【体験談】オーストラリアの植物は面白い!~TAFEでホーティカルチャーを学ぶ

小谷さよさん | パース | TAFE WA - South Metropolitan TAFE | Veterinary Nursing
ホーティカルチャー(Horticulture)をご存知ですか?日本語では「園芸」。だけど、単に植物やガーデニングを学ぶわけではなく、とても幅広い分野を勉強します。パースの州立専門学校TAFEで、ホーティカルチャーを学ぶ、小谷さよさんのお話を伺いました。

オーストラリアで進学を考えたきっかけ

元々母が子どもには「外に出て欲しい」という考え方をしていて、インターナショナルスクールに通っていました。自分も英語が話せる環境に身を置きたかったので、親の意向と私の想いが一致して、オーストラリアでの進学を考えました。

いざオーストラリアへ、と決めたものの、最初は何を学ぶか決めることができず、色々と調べて迷いに迷って大変でした。もともと幼いころから植物・自然には興味があり、その上TAFEではなく大学に行きたいという強い思いを持っていたのですが、大体の大学の自然関係コースはしっくりこなかったので困りました。

そしてチャイルドケアにも興味があったり、アート関係も捨てがたいと考えているうちに、実際にオーストラリアの学校見学に来て、見て、感じて、TAFEのホーティカルチャーコースが一番しっくりときたので、TAFEで勉強することに決めました。

ホーティカルチャーコースについて

※小谷さんはCertificate II→III→IV in Horticulture→Diploma of Horticultureのコースで学んでいます。

学べる内容

「Horticulture」って日本語にすると「園芸」となり、「ガーデニング」といったイメージを持っている方が多いと思います。実際に学ぶ範囲はかなり広く、植物の名前を覚えることはもちろんですが、剪定(せんてい)、植物繁殖(挿し木)、苗の育成、芝生の管理、農薬等の取扱い、景観デザイン、水栽培、散水システム、植物や苗木売るナーサリーや経営についても勉強をします。

自分が思っていた以上のことが学べて、すごく面白いのですが経営部分はちょっと苦手です。Certificate IVでは、農業についても学ぶことができ、実際にファームとかで働いている人も受講しています。

Certificate IIのクラスでは16歳~17歳くらいの生徒も多く、高校生みたいなノリでしたが、Certificate III, IVになると、経営等も学ぶことができて年齢が上の人も多くなります。あと、Certificate II, IIIでは大体20人くらいの大きなクラスでしたがCertificate IVでは一気に人数が少なくなり5人ほどになりました。その分、先生との距離が近くなり柔軟性(という言葉が適切かわかりませんが)のあるクラスになりました。

授業スタイル

Certificate II, IIIではクラスに行くと、「帽子をかぶって外に出るぞー!」といった感じで、屋外での授業が多かったです。実際に植物を触ったり採取したりしながら授業が進められますが、Certificate IVでは外に出るよりも、クラスで計算をしたりディスカッションをしたりすることが多くなりました。クラスの試験には、木を切ったり芝刈り機を使う、といったものもあります。

苦労したこと・戸惑ったこと・楽しかったこと

苦労したことは、オーストラリアは実際に働く場合の安全管理の面はすごく厳しくて、各コースで絶対にそういった科目を取らなくてはいけません。安全管理等、オーストラリアの一般的なルールがわからず、最初はちょっと戸惑いました。

そして、植物の名前を英語で覚えなおすことが大変でした。先生が植物の名前を言った時に、スペリングもわからないし、一般的に使われている名前と学名があるのでますます混乱します。

楽しいことは、TAFEでは実際にその業界で働いている人も学びにきているので、業界のリアルな話や裏話聞いたり、業界の人とのネットワークをつくれることです。ナーサリーでワークエクスペリエンスをしたときも、どこのナーサリーがいいかを教えてくれたり、レジュメの書き方でアドバイスをもらったりもしました。

ナーサリーでワークエクスペリエンス

学期の中休みの間、パースの有名なナーサリーで、9時-17時、週6日でワークエクスペリエンスをしました。私は直接お客様の相談にのることはできませんが、雑用・裏方の仕事をさせてもらいました。
 
お客様層は様々で、苗木を買いに来る人はもちろん、庭に何の植物を植えたらいいか相談したり、植物の様子がおかしいから診て欲しいと植物の一部を持って来る人もいました。

職場は年齢が高く知識豊富な人が多くて、庭の植物のアドバイスをするときは、日当たり、土の具合、色々なことを聞いて最適な植物を選んだり、1つ1つの植物について詳しく説明したりしているのを見て、「すごい!」と思い、とても刺激を受けました。

パースについて

パースを一言で表すなら、「あかるい」です。天気もいいし、ビーチもきれい、何をしていても1日が無駄にならない。ビーチでゆったりくつろいでいても充実していて、時間の流れが遅く感じるけど1年はあっという間に過ぎていきます。

元々私は心配性で、進学のコース選びも散々迷ったり、渡航するまで色々と心配ばかりしていました。でも、実際来てみると、自分の心配の大半は杞憂に終わりました。パースに来てから日本にいた時ほどくよくよ悩まないようになりました。

パースは物理的にもあかるい場所ですが、気持ちも「あかるく」してくれる場所です。

今後の計画

TAFEでの勉強が終わったら、ワーキングホリデーでまたオーストラリアに戻って来たいと考えています。ボタニックガーデンや植物園とかで、仕事の経験を積みたいです。ナーサリーでの経験で、ますますその想いが強くなっています。

オーストラリアの植物は面白いです。特にパースの土壌は、栄養が少なく水を貯め込みません。そんな中で、栄養や水分をそれほど必要としない植物が育っていて、興味深い植物相となっているので、植物を学ぶにはとても楽しい場所だと思います。

今は、西オーストラリア州固有の植物を覚えたくて、本を買って勉強しています。

ホーティカルチャーは、単に植物だけではなく植物に関した色々なことを学べるコースです。植物関係に興味がある方は、きっと面白いと思うのでお勧めします!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H297)
現在はメルボルンからオーストラリア全土の留学相談をしております。色々な情報をインターネットで探せますが、やはり実際はどうなのか、何が本当なのか不安はつきまとうもの。まずはお気軽にご相談ください。考え過ぎて立ち止まるなら、一度動いてみませんか? このカウンセラーに質問する

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