オーストラリア留学をしようと思われた理由について教えて下さい。
日本で毎日変化も目標も無い日々を送っていて、大学時代にアメリカへの留学経験があるのですが、もう一度海外で頑張ってみたい!という思いが強くなり、どうせ後悔するならやってみてから後悔しよう!と思い留学センターへ連絡をしたのがはじまりでした。
今回の留学の目標はなんでしたか?
キャリアチェンジが目標です。
日本では契約社員としてインターナショナルカフェ(お客様に英語での接客を楽しんでもらえるカフェです)で働いていたのですが、新しい分野の勉強を他言語で自分がどこまでできるのか、自分試しでもあります。
TAFE付属英語コースについて具体的に教えてください。

語学学校時代のお友達との一枚
私は2ヶ間、TAFEの本科コースへ進学するための英語コース、English for Further Study(EFS)に入り、スピーキング・リスニング・ライティング・リーディングの4つのスキルを強化しました。
曜日によって先生が変わるのでいろいろな授業スタイルで英語を学ぶことができ、クラスメートも日本人は一人だけでインドネシア、タイ、韓国、中国、スペイン、ジョーダン、ベトナム、インド、レバノンとさまざまな国から来た友達に囲まれ、様々な英語に触れられたとても濃い2ヶ月でした。
クラスでは、ウォーミングアップにグループやペアに分かれ最近の楽しかったことや週末の予定などを話すコミュニケーションの時間がありそこからテキストブック(トピックが学期によってかわり、医療や福祉、環境問題、ビジネスなどさまざまです。)にそって上記の4つのスキルを上げていきます。
先生によっては、会話の時間を長く取ってくれたり、ゲーム形式で単語を覚えやすくしてくれたり、トピックが難しくてもしっかり付いて行けるようサポートしてくれていたように感じました。
授業の後も不安なことや分からないことがあれば、先生やクラスメートに気軽に聞ける本当に楽しい仲間ばかりでした!
また、先生が毎週末シドニーで行われるイベントの紹介をしてくれるのでシドニーをより楽しむ機会も作ってくれますし、予定が合えばクラスメートとでかけたりしてより仲が深まりました。
英語コース中、動物関連のボランティアをされていらっしゃいましたが、どのように見つけられましたか?またボランティアではどのようなことをされたのでしょう?
語学学校が始まってすぐの頃に、校内の掲示板に貼ってあった動物関係の張り紙をみつけ、イベントが行われている公園へ足を運んだのがきっかけでした。
そこでは新しい家族を探しているさまざまな環境からの犬猫達や、手作りの小物、アクセサリーを売ってその売り上げを動物保護にあてているボランティア団体の方々がたくさん集まっていて、いろんなブースに訪れ自分が動物保護の役に立つボランティアに興味があることを話し、連絡先をいただいて、そこから自分が今住んでいるところから通える場所を探しました。

ボランティア内容は、保護シェルターから来てくれる3-4匹の違う犬種、性格、年齢の子たちをペットショップに来て下さるお客様にご紹介し興味を持って下さった方にはお散歩体験をしていただいたり、レスキュー団体の説明をし団体の輪を広めたり、新しい飼い主を捜すお手伝いをさせていただきました。
TAFEのVet Nursing(動物看護)コースでは具体的にどんな勉強をしていますか?
英語コースと異なる点、大変な部分はどんなところでしょうか。
VETのコースでは受付業務から動物の骨格や病気、手術アシストや臨床病理学などさまざまな分野を学びます。
実際に犬猫の心拍数や体温を測ったり、亡骸を使わせてもらい実践的な注射の練習や口腔内手術法や内蔵の位置関係まで日々新しいことを学んでばかりの毎日です。
オーストラリアではTAFEのコースを受けながら動物病院でのインターンシップ先を自力で探し、現場での経験も同時に培います。
英語コースとは全く異なり、大半がローカルの生徒の方々なのでまず自分の単語力の無さに気付かされ、わからない単語や会話が飛び交い始めはどうなることかと思いましたが、毎回のように授業後先生に個人的に質問しに行ったりクラスメートに助けてもらったりしています。
コースに含まれるインターンシップ先は、どのように見つけられましたか?

インターンシップ先での一枚
インターン先は自分自身で見つけるのですが、動物病院はとにかくいろんなところにemailを送ったり、電話をかけたり、時には訪問したりして見つけました。
最終的にはメールをだいぶ前に送ったところからインターンの生徒の枠が空くから来てもいいよ、と連絡をもらって決まりました!
インターンシップ先ではどのようなことを体験していますか?
初日は出勤から病院のオープン準備、泊まっている動物たちのお世話(掃除やご飯)、器具の消毒、補充、X-rayの撮り方、機械の使用方法、保定、など、日常業務に必要なことを習いました。
インターンではVETナースとして欠かせない仕事全般を教えてもらえるようです。
今後は手術なども見せてもらえるとのことなので少しでも関われたら嬉しいなと思います。
信頼してもらえるようにがんばります!
アルバイトは何をしていますか?
アルバイトで大変なこと楽しかったことなどを教えてください。
現在はグルーミング/ドッグホテルで犬を洗うアルバイトをしています。
一頭一頭性格も汚れ方も嫌がる部位もさまざまなので、体力だけでなく頭も使います。
怖がって噛み付いてくる子や、すごくお年寄りの子、目や耳の不自由な子達も受け入れているので、神経も使う大変な日もありますが、最近では犬の扱いにも慣れ自分自身が日々成長していることも実感でき、なにより好きなことをお仕事にできているので全くストレスがなく、いつも早くバイトにいきたくてワクワクしているくらいです。
お給料も『こんなこともできるようになったからもう少し上げて!』と自らオーナーに交渉しに行くので、自分自身を売り込む術も磨けるかもしれません!
お休みの日などはどのように過ごされていますか?
シドニーは大都会にもかかわらず、バスや電車ですぐに自然に触れ合える所です。
夏はもっぱら空いた時間やお休みの日には海やブッシュウォーキングに出かけ、ビーチで寝転がって本をよんだり、スノーケリングを楽しんだり大自然を楽しんでばかりいましたが、行ける場所が多すぎて全く飽きることもなく毎週のようにでかけていました。
冬はいろんなバーに出かけて10ドルステーキの食べ歩きをしたり、映画館や動物園に行ったりしています。
オーストラリアで得られたこと、身についたこと、成長できた点はどのようなところでしょうか

ハウスメイトたちとの一枚
まず、自分で行動するようになったことです。
日本にいる時はなんとかなるだろう、と後回しにしたりしていたことも多かったのですが、オーストラリアに来てからは『今しかできない』と思うことが多く、先のことも考えて行動できるようになった気がします。
あとは、コミュニケーション能力もあがったと感じ、初めは緊張していた英語での会話も今ではもっと話したくて自分から話しかけることも多くなりました。
英語は間違っても皆理解しようとしてくれるので問題なしです!
これからオーストラリアへの留学をを希望している方へメッセージ、アドバイスをお願いします。
オーストラリアにきてからも、楽しいことばかりではなく、辛いことやストレスを感じることもたくさんありますが、そんなときは溜め込まず家族や友人に話したり、自分なりのリラックス方法を見つければいつの間にか乗り切れています!
そんなストレスも含め今しか味わえないことをたくさん感じて、海外にでようと決意した自分自身に誇りを持って日本では味わえない生活や雰囲気を思いっきり楽しんでください!
シドニーは『オーストラリア人』に会うのが難しいくらいにさまざまな国の人が生活しているユニークな国です。お休みの日はぜひ、外に出ていろんな人と出会ってみて下さいね!
スタッフからのコメント
お写真からも動物への愛情が伝わって来る、笑顔が素敵な恵理さん。
たびたびシェアも引越ししなければならない、などアクシデントがあってもいつも前向きに取り組んでいらっしゃいます。
TAFEのコースも残り半年。インターン先でも実践を重ねてたくさんの動物たちを助ける優しい看護師さんになってください!