オーストラリアの大学に進学をしようと思ったきっかけ
元々、父の仕事の関係でアメリカに中学時代3年間住んでいたこともあり、英語には昔から関心がありました。
高校の副担任の先生がメルボルン大学出身だったことにも影響を受け、英語圏で時差があまりないオーストラリアの大学に進学しようと思いました。
大学進学前に通学したファンデーションコース

中学時代にアメリカの現地校に在籍していたこともあり、英語力に関して渡航前は不安はありませんでした。
渡航前に受講したIELTSは、Listeningが7.0、Readingが8.0、Writingが6.0、Speakingが7.0のOverall 7.0を取得することが出来たので、クイーンズランド大学付属カレッジInternational Education Service(IES)では、
最短の7ヶ月コース(Expressコース)に入学しました。
クラスメイトは、シンガポール、中国、台湾、香港、エクアドル、タイ、インド、パキスタンからの留学生と日本人は私だけでした。
通常のスタンダードコースよりも短期集中コースだったので、周りのクラスメイトは英語が母国語だったり、ネイティブ並みのレベルで、とてもびっくりして不安になったのを今でも覚えています。
でも、Expressのコースは20人弱とアットホームな少人数で、分からない所は教え合い、今でも交流のある友達や、一緒に部屋を借りて住んだ友達も作ることができました。
履修したのは必修の数学と進学英語(進学後に必要なエッセイなどの書き方を学びます)、そして選択科目として経済、ビジネスマネージメント、行動科学です。
この中でも特に経済の授業はたくさんの専門用語を覚えて理解しなければいけなかったので、
IELTS 7.0 持っていてもかなり難しかったです。でも、ここで習ったことが後の大学の授業にも出てきてので、大学に入る前にしっかり準備が出来て良かったです。
3年間の大学授業

1年生の時は主にビジネスマネージメントの基礎を学びました。会計、法律、経済など、観光業とはあまり関係なさそうな授業も必修でとりましたが、とても興味深くて楽しかったです。2年生になると専攻のホスピタリティー関係の授業が増えました。
佑希さん2年次前期の時間割
(レクチャー:大教室での教授による講義、チュートリアル:レクチャーを基にしたグループワーク)
水曜日
9〜11時:(レクチャー)Sustainable Tourism
12〜13時:(チュートリアル)Sustainable Tourism
13〜14時:(チュートリアル)Hospitality small Business)
木曜日
15〜17時:(レクチャー)Psychology
17〜18時:(チュートリアル)Psychology
金曜日
10〜12時:(レクチャー)Hospitality small Business
12〜14時:(レクチャー)Hotel operations
14〜15時:(チュートリアル)Hotel operatios
ホテル経営で実際のホテルのマネージャーが来てくれて話をしてくれるクラスや、ホスピタリティと環境の両立について考えるクラスなど授業の内容や課題のレベルが1年生と比べて高くなりました。

3年間の中で印象に残っている授業は、以下の2つです。
* TOUR3008 Service Management in Tourism
マネジメントの基礎を観光やホスピタリティーの観点から見て、専門的に学べた授業でした。今まで学んできたことの集大成で、深く観光業を学ぶことができました。
授業では、サービスマネジメントで必要な資質やお客様の満足度の変化や対応について学びました。チュートリアルでは、自分自身が経験したサービスの良かった点、悪かった点を発表し、授業で習った理論を使い、改善点をグループに説明することもありました。
サービスを提供する側からの視点と受ける側の視点、どちらも比べることができる内容の授業だったのがよかったです。
* HOSP3004 Hotel Industry Management
ホテルの経営を国の文化や経済の観点から分析する授業です。チュートリアルでは、グループを組んで一つの地域を分析し、もっとたくさんのホテルを投資できるか、将来性はあるかをプレゼンするという課題がありました。
実際の場所、実際のデータを使うので、とても勉強になりました。
大学で大変だった、やりがいを感じたこと

大学生活で大変だったことは、アサイメントを書くときの言葉のチョイスです。私はよく大学から課題が返ってくる時に、文章が子供っぽいと注意されていました。大学の課題は専門的な文章を求められるのが、英語を勉強中の私にとっては非常に難しかったです。
また、チュートリアルのグループで討論などをするとき、会話のスピードが速く自分の意見が言えないまま、話が流れてしまう時もあるので大変でした。
また、同じ専攻でも全て同じ授業を取っている子はなかなかいません。私は奇跡的に1人いましたが、その子一人です。授業の情報共有などが出来てとても貴重な存在です。
授業を受け、チュートリアルのグループで話し合う子たちは「クラスメイト」なので、「友達」になるまではなかなか時間が掛かるなと感じることもあり、本当に自立をして自分で頑張らないといけない場面がありました。
だけど、課題で成績がよかったり、自分の意見が言えて、それに相手も意見を付け足していい話し合いができたときは、嬉しいしやりがいを感じることができた瞬間でした。
そのため、家や図書館など、場所を変えながら勉強するモチベーションにも繋がりました。
ブリスベンの好きなところ、ここはイマイチと思うところを教えて下さい

ブリスベンの好きな所は意外と交通機関がしっかりしている所です。海外だから時間通りにこないだろうと勝手に思っていましたが、電車、バス、そしてフェリーもあるし、ほとんどの場合時間にぴったりなので、けっこう便利です。
また雨が日本のように1日中降るということがないのも、ブリスベンの好きな所です。雨が降るとしても、一時的な夕立のようなので、1日中どんより天気とはなかなかないのが好きです。
反対に、お店が早く閉まったり、日曜日にお店が開いてなかったりするのはカルチャーショックで少し残念でした。
日本での就職活動
就職活動を実際に始めたのは、最終学年(3年生)が始まる少し前でした。
その時期に、自分が強く希望していた何社かに、直接説明会や、面接に行くことが難しいことメールで伝え、メールで履歴書を送れるか、スカイプ面接を行ってくれるかを連絡、確認しました。
準備としては、履歴書の作成、企業研究などを行いました。毎年9月にシドニーで開催されるキャリアフォーラムには参加せず、夏に開催された東京キャリアフォーラムに、日本に一時帰国して参加しました。
希望していた企業の中には、説明会に出席しないと選考に参加できないことや、6月には選考が終わっているところもあり、なかなか履歴書も出すことができないこともありました。
その点は、6月終わりまで大学の授業があり、簡単に日本に帰れない身からすると、不利に感じることもありました。
そのため、東京キャリアフォーラムで、説明会と選考が同時に受けられる場所があるというのは、とても便利でした。
4月からは晴れて社会人!
東京にある、5つ星ホテルの宿泊部で勤務を開始します。研修後に配属が発表されるため分かりませんが、フロントやルームサービス等を担当する予定です。
オーストラリア大学進学をお勧めする理由

自分が学びたいことがはっきりしているなら、オーストラリアの大学はぴったりだと思います。
私は、専攻が観光・ホスピタリティーでしたが、1年次に会計、ビジネスマネジメント、経済、経営の基礎を学んだあと、2年次よりより専門的な勉強をすることができました。
また、オーストラリアの大学には、目標が高い、勉強熱心な学生が集まっている気がしました。その学生と交流することで、自分自身も刺激をうけ、科目をパスするだけではなく、いい成績を取ろう!!と努力できる環境もオーストラリアの大学だからだと感じます。