オーストラリアに留学のきっかけを教えてください。
高校生の時に電気工学科で電気の専門技術の勉強をしていました。資格ををとり、日本では働くことができるようになりましたが、海外で国際的なメンバーで電気のコンストラクションを行いたいと考えていました。そんな時に、オーストラリアにある電気技術を学ぶことのできる専門学校があるということを知り、英語の習得とオーストラリアの電気工事士のライセンスを取得することを目指して、留学を決意しました。
TAFE付属英語コースについて教えてください。

付属英語学校のSITEC(Sydney TAFE English Centre)には1年と少し通いました。ここでは英語の基礎をとことん学ぶことができ、特にライティングが強化できると思います。進学準備コースのEFS(English for Further Studies)ではライティングは全てアカデミックなものになり、トピックに沿った話の持って行き方、背景についてなど、TAFEや大学進学をを目指す人にとっては、とてもいい訓練になると思います。
SITECの先生方は、個性的な人が多いです。先生によっては体全体で、単語の意味や話をしてくださいます。とても厳しい先生もいますが、そういう先生はより丁寧に、細かな部分などまで教えてくれます。
クラスメートはアジア圏からの学生のが多いものの、国が違うことでやはり自分とは違う価値観に触れることもできます。多国籍だからこそ味わえる文化の違いや人間関係がありました。
TAFEのエンジニアコースでは具体的にどんな勉強をしていますか?
英語コースと異なる点、大変な部分はどんなところでしょうか。
エンジニアのコースでは、物理、数学、電気技術基礎、製図、回路作成、エッセイなど基礎の分野と、専門分野の二つに分かれていると感じています。 数学、物理は、日本でしっかり行った人にとっては英語がある程度分かれば問題ありません。
製図や回路作成は、授業時間外に材料を買うことや、休日に完成させることが多くあり大変です。しかし、自分の完成させたものを見ると達成感がとても大きいです。
授業中は専門用語が頻出し、また課題が多いため、英語の勉強ができる時間はほとんどありません。授業中に言葉の面で理解しにくいことが時々あり、コース進学前にしっかりと英語力を身につけておく事が大切だと実感しています。
日本でも電気関連のコースで学ばれ、資格をもっていらっしゃいますが、日本でのコースとオーストラリアでコースで学ぶことの違いはどんなところでしょう。

日本での学校は、電気基礎、電力、製図、機械、実習などを行っていました。TAFEの学校の設備は、日本のものと比べると良いとは言えません。 しかし、設備が良くないからこそ自分の実力がより試され、良い訓練を受けていると思います。日本とオーストラリアの2カ国で、今のところの内容についてはほとんど変わらないように感じています。
ただ、日本のように高校などで数学や物理など徹底的に授業を行っている国は少なく、授業内容を理解できないクラスメートも多くいるので、基礎を学ぶ授業もあります。
また学生の年齢も様々なので、理解するスピードもかなり異なり、しっかりと母国で教育を受けてきた学生は、他国のクラスメート達をサポートしたり、わからない点を教えてあげたりという機会も多いです。
アルバイトは何をしていますか?大変なこと楽しかったことなどはありますか?
私はクリーナーとしてオフィスやオーストラリアの個人宅の掃除をしています。
楽しいことは、綺麗になり使ってくださる方の笑顔を想像すること、またオージーの生の生活感を見れることです。
また、ストレスフリーな点はありがたいです。
大変なことは肉体労働なので、仕事を優先すると学校の授業に支障がでることです。授業中眠たくて集中できないことがありました。
オーストラリアで得られたこと、身についたこと、成長できた点はどのようなところでしょうか。

この国で成長できたことは、自活すること、見方を広げること、自分を制御することです。
日本で、日本語で自活するのは簡単ですが、第二言語で様々なことを行うのはとても大変です。例えば、日常生活や学校生活で起きる問題を解決すること、書類の準備や手続き、銀行や仕事などもその一部だと思います。
多国籍の環境の中で生活すると、自分の中の軸になるところはそのままにして、他の国の人たちの休み方や仕事のスタイル、時間に対する見方、多少のことを気にしないことなど、視野を広くするを学んでいると思います。
自分を制御するという面で まだまだ訓練が必要ですが、自分の体力や時間、疲れを感じた時の対処方法など、生活する上で必要なケアをできるようになってきたと思います。
留学生活で心に残るエピソードを教えてください。

シドニーから3時間かけて、ジャービスベイという綺麗なビーチへ旅行に行ったことです。二泊三日でしたが、海でシュノーケリングをしたり、夜空を見たり、バーベキューをしたり、自然をたっぷり味わうことが出来ました。特に感動したのは海です。砂は鳴き、真っ白でした。
これからオーストラリアへの留学をを希望している方へメッセージ、アドバイスをお願いします。
もし、エンジニア系の学校に行く方は、数学や物理、自分の専門科目の勉強をとことんしておくと、授業の内容を理解しやすいと思いす。また、生活という面ではなんでも自分で対応できるように、両親の手伝いをすることをお勧めします。
あとは、ハプニングが起きても楽しむだけの積極的な思いがあるといいと思います。
スタッフからのコメント
高校卒業したばかりでオーストラリア留学をスタートされた勇生さん、
最初の頃はまだまだ慣れない事も多く、戸惑っている印象でしたが、ある時期からは学業にプライベートに充実した様子でガラッと変わり逞ましくなりましたね。
多国の人たちとの出会い、文化の違いも感じつつスポーツを楽しんだりと、充実した留学生活が伺えます。
将来、日本に限らず世界で活躍できるエンジニアを目指してこれからも頑張ってください!