【体験談】学びたいと思ったときが頑張れるチャンス 〜Social Work 修士課程〜

Yoko Kobayashiさん | アデレード | Flinders University | Social work | 1年7か月
日本でソーシャルワーカーとして10年以上のキャリアを持っていたYokoさんの、フリンダース大学院(Social Work)の体験談です。

フリンダース大学院を選んだ理由

社会人で留学を決めたので、英語を学ぶということも含めて、今しかないと思って、留学を決意しました。

もともとは1年のコースでコースワークを選びたいと思っていたので、そうなると大学は限られました。内容的には、ソーシャルワークのコースの中でグリーフやトラウマなどのカウンセリングの科目が充実していると感じたので、フリンダース大学を選びました。

フリンダース大学院のMaster of Social Work コースについて

私のコースの場合はコースワークだったので、Generalなオーストラリアの社会福祉の課題とソーシャルワークを学びました。日本と比較して、子供に関わる問題やメンタルヘルスの分野に力を入れているように思います。

基本2年(4学期)のうち、半分が授業(2学期)、半分がPlacement(実習)(2学期)でした。

まず、授業の2学期間は、1学期あたりの履修は4教科と少ないのですが、1教科あたり講義1~1.5時間、ワークショップ1~2時間と、トータル1教科1回2~3時間半の構成となっています。そしてほとんどは講義の後にディスカッションがあります。

授業自体は週3-4回位しかないのですが、Semester中はおよそ2週間ごとスパンで課題締切に追われ、PCの前に1日中向かっている日々でした。具体的には、1教科につき3~4のAssignments(小論文形式1000~5000字前後程度の課題)やグループ、個別のプレゼンテーションなどがありました。テストはありませんでしたので、Semester開始と同時におよそ12程度の課題をどのように限られた期間でこなしていくか、そのスケジュール立てから始めました。

残り半分の2学期はPlacement(現場実習)500時間が中心で、現場体験をフィードバックする授業2つとのセットでした。Placementのシステムはずいぶん違うように思います。ソーシャルワーカーが現場に不在の間接的実習の場合もありました。日本のシステムとは違いますが、それぞれに優れている点、学ぶべき点がありました。
学期中は最初から最後までほぼ休めず、友達とたまにごはんを食べに行くことぐらいでしたが、夏休みは3~4か月あったので(11月〜翌年2月まで夏休み)、その間にバイトしたり、日本に帰ってエネルギーを補給したりして次の学期に備えました。

多角的に学ぶオーストラリアのSocial Work〜日本との違い〜

大学院のコースなのでリサーチ科目は必須で、概念的な授業というより、実践的に学べたことは今後も役立てられるように思います。

また、トラウマやグリーフカウンセリングの実践で活躍されている方が実際に講義をしてくれているので、カウンセリングはハードルが高い、他職種の分野というイメージが最初ありましたが、オーストラリアではソーシャルワーカーもカウンセラーも同じように取り組む土台があるようで、カウンセリングの基本的知識を学問的観点から学べたことが良かったです。

その他、一見、日本でソーシャルワーカーをするには直接関係しないと思われるような、原住民アボリジニや難民など多様な人権問題に関する知識は、当初理解(課題を提出できる程度)するのに抵抗や困難さもありましたが、課題の根源にある問題構造は似ている面もあり、多角度から学ぶことでの気づきや疑問も生まれ、興味深かったです。

最後まで苦労した「英語」・・・留学生への教育サポートシステム、

このコースにはほとんど日本人学生はおらず、一緒に学ぶ学生の中で日本人は私一人。また、半分くらいは他国籍の学生でした。

英語は最初から最後まで苦労し、特に毎回のディスカッションやグループ課題の時間は本当に大変でしたが、クラスメイトやメンター(大学から紹介してもらった同じ大学の学生で、課題の理解に対する支援や英語をみてくれました)にずいぶん助けてもらいました。

いろんな国籍、価値観、世代の生徒さんたちと一緒に学ぶので、その中で、互いの価値観や能力を認め合い、一つの作業をともにすることは苦労の連続でしたが、その過程から学ぶことは多かったと思います。

また、授業を1回で理解することは難しいですが、ほとんどの授業がLearning Onlineシステムによって後からでもオンラインで見ることが出来るので、オーストラリアの教育システムは留学生には有り難い体系になっているように思いました。

Academic English(進学英語)を学んでおく重要性

English for Academic Preparation(進学英語)コースで学んだ知識は、大学での授業で必須です。私は英文科卒業ではないので、これ自体が新しい勉強でした。英語力が課題だった私にとって、English for Academic Preparationコースでアカデミック英語の基本的なルールとスキルを学んだことは、大学院へ進学してから非常に役に立ちましたし、これからの業務にもこの知識は役に立つのではないかと思います。

これから留学する方も、たとえIELTSのスコアを達成していても、Academic Englishは学んでから進学された方がいいと思います。

困難に直面したときに必要な「思考の転換とポジティブな姿勢」

日本のシステムは(日本人にとって)よくできているなぁと感じることがしばしばありました。それは逆に言うと最低保障があるというか、守られているように思いますが、オーストラリアでは自分が発言し動かなければ始まりませんし、交渉するには英語力や度胸も必要です。また言ったところで、どうにもならないことが起きることもあります。

留学を経験した方は皆さんそうだと思いますが、海外で縁者も少なく、第二言語で留学生として大学のコースを乗り切るには、色々な面で日本では経験しない困難に出会うこともあります。

学びの他にも、そういった際にどう思考を転換できるか、Positiveに物事をとらえられるかが試されるときでもありますので、これから留学する方は、そういったことも含めて留学体験と覚悟しておいたほうが良いと思います。

私自身も、友達や周りの人に相談しながら1つ1つ価値観を広げ、それが結果的に自分の考えや価値観を深めて他者理解につながる反面、本当に大変なときは方向転換を決める勇気も1つ大事な決定であることにも気づかされました。

たくさんの人に支えられた留学生活

本当にいろんな人が私の留学生活を助けてくれました。英語が苦手だった私にとってオーストラリアの大学院を卒業し、Social Work 修士号を取得出来たことは本当に奇跡のようです。

諦めるチャンスならいくらでもあったと思いますが、不調な時も出来ることから着実に続けていくことで道が開けてくることの繰り返しでここまで辿り着くことが出来ました。

家族や日本の友達だけでなく、メンタルな意味でもテクニカル(英語)の面でも地元Adelaideの人たちや留学生の仲間の助けや励ましがあったからこそ、コースを完了できたと思っています。

また、意見を述べることは得意ではありませんでしたが、自分の実践を振り返り、表現、分析したことでオーストラリアの実際のソーシャルワーカーからの意見やアドバイスをもらえたことが一番の励みであり、嬉しかった瞬間でもありました。

私にとって、年齢層も幅広くいろんな世代のさまざまな文化や価値観が行き交う中で学べたことは授業の内容もさることながら、貴重な経験だったと思います。

今後のキャリアについて

日本に帰国してまたソーシャルワークの現場に戻りますが、自分がオーストラリアで教育を再経験したことで教育の大切さや面白さに気づきました。オーストラリアの教育から学んだことを活かして、視野を広く持って働いていけたらと思っています。

これから留学する方へのメッセージ

学びたいと思ったときが頑張れるチャンスです。最初は途方もないことに思えましたし、想像できなかったことがもちろんたくさんありましたが、1つ1つ小さな課題からクリアし諦めないで進めばゴールはみえてくると思います。現実的な検討は忘れずに、でも希望を持って、頑張ってください。

スタッフからのコメント

Yokoさんは既に日本でのキャリアが長く大学院で学びたいことが明確でしたので、大学院に入ってからは大変ながらも充実した日々を過ごしていらっしゃったと思います。大学院に入るまでや大学院に入ってからも、日本の教育機関との違いに苦労をされることが多かったので、無事ご卒業された時は私も本当に嬉しかったです。

既に日本に戻り就職も決まっているYokoさん。アデレードでの勉強以外の経験もこれからのキャリアに活かしていかれるのだろうなと思っています。ご活躍楽しみにしております!

大学院はある程度しっかりしたキャリアの方が学ばれる場合は、Yokoさんのように学びたいことを学べる大学を事前にしっかり調べることが成功の秘訣になります。

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豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G176)
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