留学までの経緯
中学生の頃から一番の得意科目が英語で、将来絶対に海外に留学して英語をマスターするということが夢でした。「英語をしゃべれるようになりたい、英語を使って仕事をしたい」と憧れ、他の選択肢は一切考えず高校も大学も英語学科に進学。高校で2週間のオーストラリアへの語学研修に参加したことがきっかけとなり、大学中に絶対に1年留学すると心に決めました。
「進学英語+学部聴講Study Abroadプログラム」を選んだきっかけ
最初はとにかく英語をしゃべれるようになりたいと思い一年間語学学校に通おうと思っていましたが、「今まで英語しか勉強してこなかった。英語以外に何がしたいかははっきりしていないけど他の知識も身に着けないといけない」と思い学部聴講を決意。
本当は一年間学部聴講がしたく思い、そのために必要なIELTS 6.0を目標に日本で2回IELTSを受験しましたが一回目は5.0、二回目は5.5と達成できなかったため、半年間語学学校に通い、その期間中に英語力が伸びたら残り半年で学部聴講ができるという条件付きプログラムに申請しました。
留学前半戦 語学学校就学期間について

最初20週間語学学校の大学進学コースで勉強しました。
クラスは平日5日間。基本的に朝の9時半から4時までコミュニケーション、グラマーやリーディング、リスニングを受け、放課後5時までは無料のクラスが開講されています。
最初の10週間は自分の弱点を克服するために無料クラスまで受講していましたが、最後の方は課題やIELTSの勉強に追われ選択授業は受講していません。
私は語学学校では大学進学のためのコースを取っていたので、授業は基本的にエッセイの書き方や授業のノー トテイキングの練習をしました。他の生徒もみんな大学進学を目指しているので、すごく真面目な良い雰囲気で勉強をすることができました。語学学校は大学より難しいという噂があるほど成績評価などが厳しく、授業中悔しくて泣いてしまう子もおり、実は私もそのうちの一人です(笑)
学部聴講をする条件を満たすための苦労
留学当初は、学部聴講がきる条件(最初半年間のうちに語学学校で6Bのクラスを終了するor IELTS 6.0取得)は余裕で達成できる思っていました。
私は日本でIELTSの勉強に苦戦したこともあり、今回はIELTS取得ではなく、語学学校で6Bを終了して学部聴講を目指していたのですが、留学当初に「このままのペースで勉強しているだけでは間に合わない」と気づき、そこから必死になってクラスのレベルを2回も飛び級で上げたりもしました。
しかし、それでも求められているレベルまでクラスをあげることができず、最後の1ヶ月間、IELTSを必死に勉強し、なんとかIELTS6.0を取得し条件を満たすことができました。
留学後半戦 大学聴講について

語学学校を卒業した後、約4ヶ月間大学の授業を受けました。授業は最大4科目受けることもできますが、私は3科目「言語学」「社会学」「コミュニケーション」だけの履修に絞り、その分いい成績を取れるように頑張りました。
その中でも簡単かと思っていた「コミュニケーション」は予想とは違いました。授業では語学学校でも学んだエッセイや要約の書き方、その分析などを勉強したのでですが、大学ではローカルのオーストラリア人と学ぶ環境のため、簡単なミスもすぐに見破られ思ったようについていけずに、良い点数をもらえず、すごく悔しい思いをしました。
逆に「社会学」は今まで勉強したことのない学問だったので不安でしたが、履修するうちに興味が湧き、最後には一番好きな科目となっていました。自分の新たな興味を発見でき嬉しいです。
大学に行く日は週に三日と少ないですが、エッセイや毎週のリーディングで毎日忙しかったです。更に大学の授業に加え、私は自分の英語に まだまだ納得いっていなかったので大学が提供している英語サポートプログラ ムにも参加していました。
日本とオーストラリアの大学の違い
たくさんありますが、まず最初に驚いたこと、一番の違いだと思うことは、生徒がすごく勉強熱心なことです。初めてクラスに行った時、先生が授業を始めると同時に学生のメモをとる音がすごく、迫力に圧倒されました。生徒が100人ぐらいいる大きな講義でも、生徒さんたちは手をあげて活発に発言しますし、こんな環境で自分はやっていけるのかとすごく不安になりました。大げさでなく本当に日本では考えられない状況でした(笑)
2つ目は学生に対してすごく親切だと思います。学校に行くとよく無料で文房具、食べ物などを配っています。たまに学内でBBQもやっています。留学生向けのイベントも頻繁に開催されているので自分から進んでそのようなイベントに参加していれば、友達作りはそんなに難しくないと思います。
3つ目は学生の年齢層、国籍の幅の広さです。多くのクラスに一人以上は子供がいる学生や30歳以上の学生、正規で留学している留学生がいます。何をするにも遅すぎることはないとここにきてすごく感じました。日本の大学もこんな風になったらいいなと思います。
お休みの日はどのように過ごしましたか

アデレードは特にこれといった観光地はないですが、面白いイベントがたくさんあります。また小さな町なので30分あれば海にも山にもいけます。
時間がある週末は友達と買い物や海にいったり、イベントに参加したり何かとよく遊びに出かけます。それ以外は家か図書館で課題をしています。アデレードに来る前はすることがないのでは、心配していましたが、私はアデレードでつまらないと思ったことはありません。大都市ではないからこそ、逆に友達との仲も深まりやすいと思います。
アドバイス
来る前は本当に本当に不安でしたが、ここにきて「頑張っていたら何でもなるようになる」と思いました。思い通りにいかないことの方が多いですが、自分の目標を達成したときの達成感は素晴らしいものです。
また日本では当たり前だ と思っていた事のありがたさ、日本の良い面、逆に悪い面も客観的に見れるようになりました。
留学を決心するのは勇気が必要だし、不安の方が大きいと思いますが、その不安を一歩踏み出せば、その不安もちっぽけに思えるようになり、今までとは違う自分に出会うことができ、すごく素敵な経験になると思います。
正直に言って休学したことにより、周りの友達が自分より日本の社会で1年進んだところにいるので自分の人生やキャリアに対する自信が薄れたこともありましたが、その自信喪失が逆にやる気に変わって、良いモチベーションになっています。
ベタですが、自分がやりたいと決めたことを自分から積極的に挑戦する大切さを学びました。失敗しても成功しても何でも挑戦!という意気込みがあれば何をしてもいい経験になると思います。
スタッフからのコメント
語学留学と比べより高い英語力が求められる学部聴講ですが、美香さんは出発前、語学学校期間中はもちろん、学部聴講期間中も継続して猛勉強をされ、先日無事に卒業されました。
この成功は目標に対するブレない強い思いと、留学期間中人一倍努力された成果だと思います。今後の彼女の日本での活躍が楽しみです。