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日体大で体操のキャプテンだったけれど、体操を引退し、心機一転オーストラリアにやってきた
子供の頃から体操一筋の生活だったけれど、体操を引退し、人生再出発。普通の留学生としてパースで英語とFitnessを学んでいました。
TAFEでCertificate 4 in Fitnessを修了した後、自分がもし体操クラブで働くんだったら、ビジネスやメンバーシップの管理などの事務的なことも学んだ方がいいと思ったのでACSFでのDiploma of Sport and Recreation Management進学を決めました。このDilomaコースで学ぶビジネスの用語や基礎知識は日本でも勉強したことがなかったので面白く、Facility Management、Marketing、Accountingなどのフィットネスジムの運営に関するビジネス系のUnitを学びました。
学校生活について
授業は週に2回。朝8時45分から12時45分まで、次が13時半〜17時までです。週に2日しか通わないので、出席率はとてもしっかり管理されています。
■1週間のスケジュール
月曜日 16時45分〜18時45分 体操クラブで体操指導
火曜日 学校
水曜日 10時〜15時 地元レストランでキッチンハンドのアルバイト
木曜日 学校
金曜日 15時45分〜18時45分 体操クラブで体操指導の
土曜日 9時〜12時 体操クラブで体操指導のアルバイト
日曜日 15時〜22時 地元レストランでキッチンハンドのアルバイト
体操の大会で子供達の審判を担当する場合は、フレキシブルにアルバイトの時間を変えてもらっています。
体操クラブでのアルバイト
体操クラブでアルバイトをしていますが、最初はレクレーションクラスという初めて器械体操をする5歳〜8歳の子供達に体操の楽しさを教えるクラスを担当していました。その頃は男子のコーチも少なくて、子供達が1クラスの人数も多く、自分の学校も大変、英語もまだ未熟、子供達はガンガン話しかけてくるし、自分自身の指導歴はあったけれど文化の違いなどで上手く対応できなかったこともありました。今は、7歳〜12歳のDevelopmentクラスとCompetitiveクラスのコーチをしています。Competitiveクラスは州のチャンピオンシップなどの大会に出る子供達の指導で、自分が子供の頃にやっていたトレーニングをそのまま活かせる面白さがあります。体操の基礎を大事に教えることを心がけています。
子供達にいい影響を与えたい
自分は2011年9月に器械体操を引退し、オーストラリアで体操から離れた普通の学生生活を満喫していましたが、Fitnessのコースを始め、また体を動かす楽しさ、自分の強みが体操だということに気付かされました。体操クラブで指導を始めた時に、自分の技術がオーストラリアで通用することが分かり、コーチ達からも「西オーストラリア州の選手達にいい影響を与えられるよ」と薦められて、また体操選手として大会に出ることになりました。
初チャレンジの5月1日に西オーストラリア州の州大会(State Championship)で、レベル別で優勝、総合でも一番高い得点を出すことができました。そこで体操の楽しさを再認識!そして何よりコーチとしても一目置かれるようになり、意外なところでは試合が終わったらフェイスブックの友達申請がぐっと増えていて新しい友達もできました。
これからの自分、そして夢
来年からは体操クラブでスポンサーをしてもらい、コーチとして働くことが決まりました。2020年にオーストラリアチームの通訳もしくはコーチとして、東京オリンピックに関わっていきたいと思います。それが僕の今の夢です。
スタッフからのコメント 英語学校の初級コースからスタートし、今は東京オリンピックのオーストラリア体操チームのサポートをするという夢を叶えるために、一歩一歩頑張ってる前島くん。日体大4年次にはキャプテンとして、後輩の内村航平さんや田中理恵さんもいたチームをまとめていた実績からも、きっとその夢は叶うと信じています。