海外留学のきっかけについて
海外留学をしようと思われた理由について教えて下さい
高校を卒業し2年間海外ボランティアをする中で自分の知識の無さに気づき、大学進学を決意。将来は、世界を舞台にして働きたかったので、世界を知る為にも海外に出て勉強するべきだと思ったからです。加えて、小さい頃からの憧れもありました。
オーストラリアを留学先に決めた理由、オーストラリアで大学進学を決意したいきさつについて教えてください
社会の秩序やルールにとらわれず新しい文化や思考が受け入れられる自由な社会環境と、永遠に広がる大地・大空・大海に囲まれた解放的な自然環境。社会に束縛されず伸び伸びと自由に学生生活を送れると思ったからです。
また、2008年のリーマンショックで多くの先進国が経済的に伸び悩んでいる中、オーストラリアの成長は止まらずに伸び続けていたので、シドニーの社会に溶け込めば自分もどんどん成長出来ると思いました。
ファンデーションコース進学前にIELTSスコアをクリアするため、どのような勉強をしましたか?
長文の速読練習、ボキャブラリーを増やす。テキストを購入しテストに慣れるようにしました。
Taylors Collegeファンデーションコースについて
ファンデーションコースで具体的にはどんな事を学びましたか?
社会科:世界情勢、グローバルガバナンス、人権、文化人類学、法律の基礎知識、オーストラリアの地理・歴史・経済。
経済:マクロ経済学、ミクロ経済学。
英語:英語基礎文法、長文エッセーの書き方、レポートのまとめ方。
自分の意見を主張する大切さ。クラスメイトの意見を尊重する重要性。日本人としてではなく、地球人として物事を観る目。努力し続ける大切さを学びました。
ファンデーションコースでの勉強以外、自主学習は一日どのくらいの時間をかけていましたか?
約1.5時間―3時間くらいです。
大学進学してからファンデーションコースを経由していて良かった、と思える大きなポイントはどんなところでしょう
ファンデーションコースに行くことにより、ワンクッションをおいて大学に入学できたため、フレッシュマンであったとしても、大きなショックを受けることなく、スムーズに大学生活に溶け込めました。また、ファンデーションでエッセーに慣れることが出来たため、課題もそれほど重く感じることは無かったです。目標とする大学を目の前にして勉強できたため、ファンデーションコースでは勉強に励むことが出来ました。
エッセイライティングはファンデーションコースで4000ワード、大学では1科目あたり2500ー3000ワードほどをこなしました。
ファンデーションコースで印象に残るエピソードがあれば教えて下さい
International Day(国際文化祭)では、それぞれの出身国同士の学生が集まり展示会や異文化体験の催しを企画しブースを構えました。私は、特徴溢れる様々な国のブースを見て回りながらも、日本の文化を紹介しました。
このイベントの中で母国の魅力提示するスピーチコンテストが行われ、代表者として選ばれた私でしたが、スピーチを3日前に考え何十回と練習してきたにもかかわらず、最後の最後までスピーチ内容が腑に落ちず、本番前にスピーチ内容を白紙に戻し、素直に思うままの日本を主張しました。
結果、優勝とは成らなかったものの、いろんな方が褒めてくださり自分への自信に繋がりました。
大学について
大学でInternational Global Studies (Major International business)を専攻した理由について教えて下さい
私は世界史や社会学など文系の事を勉強しながらも経済やビジネスに関する事を学びたいと思っていしました。通常であればこの二つの分野はあまり交わることがなく、ビジネススクールもしくは文系サブジェクトにきっぱりと別れて勉強することが一般的ですが、私が進学した大学のInternational Global Degreeは文系とビジネス系の教科をバランスよく選択することが出来、私の理想的なカリキュラムでした。
大学では具体的にどのような事を勉強されましたか?
国際ビジネス:国際フィールドでのビジネス展開に向けて企業が行ってきた様々な戦略や策略、そして、それに伴う数多くの危険を最小の費用で食い止めるリスクマネージメント、また、国際的企業間での伝統・文化の違いにより生じる誤解や不和を乗り越え、共栄を目指して結ばれる国際アライアンスについて研究しました。
アジア学:世界視点からの日本の歴史に重点を置き、日本の義務教育では学ぶことが出来なかった日本の過去・現在の活動を客観的に学び、中でも日本の隣国である中国・韓国・北朝鮮、そして台湾との歴史的関わりを見つめ、世界情勢での日本の立場を理解することに努めました。
今までの留学生活を振り返って。これからの将来について
留学生活で大変だったこと、そして留学して良かったと思える事、それぞれ教えて下さい
学業・私生活・アルバイトの両立には苦労しました。学業に励みながらも、バイトそして家事。これらの合間を縫って、スポーツや友達と出かけたりしました。時間に余裕があると思いきや、一気に忙しくなったりしたことも多々ありました。したがって、タイムマネージメントが留学生活を充実させるための鍵となった気がします。
良かった事は、世界から集まった教授や学生と意見を交わす中で、自分の常識が崩れ新たな視点で物事を見つめられるようになったことです。また、活動範囲が世界へと移ったことでより多くの発見と可能性を見つけられることが出来、結果的にはグローバル思考・視野で人生と出来事を見つめられるようになりました。
卒業が確定したときの、率直な気持ちを聞かせて下さい
卒業できた喜びもありましたし、ようやく人生の新たなるステップを踏み出せるとホッとしました。しかし、嬉しく思っていられる時間も束の間、就職活動というチャレンジが直ぐにやってきました。就職先も無事決まり、学生生活の終わりを告げる卒業式では、留学先での思い出を振り返りながら少し寂しい気持ちにもなりました。
日本で社会人生活がスタートですが、留学体験をどのように今後に活かして行きたいですか?
留学で得た知識・経験・思い出を色あせることなく、一地域に固定された概念に染まることなく常にグローバルマインドで、世界にプラスとなる変化をもたらせるよう今後も努力していきたいです。
オーストラリア留学を考えている方へのアドバイス
これからオーストラリアでの大学進学をを希望している方へメッセージ、アドバイスをお願いします
やる気・勇気・根気。やる気なしには始まりませんし、勇気を持ってこそチャレンジする事が出来ます。そして、根気あってこそ壁を乗り越えられるものです。留学生活のアップダウンは日本で生活するよりも確実に激しいです。楽しいことも喜びも大きいですが、辛いことも重くのしかかってきます。だからこそ成長が待っています。日本社会が作り上げた人生のレールとルール、学校の教科書に綴られた常識にとらわれることなくユニークな人生を送りたい人は、広い視野を持って常にDREAM BIGでいてください。
最後にアドバイスとしては、困った時・悲しいとき・苦しい時には恥やプライドなんか捨てて誰かに助けを求めたらいい。辛い時こそ内向きになりがちですが、しっかり周りを見て相談できる人を見つける。そして、逆に悩んでいる人がいれば助けてあげてください。徐々に頼られる人になる事。みんなで助け合って生活すれば必ず何とかなります。
自論ですが人生チームプレーです。
スタッフからのコメント
Dream Big 大きな目標を持つ事
「小さい目標だと壁にあたったとき、目の前の壁が大きく見えてしまうから」と語ってくれた孝信さん。
日本で社会人としてスタートされましたが、これから人生で起こる様々なことにも広い視野を持って取りくんでいけるはず。孝信さんのこれからの活躍を楽しみにしています!