【体験談】自分自身に勝つという達成感は一生の財産〜グリフィス大学での留学体験記〜

柴田 奈々さん | ブリスベン | Griffith University | Business and Management
柴田奈々さんは、グリフィス大学でアジアンスタディーを専攻され、成績優秀でご卒業をされました。
人と足並みを揃えるのではなく、ご自身の成長のために自ら道を切り拓いていった奈々さん。オーストラリアの大学に進学をしようと思ったきっかけ、大学で一番最初に体験した挫折、そこから這い上がって得たもの、交換留学での体験、今後の目標など・・奈々さんの4年間の留学経験がぎっしり詰まった体験談です。
(奈々さんの大学在学中の体験談は、こちらから)

留学をしようと思ったきっかけを教えてください

海外に行きたいと思い始めたのは、中学生のころからです。中学校の修学旅行でオーストラリアに行った際、様々な国から来ていた人たちに出会い、もっと世界を見てみたいという好奇心が膨らみ始めました。

現地の高校で授業を見せて頂いた時、先生は知識の源ではなく、生徒が能動的に議論している姿がとても印象的でした。それと同時に、日本の教育に違和感を覚え始めました。

知識を詰込み、暗記をして解答用紙に答え書くという作業は、自分で考えるための基礎であるにもかかわらず、その作業がゴール化されていることに疑問を感じていました。

また、高校生の時は、授業スタイルのことで先生に反抗ばかりしていて、とにかくこの日本の教育から逃げ出したいと思っていました。

色々と考え抜いた結果、自分なりの答えを導きだす教育を受けられるのは、海外しかないと思い、高校卒業後にオーストラリアの大学へ進学することを決断しました。

留学するにあたり、家族は「あなたなら、海外でもやっていける」と信頼し、応援してくれました。しかし、留学が決まってからの私は、ワクワクした気持ちと同時に不安もありました。

今振り返ると、英語もろくに話せないのに、大変無謀な決断をしたと思うのですが、”無知”だったからこそ、あれこれ考えずに行動できたのかもしれません。

オーストラリアの大学での勉強、授業について教えて下さい

オーストラリアに渡り、希望を抱いて大学に入学しました。しかし、そこで待っていたのは、想像していた大学生活とはほど遠く、雨風の毎日でした。

第一に、オーストラリア人の学生との距離感です。現地の学生は、好成績を取りたいという一心で、グループワークでは英語の下手な留学生と組みたくないのです。

クラスでは、あっという間に現地学生同士のグループができてしまい、日本人の私がグループに入る余地は残されておらず、とても悲しく悔しい思いをしました。

家に戻り、勉強しようとしても、仲間に入れてもらえないという、辛い感情がこみ上げてきて、泣きたくなりました。しかし、ホストファミリーに心配をかけたくないと思い、ベランダでこっそり泣く日もありました。

どうすれば、オーストラリア人に自分への興味を持ってもらえるのか、ずっと考えていました。

一年程経ったある日の授業中、常に面白い視点だと思ってもらえるような内容を発言するということが、オーストラリア人に興味を示してもらえる手段だということに気がついたのです。


授業で興味深い話ができるように、4時起きをし、家で勉強をしてから通学していました。アジア関係の授業で、初めて現地学生から「今の日本人の若者が、国についてどう思っているのか、聞かせて」と声をかけられたときは本当に嬉しかったです。

大変だったのですが、今ではオーストラリアの大学に進学したからこそ、困難を乗りこえるという素晴らしい経験を10代で出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。自分自身に勝つという達成感は一生の財産でしょう。

グリフィス大学在学中に交換留学を行った理由を教えて下さい

オーストラリアの大学に進学をするメリットのひとつに、交換留学制度を使い、更に別の国に留学することができることが挙げられると思います。

私は、グリフィス大学の授業で議論をしていくなかで、様々な背景を持った人たちと話し、考え方の幅を広める楽しさを知りました。

そのなかで、日本やアジアの平和について興味、問題意識を持つようになりました。そして、アジア経済の中心地、政治関係を学びたいという思いで、香港大学に交換留学を決めました。

学問だけでなく、実際に現地のビジネスや政治への理解を深めるため、香港日本商工会議所でインターンをしたり、民主化デモが起こった際には、日本に向け「民主主義の大切さを伝えるための動画」を制作したりと、様々な視点からアジアへの理解を深めてきました。



交換留学することで大学から奨学金をもらえるのだし、新しい国に学生として住むことができるので、この制度はオーストラリアの大学に進学したからこそできる、付加価値であるといえると思います。

オーストラリア留学中に得たものについて教えて下さい

死にものぐるいで勉強していたため、精神的にも肉体的にも強くなったと思います。とても弱かった私でしたが、4年間の海外生活で度胸をつけ、その後は、現地の学生と大げんかできるまでになりました。

また、平日には4時起きして勉強し、分からないことがあれば、質問するために教授の元へ通い続け、2015年度卒業生の中で上位15%の成績優秀者に選んで頂くことができました。

私は、オーストラリアの大学に進学することを決断し、18歳から親元を離れて、現地学生と同等に勉強しなければならないという環境の中で、壁を乗り越えることの楽しさを知り、努力する習慣を得たのだと思います。



今後のプランについて教えて下さい

アジアの政治経済ニュースを伝えることにより、日本経済が益々アジアの活力を取り込んでいけるよう、来春から記者として働く予定です。経済が発展してきているアジアをアジア人の視点から世界に発信していきたいです。



仮に、日本が20世紀前半にアジアに侵略した、と捉えるならば、それは日本に資源がなかったからという理由もひとつとしてあるのかもしれません。アジアの経済や政治情報を発信していくことで平和な社会作りに貢献したいと考えています。

また、人材育成にも興味もあるので、将来的には特に高校生、大学生が社会で創造的に活躍できるよう支援していきたいです。

人口減のこの国が、どうしたら今後も伸びていくことが出来るのか?それには教育が鍵だと思うので、自分で考える力がつく教育を受け、日本に優秀な人材を増やしていくことについても考えていきたいです。

留学を考えている方へのメッセージをお願いします

「これまでの日本で、何が美徳とされていたのか?」と問うと、「皆が同じように振る舞うこと」という答えが返ってくるかもしれません。

私自身は、見知らぬ世界に飛び込み、多くの価値観、考え方に触れたい、自分を誰よりも早く成長させたいという考えがあり、周りが日本の大学へ行くという環境の中で、オーストラリアのグリフィス大学に進学を決断しました。

途中で学部変更をしたり、香港に交換留学したりと、空気を読まず、自分にとってすごくワクワクすること、他の大勢と自分自身をいかに差別化できるかを考えながら過ごしました。

日本で就職活動する時には、自分は人と違いすぎる、日本社会は「他の人と違うことをしてきて目立っている人より、皆が同じであること」を求めているのではないかという不安が少なからずありました。

しかし、こんな違ったことばかりやってきた私でも、日本で就職出来たというのは、出る杭を打ってきた日本社会の価値観が変わってきている証拠ではないでしょうか。いま、この国が「人とどう違うか」ということに対し価値を見出し始めたと肌で感じました。

留学を考えている人には、是非、海に飛び込み、人と違った経験をし、オーストラリアの大学で考える力をつけてきて欲しいです。陸で生活するほど甘くないが、一度海に飛び込み、挑戦する楽しさを知ったら、きっと人生は豊かになるのだと思います。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号J249)
ブリスベン支店の常盤恵(ときわめぐみ)です。大きすぎず小さすぎず、住むのにちょうど良いサイズの街、ブリスベン。プライベートではトライアスロンをやっており、毎日9時に寝て朝は4時に起きています。こんなライフスタイルを送れるのもオーストラリアならでは!ブリスベンで留学生活を送ってみませんか?

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