先日ラ・トローブ大学のビジネスマーケティング学科を卒業された宮澤 奈実さん。
日本の大学で英語を勉強されていたとの事ですが、休学留学〜就職までの道のりを伺いました。
休学留学から本格的な進学を考えたきっかけは?
日本の大学で英米語学科で英語を勉強していたのですが、英語はあくまでコミュニケーションの1つであって、プラスαなにか習得しなければという思いがありました。かと言って学科を変えるという程何かを勉強するか決める事が難しかったので、まずは休学留学をしてビジネス聴講というプランで渡航を決意しました。
聴講を始めて英語で何かを勉強するという環境が新鮮すぎて毎日が驚きと発見の繰り返しでした。しだいに聴講だけでなく本格的にここでビジネスを勉強したいという思いが強くなり両親には本当に申し訳なかったのですが、相談をして日本の大学からラ・トローブ大学への進学の許可を貰う事が出来ました。
本科コースへ進学してみて何か大変でしたか?
英語の授業は毎日が新鮮で楽しかったのですが、マーケティングのクラスメイトの殆どは以前にビジネスを勉強していたり、社会人経験があったりなど基本的なビジネスでの知識がある方ばかりでした。
コースが開講して初めは授業自体についていく事が出来なかったので、図書館に引きこもって予習&復習はもちろんの事、授業で分からない専門用語が理解出来ずウィキペディアなどで調べたりもしたのですが、やはりイマイチ理解するのに苦労しました。
結果Youtubeで短時間の聴講を受けてやっと理解出来たり、かなりYoutubeには助けてもらいました。
学校はどんな様子ですか?
クラスメイトはオーストラリア人、中国、インド、中東と約20名位でした。授業以外にも会って遊んだりと比較的仲は良かったですよ!
ただコースが始まった頃は自分自身の余裕も時間も無くて、ランチを中々作る事が出来ず毎日バナナとリンゴばかり食べていたら、次第に「サル」というアダ名をつけられたりしました。(笑)
授業以外にも沢山の課題を出されるのですが、個人でこなす内容というより、クラスメイトとチームを組んで1つの課題を完成させる「グループアサイメント」が多かったです。課題の中の各テーマを分担して結果を持ち寄るスタイルが基本なのですが、英語で勝てない分、内容勝負の所があったので担当しているテーマに対して丸一週間費やしていました。また個人で行う宿題に関してもローカルのクラスメイトが1時間で仕上げていた内容に倍以上時間をかけていました。
課題の内容は?
色々あるのですが、例えばインターネット関連/家電を扱っている「アップル社」が製品、サービスなどシェアを拡大するためにどうしたら良いか、予算、誰に対して何を主に売りたいかなどアイディアを出し合って分析してみたり、また大学のカフェの売り上げを上げるにはどうするべきか、どうプロモーションしていくべきかなどもありました。
またビクトリア州観光局が観光客を増やすのにどの様に発信していったら効果的かという課題に関しては、観光地にライブカメラを設置してソーシャルメディアを使って発信していくという結果を提出しました。意外にも教授からもいい評価を貰い、結果観光局へ提案させて頂く機会を貰う事が出来ました。
学校以外での思い出は?
学期間に結構お休みがあるのですが、その時間を使ってシドニー、パース、ブリズベン、ゴールドコースト、ブルームなど沢山の都市に旅行に出かけました。
特にブルームでラクダに乗ったり、海が凄く綺麗で
The Australia! という感じがして楽しかったです。
現在日本での生活は如何ですか?
今年の4月から化学品や医薬化粧品等を扱っている商社に入社しました。
創業100年以上の伝統ある会社ですが、総合職で女性を採用されるのは初めてという事で会社の期待に添えるように自分らしく頑張っていこうと思っています。
現在も研修中で毎日覚える事が沢山ありますが、会社の雰囲気には慣れてきました。
ただオーストラリアのゆったりした環境に慣れてしまっているせいか、スーツを着て満員電車は未だに慣れず、毎日かなり早く出社しています。
これから進学を考えている方へメッセージ
留学中は思うようにいかない事や、不安になったりする事など全てが楽しい訳ではありません、でもその壁が自分を成長させてくれると信じて頑張りましょう!
まずは一歩を踏み出す勇気を持って下さい、必ず道は開けると思いますよ。
スタッフからのコメント
現在日本の商社で研修を受けられている奈実さん。覚える事が沢山あって大変かと思いますが、頑張って下さいね!これからも応援しています!!