういった部分はまだ日本に足りてない部分なのではないかと思いました。

また学生に対するサポート体制も手厚いです。図書館では英語面とアカデミック面(文献の探し方やレポートの構成など)の両方のサービスやワークショップがあります。私も課題を乗り切るために、図書館のサービスをフル活用して、レポートを添削してもらいました。

教授と学生の距離も近いので、日本と違ってオフィスアワーは必ず何人か学生が訪問してるように思います。また、オンラインのシステムも整っていて、授業内容や授業のマテリアルがシステムにアップされているので、復習ができるのも便利です。

基本1科目につき週3時間授業でさらに課題が何個かあるので、日本より断然1科目が重く(実際に6-8単位の扱い)狭く深くというイメージがあります。

留学中大変だったこと、それをどうやって克服したか教えてください

大変なことは沢山あったし、自分自身まだ克服中のこともあります。

その中、前半で成長したと思うことは、現地のオージー(オーストラリア人)の子とランゲージパートナーを組んだことです。

実は大学にlanguage exchange programや英会話などいろんな場があったものの、自分の英語を直してくれる人がいなくて困ってました。その時に例の日本学の先生にその悩みを話したら、個別のlanguage exchange partnerをつくるようアドバイスを受け、さらに先生のもっている日本語クラスの学生を紹介してくれました。

最初は複数人と組もうかとも思いましたが、最初に組んだ学生との相性が良かったので、その学生一人だけにすることにしました。毎日何かと英語か日本語で話し聞きあってます。

「英語、本当に成長してるよ。淳奈と日本語を勉強してる時が楽しい」と言われたときは本当に嬉しかったです。

スタディ・アブロード生活を楽しくするコツを教えてください

より改善させようとする意志と行動力、そして時には取捨選択することが大切だと思います。

常に何を留学生活の中で優先させるか、自分で考えてフィードバックをする時間も大事ですが、同時に自分からアドバイスを求めていく姿勢も大切です。いろんな立場の人から聞くこと、できればきつめ、図星のアドバイスを探すことがより大事です。量より質ですね(笑)。

でも、ただただ待っているだけでは誰も助けてくれないので、困った時ほど答えが見えてきそうになるまで行動すべきだと思います。

そして、行動も大切ですが、同時に常に自分のキャパと向き合うことも重要です。

「全てうまくいかせよう!」と思うとつらいので、1つか2つはうまくいかなくても、それを上回って他で頑張ってるならそれでいいじゃないか、って考えてもいいと思います。

シーソーじゃないですが、自分の中で、上手くバランスを取ることが留学生活を楽しくするコツです!

スタディ・アブロードを考えている大学生に、アドバイス・メッセージをお願いします

留学までたくさんのハードルがあると思いますが、それぞれのステップでおそらく苦しいながらも成長する機会につながります。

無理やつらいと思い込まずに向き合い続けてほしいなぁ、と思います。1人で抱え込まずに周りの留学経験のある友人や先輩にどんどん相談してみてください。影でサポートしてくれる人や、一緒に留学に向けて頑張る友人がいれば、きっと心強くなると思います。

あとは、過去から現地点の将来像まで言語化してみることもお勧めです。留学中に苦しくなったときは、よく例の親に渡した手紙を読んでました。時間のかかる作業ですがとても後で役に立つので、是非やってみてください。応援してます! 
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H297)
現在はメルボルンからオーストラリア全土の留学相談をしております。色々な情報をインターネットで探せますが、やはり実際はどうなのか、何が本当なのか不安はつきまとうもの。まずはお気軽にご相談ください。考え過ぎて立ち止まるなら、一度動いてみませんか? このカウンセラーに質問する

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