留学のきっかけは大学受験の失敗
高校卒業後、日本の大学へ進学しようとしていましたが、英語が苦手で受験に失敗しました。親が自分のやりたいことを自分で決めなさい、と言ったことで、苦手な英語が話せるようになりたいと思ったことにより留学を意識し、まずは留学に向けた英語を学べる専門学校へ行きました。そして、知り合いの人がパースで働いていたので、パースへ留学しようと思いました。
企業へのマーケティング提案プロジェクト
TAFEではマーケティングを学んでいますが、Certificateでは、マーケティングの本質に迫る授業や、eマーケティングを中心に学びました。また、実際にフライヤー等も自分で作成をしたり、クリエイティブな内容のものも多かったです。
Diplomaでは、リサーチが中心の授業でした。具体的には、実際に企業に対して、集客のためのキャンペーンを提案しました。
パースのJoondalupにあるショッピングセンターに、新しくMyer(マイヤー:オーストラリアのデパート)がオープンしたのですが、それがKarrinyupという場所のショッピングセンターにあるMyerに、どのような影響を与えたかを調べます。そして、Karrinyupのショッピングセンターに人が集まるキャンペーンをどうすればよいか、リサーチを行い、ショッピングセンターに提案をしました。
実際、ショッピングセンターにいるお客さんに、最近行ったショッピングセンター、Joondalupのショッピングセンターをどう思うか、Karrinyupのショッピングセンターの好きなお店は等々、合計102人にインタビューを実施しました。そして、最終的に、ショッピングセンターのマーケティングマネージャーといった人たちに対して、調査結果とどのようなキャンペーンが集客につながるか、プレゼンテーションを行いました。
このリサーチは、グループで行いましたが、大変でした。特に、グループの人たちはオーストラリアに住んで長い人や、ネイティブの人たちなので、自分の言いたいことがなかなか英語でうまく言えず、会話についていけないこともありました。国籍が違えばやはり意志疎通が難しいこともありましたが、最後のプレゼンでは、準備をしっかりとして臨むことができたので、先生に褒められました。
オーストラリアで学んでいてびっくりしたことは、年齢に関係なく勉強をしていることです。日本だと、高校を卒業して、大学を出て、就職をしたら、それからまた学校に戻ることは少ないと思います。TAFEの先生自身が大学院で勉強をしていたり、社会人経験をした人が、大学やTAFE、大学院へ行く人も多いです。TAFEも年齢層がばらばらで、いくつになっても学ぼうと思ったら学べる環境が整っていると思いました。
ボランティア活動 Colosoul Japan
Colosoul Japanは、Colosoul(コロソール・ジャパン)という、アート・イベント・メディア出版を手掛けるNPO団体の日本支部です。音楽・ファッション・映像・イベント等、様々なアート活動を通して、若者の活動を応援しており、パースから日本に向け情報発信をしています。
私は、オーストラリア人や他の日本人と一緒に、Colosoul Japanの日本人リーダーとして参加しています。記事の作成やSNSでの情報発信、アーティストとのコラボイベント、英語の翻訳等を行っており、今はオンライン雑誌の出版に取り掛かっています。
私自身、芸術活動に詳しいわけではありませんが、一番苦労することは、人を巻き込んで活動をしていくことです。特に、Colosoul Japanの活動がボランティアなので、モチベーション高く一緒に仕事をしてくれる人を、見つけることが大変です。
活動に興味を持って頂いた方は、実際に会ってみて、モチベーションの違いや、どういった距離感で話をしていけばいいかを見極めます。そして、チームメイトと相談をしたりしながら、リクルートをしています。
Colosoul Japanでは、自分の可能性を広げることができますし、元々興味のあった雑誌づくりに関わったり、オーストラリア人と一緒に活動をするので、これまでやったことがないことにチャレンジすることができています。
私は2015年8月に留学が終わるので、帰国をしますが、パースのColosoul Japanの活動は続き、メンバーも募集中です。
Colosoul Japanのウェブサイトは
こちらをご覧下さい。
広がる将来の可能性
あと残り2ヵ月、語学の向上とオーストラリア旅行を楽しみたいと思います。そして、日本に戻って就職活動です。
以前は、マスメディア関係に興味がありましたが、オーストラリアに来て色々な価値観の違いや生き方に出合い、自分の考え方も変わりました。特に、1つの枠にとらわれない生き方があり、これまで、日本で大学を出て就職をして一生を過ごす、という一本線の人生しか見えていなかったものが、自分の前には、実はいくつもの可能性があることを知りました。
外資系企業、インテリアや食品等の輸出入の仕事、仕事に限らず、もっともっと色々なものをみたい、国を訪れたい、東南アジア方面も勢いがあり興味があります。
私は、何かを創り出し、学んでいくことが楽しいと感じるので、色々な可能性を考えながら残りの留学2ヵ月を過ごしていきたいと思います。
スタッフからのコメント
ご自身が「面白そう!」と感じたことに、どんどんチャレンジをしている真緒さん。留学の最初の頃からお話をしていますが、考え方や将来の進路等に、大きく変化が出てきたと感じます。
これから留学を終えて、日本で本格的に就職活動が始まりますが、留学後も応援しています、がんばって下さい!!