16週・9か月・12か月から選ぶ。UNSW Foundation Studies(シドニー受講)

UNSW Sydney ケンジントンキャンパスのメインウォークウェイニューサウスウェールズ大学(UNSW Sydney)の1年次に進むための準備課程、UNSW Foundation Studiesは、シドニーのUNSWキャンパスで学ぶ大学進学準備コースです。この記事では、16週・9か月・12か月の3つのプログラムの違い、日本の高校の成績と英語力の基準、修了後にUNSWへ進むための成績条件、2027年度の学費までを整理します。


日本の高校を卒業して、世界大学ランキング上位のUNSWへ。その手前の1年を、現地のキャンパスで準備する道です。

日本の高校卒業資格だけでは、オーストラリアの大学の1年次に直接入学できないことが多くあります。オーストラリアの高校は日本より1年長く、学ぶ内容にも違いがあるためです。

その差を埋めるのが、ファウンデーション(大学進学準備コース)です。UNSWのファウンデーションは、UNSWの付属教育機関であるUNSW Collegeが運営しており、修了時の成績が基準を満たせば、UNSWの学士課程の1年次に進めます。

なお、同じUNSWのファウンデーションを、日本国内で受講できるルートもあります。日本で学びたい方は日本で受けるUNSWファウンデーションの記事をご覧ください。この記事は、シドニーで受講する場合の案内です。

16週・9か月・12か月。3つのプログラムの違い

タブレットを手に授業を受ける学生たちUNSWのファウンデーションには、期間の異なる3つのプログラムがあります。どれを受けられるかは、日本の高校の成績と英語力で決まります。

プログラム 期間・入学時期・学費(2027年度)
Transition Program16週間。4月・8月入学。A$29,980(日本円で約3,357,760円)
Standard Foundation Program9か月。4月・10月入学。A$43,650(日本円で約4,888,800円)
Standard Plus Foundation Program12か月。1月・7月入学。A$48,750(日本円で約5,460,000円)

Transition Programは、大学に直接入るための基準にわずかに届かなかった人向けの短期集中型です。英語力が高く、自分で学習を進められる人に向いています。

Standard Foundation Programは、標準的な9か月のプログラムです。英語力に加えて、批判的に考える力や発表の力を、講義と少人数の演習で身につけます。

Standard Plus Foundation Programは、Standardの内容に科目を加えた12か月のプログラムです。たとえば商学系の進路では、小さな事業の計画づくりなどを扱うBusiness Studies(ビジネス・スタディーズ)が加わります。

いずれも授業はキャンパスでの対面形式で、週の授業時間は20〜25時間ほどです。演習クラスは1クラス18人程度で、先生との距離が近い環境です。

日本の高校の成績と英語力で、出願できるプログラムが決まる

書類を一緒に確認する男女UNSW Collegeは、日本の高校の成績で基準を示しています。数字はすべて5段階の評定平均で、カッコ内はUNSW Collegeが示す百分率の目安です。

プログラム 日本の高校の成績(評定平均)
Transition Program高校3年の成績のみで4.0(60%)以上。または、成績の良い7科目の偏差値の平均48以上(大学の表記はSenta/Hensachi)
Standard Foundation Program高校3年で3.0(55%)以上、または高校2年で4.0(85%)以上
Standard Plus Foundation Program高校3年で2.0(50%)以上、または高校2年で3.0(75%)以上

英語力の基準は、プログラムと、進みたい分野(ストリーム)によって変わります。

プログラム・ストリーム IELTSの目安
Transition Program(全ストリーム)総合6.5、ライティング5.5、各技能5.0以上
Standard(商学・保険数理、または修了時に7.0相当が必要な学位)総合6.0、ライティング5.5、各技能5.5以上
Standard(理学・人文・デザイン&建築)総合5.5、ライティング5.5、各技能5.0以上
Standard Plus(全ストリーム)総合5.5、ライティング5.0、各技能5.0以上

英語の試験結果は、プログラム開始日の時点で2年以内のものが必要です。IELTSのほか、TOEFL iBTやPTEも使えます。また、理学系と保険数理(アクチュアリー)系のストリームには、数学の追加条件があります。

英語が基準に届かない場合は、ファウンデーションの前に、UNSW College の英語コース(Foundation English Entry Course)で準備する方法もあります。

ここで注意したいのは、偏差値の基準の読み方です。どの試験の偏差値をどう数えるかは、学校や受験歴によって判断が分かれます。成績証明書と模試の結果をお手元にご用意のうえ、当社にご相談ください。

進みたい学部で選ぶ、4つのストリーム

実験室で作業する研究者ストリームとは、UNSWで進みたい学位に合わせて選ぶ、ファウンデーションの中の専門分野です。2027年度は次の4つで、主な科目は下の通りです。

ストリームと主な進学先 主な科目(2027年度の例)
Arts & Social Sciences(人文・社会科学):国際学、メディア、教育、文学、社会福祉、犯罪学などAcademic English(アカデミック英語)、Computing for Business(ビジネスのためのコンピューティング)、Culture and Communication(文化とコミュニケーション)、International Issues and Perspectives(国際問題の視点)、Management(経営)
Commerce or Actuarial Studies(商学・保険数理):商学、会計、経済学、保険数理などAcademic English、Accounting(会計)、Computing for Business、Economics(経済学)、Management、Mathematics for Commerce(商学のための数学)※保険数理はMathematics for Science(理系の数学)
Design & Architecture(デザイン・建築):建築学、インテリア・ランドスケープ建築、デザイン、都市計画などAcademic English、Computing for Design(デザインのためのコンピューティング)、Culture and Communication、Design(デザイン)、Management
Physical or Life Sciences(物理系・生命系の理学):工学、理学、医科学、心理学、航空などAcademic English、Computing for Science(理学のためのコンピューティング)、Chemistry(化学)、Mathematics for Science、Physics(物理)※生命系はBiology(生物)

ストリームは、目指す学位に合わせて選ぶのが基本です。ただし、理学部の学位なら生命系の代わりに物理系のストリームで進めることが多く、人文・デザイン系の学位なら商学ストリームで進めることも多い、という柔軟さもあります。

デザイン&建築ストリームでは、Adobe PhotoshopやInDesignを使った実習があります。理系のストリームでは、Pythonによるプログラミングも学びます。どのストリームでも英語の科目は必修です。

16週間のTransition Programは、2027年度は商学・保険数理と物理系の2つのストリームのみの案内です。他の分野を目指す場合は、出願前に当社で開講状況を確認します。

修了するだけでは進めない。UNSWの学位ごとの成績基準

図書館で本を読む学生ファウンデーションを修了しても、UNSWへ自動的に進めるわけではありません。学位ごとに、修了時の成績の平均(GPA)と英語の成績の基準が決まっています。

GPAは10点満点で、A+が10、Bが8、C+が7と、科目の成績を点数に直して平均したものです。主な学位の基準は次の通りです。

UNSWの学位(学位コード) 必要なGPA/英語の成績
Bachelor of Arts(3409)7.1/C+
Bachelor of Science(3970)7.1/C+
Bachelor of Science – Computer Science(3778)7.7/C+
工学系の学位(例:3635 Civil Engineering with Architecture)7.9/C+
Bachelor of Commerce(3502)8.2/B
Bachelor of Actuarial Studies(3586)9.2/B

ここから分かるのは、商学や保険数理は、平均でB以上がほぼ必要ということです。入学時の基準を満たしたから安心、ではなく、9か月の間に安定して良い成績を取り続けることが求められます。

医学(Medical Studies/Doctor of Medicine)は、GPAの基準ではなく、外部の試験(ISATまたはUCAT ANZ)と面接で選考されます。

また、建築士を目指す場合は、学士のあとに2年間の建築学修士(Master of Architecture)が必要です。

学位ごとの基準は年度によって変わることがあります。目指す学位が決まっている方は、出願前に最新の基準を当社で確認してご案内します。

日本の高校卒業後、いつ始めていつUNSWに入るか

日付を示す卓上カレンダー日本の高校を3月に卒業した場合、時期の選び方で、UNSWに入学する時期が変わります。2027年に始める場合の主な日程は次の通りです。

開始(第1週) 修了とUNSWの入学時期
Transition:2027年4月5日2027年7月30日修了 → UNSW Term 3(2027年9月13日)
Standard:2027年4月19日2027年12月10日修了 → UNSW Semester 1(2028年2月28日)
Standard Plus:2027年8月2日2028年6月16日修了 → UNSW Semester 2(2028年8月14日)
Standard:2027年10月18日2028年6月16日修了 → UNSW Semester 2(2028年8月14日)

表の日付は、UNSW Collegeが公表している学年暦に基づいています。オリエンテーションは第1週の数日前に始まります。

3月に高校を卒業してすぐ動きたい方には、4月開始のStandardが自然な流れです。成績と英語力が十分にあれば、4月開始のTransitionで同じ年の9月にUNSWへ進む道もあります。

なお、UNSWの入学時期は、2027年まではTerm(3学期制の学期)、2028年からはSemester(2学期制の学期)と表記されています。学年暦の変更の詳細は、出願時に当社で最新情報を確認します。

シドニーのもう一つの選択肢、UTSのファウンデーションとの違い

スタートラインに並ぶランナーたちシドニーで大学進学準備コースを考えるとき、よく比べられるのがシドニー工科大学(UTS)のUTS Foundation Studiesです。期間と、修了後の道の作り方に違いがあります。

項目 UNSW Foundation Studies UTS Foundation Studies
期間16週間・9か月・12か月の3種類8か月(Standard)・12か月(Extended)の2種類
学費(2027年度)9か月:A$43,650(日本円で約4,888,800円)、12か月:A$48,750(日本円で約5,460,000円)8か月:A$34,500(日本円で約3,864,000円)、12か月:A$51,500(日本円で約5,768,000円)
分野の選び方入学時に、進みたい学位に合わせてストリームを選ぶ共通科目に選択科目を組み合わせ、修了時に分野を選ぶ
基準に届かない場合学位ごとの基準を満たす必要がある基準に届かなくても、UTS Collegeのディプロマを経てUTSへ進む道がある

進みたい学部がはっきりしていて、UNSWで学びたい気持ちが強い方には、ストリームで準備を深められるUNSWが合いやすいと考えています。

一方で、分野をまだ絞り切れていない方や、成績に不安があって保険になる道を確保しておきたい方には、UTSも有力な候補です。どちらが上かではなく、何を優先するかで選ぶ学校が変わります。UTSの日本の学歴での基準は、出願前に当社で確認します。

学費の目安と、学費以外にかかるもの

オーストラリアドル紙幣と電卓学費は年度ごとに改定され、実際に学ぶ年の学費が適用されます。2026年度と2027年度の金額は次の通りです。

プログラム 学費(2026年度/2027年度)
Transition ProgramA$29,200(日本円で約3,270,400円)/A$29,980(日本円で約3,357,760円)
Standard Foundation ProgramA$42,700(日本円で約4,782,400円)/A$43,650(日本円で約4,888,800円)
Standard Plus Foundation ProgramA$47,800(日本円で約5,353,600円)/A$48,750(日本円で約5,460,000円)

この金額は授業料のみです。シドニーでの生活費や住居費、OSHC(Overseas Student Health Cover/留学生用の医療保険)などは別にかかります。

UNSW Collegeには、ファウンデーションの学生向けの奨学金もあります。2025年・2026年開始の学生が対象と案内されており、2027年開始分の条件は出願時に当社で確認します。

18歳未満で入学する場合は、保護者が同居しないときに、UNSW Collegeが滞在先の手配などのサポートを用意しています。高校をすぐに卒業して渡航する方は、早めにご相談ください。

こんな人に向いている、別の道も比べたほうがよい人

UNSW Sydney のキャンパスを歩く学生たち向いているのは、日本の高校を卒業してUNSWの学士課程に進みたいものの、成績や英語力が直接入学の基準に届かない方です。現地のキャンパスで1年近く過ごすことで、大学の授業の進め方や生活にも慣れてから入学できます。

進みたい分野が決まっている方には、特に合っています。ストリームで学位に直結する科目を先に学べるため、入学後の1年目の負担が軽くなります。

一方で、日本の大学や専門学校ですでに1年以上学んだ方は、学士の2年次に入るUNSW Collegeのディプロマ(Diploma)のほうが、期間の面で有利になることがあります。ディプロマを含む進学ルートの全体像は、UNSW Collegeの解説記事で整理しています。

また、高校在学中から日本で準備を進めたい方は、日本で受けるファウンデーションも選択肢です。どの道が最短かは、成績・英語力・時期で変わるため、まとめてご相談ください。

コース概要

最終確認:2026年11月3日(当社にて最新情報を確認、留学生向けの表示)

項目 内容
運営UNSW College(ニューサウスウェールズ大学の付属教育機関)
プログラムTransition Program(16週間)、Standard Foundation Program(9か月)、Standard Plus Foundation Program(12か月)
CRICOSTransition:114080C、Standard:114315M、Standard Plus:114317J
学費9か月のStandardでA$43,650(日本円で約4,888,800円)(2027年度)
入学時期Transition:4月・8月、Standard:4月・10月、Standard Plus:1月・7月
キャンパスニューサウスウェールズ州シドニー、UNSW ケンジントンキャンパス
進学先UNSW Sydneyの学士課程の1年次(学位ごとの成績基準あり)

出願前によくいただく質問

このコースについて、日本の高校生とその保護者の方からいただくご質問をまとめました。

日本の成績での出願基準、修了後に必ずUNSWに進めるのか、そして時期の選び方——実際に多いのはこの3つです。

Q. 評定平均が3.0に届きません。出願できますか?
A. 12か月のStandard Plusは、高校3年で評定平均2.0から基準が示されています。期間と学費は増えますが、そのぶん基礎から固められます。成績証明書を拝見したうえで、どのプログラムが現実的かご案内します。

Q. ファウンデーションを修了すれば、必ずUNSWに入れますか?
A. 修了時のGPAと英語の成績が、進みたい学位の基準を満たす必要があります。たとえば商学はGPA8.2と英語B、理学は7.1と英語C+が基準です。入学後の成績が大切になるため、学習の進め方も含めてサポートします。

Q. 高校2年の成績でも出願できると聞きました。本当ですか?
A. StandardとStandard Plusには、高校2年の成績での基準も示されています。ただし、日本の高校を卒業せずに進むかどうかは、将来の進路や日本での学歴の扱いにも関わる大きな判断です。必ず事前にご家族と一緒にご相談ください。

Q. 3月に高校を卒業したら、いつから始めるのがよいですか?
A. 4月開始のStandardが自然な流れで、修了後は翌年2月にUNSWへ入学できます。成績と英語力が十分なら、4月開始のTransitionで同じ年の9月に入学する道もあります。英語の準備期間も含めて逆算しましょう。

カウンセラーから一言(オーストラリア留学センター シドニーオフィス 大越 麻結)

ファウンデーションのご相談で、私がまず伺うのは「UNSWで何を学びたいか」です。ストリームは入学時に選ぶため、ここが決まると、必要な成績や英語の目標が一気に具体的になります。

次に確認するのは、高校の評定平均、英語の現在のスコア、そして渡航したい時期の3点です。

ただ、入学の基準を満たすことと、修了時にUNSWの基準を満たすことは、まったく別の話です。特に商学を目指す方は、9か月間B以上を取り続ける覚悟が必要だと考えています。

一方で、早く現地に来て、大学の授業の進め方に慣れてから入学できるのは、ファウンデーションの大きな利点です。しっかり準備したい方には、とても心強い道だと思っています。一緒に、無理のない計画を立てましょう!

UNSWファウンデーションへの進学相談はオーストラリア留学センターへ

日本の高校の成績での出願可否、ストリームの選び方、渡航時期の決め方など、気になる点はぜひご相談ください。お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。すべて無料でサポートしています。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G175)
留学カウンセラー歴23年。高校時代の短期留学をはじめ、ワーキングホリデー、学生ビザでの専門学校進学など、私自身もシドニーでさまざまな留学を経験してきました。留学は一人ひとり目的も状況も異なり、「正解」が一つではないことを実感しています。こうした経験が、現在のカウンセリングの土台になっています。 インターネットには多くの情報がありますが、同じ留学プランがすべての方に合うわけではありません。留学の目的や英語力、ご予算、これまでの経験、将来の希望などを丁寧に伺いながら、選択肢を一緒に整理し、その方に合った現実的なプランを考えることを大切にしています。 過去には東京オフィスにも勤務し、現在はシドニー現地で、ワーキングホリデーから長期語学留学、専門学校、大学・大学院進学まで、幅広い留学に携わっています。日本で留学を考え始める段階から、現地での生活や学び、そして卒業までを見据えてサポートしています。何から考えればよいか分からない段階でも大丈夫です。一緒に情報を整理し、ご自身に合った留学への第一歩を見つけていきましょう。 このカウンセラーに質問する

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