オーストラリア留学を決意した理由
ニュージーランドの高校を卒業し、日本の大学の法学部に入学。
その大学の法学部からは、資源系企業や銀行に就職する学生が多いのですが、自分にとっては人生を楽しむという観点で、その進路は考えられませんでした。
上下関係が強く、年齢と関係のない人間関係を築けそうにない日本の社会にフィットできる気がしなかったからです。
私は人間性を見て友人関係が作れる社会で生活したい、自分の人生を楽しみたい、と思って日本の大学を中退、海外に出ようと思いました。
スウェーデン、オランダ、オーストラリアの大学に行きたいなと考えていたけれど、まずはアイルランドで英語の勉強を8ヶ月しました。その後、大学進学には都会が苦手だったこともあり、自然が多く、遊ぶ誘惑の少なそうなパースを選びました。
最初にパースに来たばかりの時は、勉強以外の時間は暇だなと思ったけれど、今ではパースの自然を満喫しています。
30分〜1時間もドライブすれば国立公園やワイナリー、スワンリバー、ビーチに行け、自然が大好きな私にはぴったりの留学地でした。
カーティンカレッジでのDiploma of Science(Nutrition)
カーティン大学で栄養学を学びたかった私は、入学方法として留学生も多く、少人数の中で勉強できる大学付属カーティンカレッジ、Diploma of Health Scienceコースからの編入を選択しました。
が、本当に大変な勉強でした。(今から振り返ると、そのあとの勉強に比べると全然たいしたことがないとわかりますが)
理系の勉強は初めてで、Chemistry(化学)の基本も無く、化学は一番苦労した科目でした。
今まで一度も勉強したことのない化学の勉強が、本当に嫌でした。
でも、化学が好きな友だちが楽しそうに化学について話すのを見て、なんで私はそこまで化学を嫌っているんだ、嫌だなと思ったらイヤになってしまう。
好きな科目は楽しんでいい点数が取れる、嫌いな科目は良い点数が取れない、なら化学を好きになればいいんだ、と思うようになり、どの科目よりも時間を費やして勉強するようになったら化学が大好きになり、成績も上がりました。
自分がしようと決めたことを達成する楽しみも学びました。
カーティン大学栄養学コースの2年目に編入
大学に入った初年度が最も大変でした。
ご飯を食べると体の中でどういうリアクション、糖分になるか、その糖分がどこにいくかなどを学ぶBio Chemistry。
運動をした時に体にどんな変化がおこるか、筋肉がどう動くか、血の流れ、栄養分がどう体に吸収されるかなどを学ぶエクソサイズフィジオロジー。
どうして体重が増えるのか、減るのか。スポーツドリンクが体にいいのか、登山が体に与える気圧の影響など、興味深いことばかりでしたが、泣きたいぐらい大変な勉強でした。
最終学年、3年目になると2年で学んだ応用や、リサーチの仕方を学び、勉強に自分の裁量が活かせ、もっとリラックスして学べた気がします。
楽しいシェア生活
今のシェアハウスは、友だちの紹介で知り合った友人たちと一緒に住もうと計画、引っ越しして共同生活をスタートしました。
7部屋ある大きな家でシャワールームは4つあり、6人でシェアしています。
同居人は、ニュージーランド人2人、ドイツ人、オーストラリア人、ロシア人、そして私です。
学生はロシア人と私だけで、あとの人は社会人なので、オーストラリアの社会人生活も分かり面白く生活しています。
みんなとはおはようのハグ、お帰りのハグ、お休みのハグもしょっちゅう。
旅行も一緒に行くし、毎日のご飯は、誰かが作ると一緒に食べたり、私が作ったものを一緒に食べたり。
家族のように仲が良くて毎日がシェアメイトのおかげで充実しています!
アルバイト
オーストラリア人が経営しているオリエンタルレストランでアルバイトをしていました。
仕事内容はキッチンハンド(調理補助)で時給は21ドル。
餃子作り、材料の注文や買い出し、餃子のレシピや形を考えたり、平日・週末に週20時間働いていました。
スクールホリデーの間は週30時間〜40時間ぐらい働いていたので、滞在生活費は余裕でまかなえ、勉強とアルバイトで忙しいのでお金を使うところもなく、貯金もしっかりできました。
余暇
アクティビティは大好きで、ロッククライミングジムがあるのを見つけ、留学生活中にロッククライミングをはじめました。
どんどんはまっていって、やりきった後の達成感が勉強のようで好きです。
余計なことを考えたら登れないので、集中力が鍛えられます。
車で30分ぐらいのところ、ブラックウォールリーチにあるアウトドアのロッククライミングにも行きます。
ここの特徴は、紐がいらないロッククライミングで、下はスワンリバー。落ちたら川に落ちるという珍しいものです。
時々イルカも見れ、無料なのも留学生には嬉しいなあと思います。
パースではいつも自然と遊ぶので、お金もかかりません。
留学で得たもの
この留学で自分の性格が変わりました。
人に対して優しくなり、許容範囲が広がったことにより、自分ももっとリラックスできるようになったと思います。
余計なストレスは日本に住むより格段に無くなりました。過去に縛られず、もっと人生を楽しみながら先に進んでいける感覚があります。
精神的に落ち着いて生活できるようになったことは、自分の中でも留学中に得た大切なことです。
今後の計画
オーストラリアで就職活動をし2年働いた後、ヨーロッパで働きたいという夢があります。
健康志向の国民性で栄養学を牽引しているオランダとドイツに住むことに興味がありますし、他国の食カルチャーを見てみたいということもあります。
これから留学したい人へ
私の留学はめちゃくちゃ楽しかったので、留学したいなら絶対にして下さい。
自分のやりたいことはするべきだし、余計なことは考えてもしょうがない。
自分の人生は自分のものにするしかないし、他の国のカルチャーを学ぶことにより、自分自身を知る・学ぶことにもなり、視野が広がりますよ。