環境・景観・都市開発を学ぶ メルボルン大学

2015年11月~12月にかけてパリでCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)が開催され、温室効果ガス削減に向けて各国の動向が注目されました。

オーストラリアも環境問題には敏感な国で、環境に関する研究は活発に行われています。

一言で「環境」と行っても、環境問題、都市開発、建築、エンジニアリング、エコシステム等、様々な方向からのアプローチの仕方があります。

オーストラリアのメルボルン大学(the University of Melbourne)は、オーストラリアでもトップレベルの環境学コースを提供しており、オーストラリアの大学の研究力を評価するERAでも、世界最高水準の5を獲得しています。これからますます需要が高まることが予想される環境系分野のプロフェッショナル、メルボルン大学の環境学コースをご紹介致します。
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メルボルン大学 Bachelor of Environments

メルボルン大学の環境学コースでは10の専攻に分かれており、ご興味分野に応じて専門分野をお選び頂きます。
専攻専攻の内容
Architecture
建築
私たちの生活に密接に関係する建造物。建築ではただ好きな建物を設計するだけではなく、持続可能性と限られた資源の有効活用を考慮に入れた建築を学びます。
Construction
建設
建設では、大から小まで、様々な建設プロジェクトのマネジメントについて学びます。実際のプロジェクト場面を想定して、建築や都市デザイン、エンジニアリングといった分野も学び、様々なプロジェクトに対応できる人材を育てます。
Engineering System
エンジニアリング・
システム
エンジニアリングでは、生活に必須のインフラ整備と環境についての知識と実践力を身に着けます。自然環境とインフラがどのように関わっているのかを学びたい方にお勧めです。
Environmental Geography
環境地理学
環境地理学では、人間社会が自然環境にどのような影響を与えているのかを学ぶことができます。実際に、自然がどのように利用され、搾取または保護されているのか、そして開発と環境について、地理学的アプローチを取ります。
Environmental Science
環境科学
現在の人間の活動は大なり小なり地球環境に影響を与えています。環境科学では、人間社会と環境がどのようにバランスを取るのか、限られた資源をどのように活用するのか、実際の環境問題解決のための実践知識とスキルを身に着けることができます。
Landscape Architecture
景観設計
景観設計では、土地の有効利用とその土地の景観について学びますが、無機質なデザインをするだけではありません。自然環境とコミュニティの持続性を目指し、エコロジーと文化、社会的側面も考慮に入れたデザインを目指します。
Landscape Management
景観管理
景観管理では、人間の生活と環境をどのように管理共存させていくのかを学ぶことができます。身近な市中の公園から原生林まで、植物、動物、土、水、そして人間との複雑な関係を探求します。
Property
不動産
不動産が環境コースの専門として含まれているのは不思議に思われるかと思いますが、不動産と都市開発や建築、環境デザイン等は密接な関係があります。これからの不動産分野のプロフェッショナルを目指したい方にお勧めです。
Spatial Systems
空間システム
空間システム、または地理情報学ともいい、空間をどのように把握・分析するかを学びます。例えば、GPSやグーグルアース、携帯電話の現在位置表示等の技術にはこの分野が活かされています。
Urban Design and Planing
都市開発
現在の都市開発は、気候変動や資源の有効活用等、ただ利便性を求めるのではなく環境との共存も考えていかなければなりません。都市開発では、持続可能な都市計画とその実行を学ぶことができます。

メルボルン大学への進学

弊社はメルボルン大学の公式出願窓口として、メルボルン大学の出願をお手伝いしております。

日本の高校を卒業してメルボルン大学へ進学するには、主に下記2つの方法があります。

【ファウンデーション経由】

大学準備コースである、ファウンデーション(Foundation)を経由し、メルボルン大学に進学します。ファウンデーションは、入学に必要な英語力条件と成績条件が定められています。英語力証明として通常はIELTSかTOEFLをご利用頂けますが、弊社東京オフィスで、ファウンデーションの英語力チェックの試験を無料で受けて頂くこともできます。

メルボルン大学ファウンデーション詳細は、「メルボルン大学進学へ トリニティ・カレッジ」もご覧下さい。

【大学直接入学】

国際バカロレア資格(IB:International Baccalaureate)をお持ち(もしくは取得予定)の場合は、大学本科へ直接入学を目指すこともできます(大学側の出願料100ドルが必要となります)。

国際バカロレア資格で出願をされる方は、「国際バカロレア(IB)資格〜大学進学までのステップ~」もご覧下さい。

メルボルン大学の環境学コース進学にご興味をお持ちの方は、お気軽にお問合せ下さい。
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語学学校の学費分割払い(TPS制度)について

語学学校の学費分割払い制度となる、TPSについてお伝えしたいと思います。こちらの制度は、2012年7月1日より導入されました。

TPSとは”Tution Protection Scheme”の略で、簡単にご説明すると、「コース開始前に留学費用を学校運営費用にあてる事を防ぐ為、同じコースで25週以上の語学学校に通う場合、分割して支払いが可能」という規則です。

すでにオーストラリアに留学されている皆さんはご存じだと思いますが、2012年6月30日までは、オーストラリアの英語学校に通う場合、学生ビザ期間中の学費を全額支払う必要がありました。つまり、48週間の語学学校に通う場合、48週間分の学費支払いが必要だったわけです。

しかし、7月1日からは、TPSが導入されることにより、各教育機関は最初の学費として、留学期間の50%まで受け取ることができません。今までは100%を受け取ったものの、運営が苦しい学校が、学費の一部を運営費用に補充→生徒への学費返金ができなくなったということがありましたが、今後はその様なことが無くなります。

皆さんの留学費用は、しっかり守られるわけです。つまり、この制度により同じコースで48週間の留学をされる学生は、分割払いが可能になり、24週間分の授業料支払いで、1年間の学生ビザが取得できます。

修学期間支払い方法
20週間の英語コース25週以下なので、TPS適応されず。20週間の授業量を一括で支払う必要あり
30週間の英語コース25週以上なので、50%。つまり、15週分の学費納入でコース期間の学生ビザが取得可能。
40週間の英語コース25週以上なので、50%。つまり、20週分の学費納入でコース期間の学生ビザが取得可能。
48週間の英語コース25週以上なので、50%。つまり、24週分の学費納入でコース期間の学生ビザが取得可能。

上記のように、25週間以上のコースに対して適用されますから、30週間の場合は、15週の授業料を納めれば、30週分の学生ビザが発行されます。

各教育機関によって、若干の違いはありますし、英語コース+試験対策コースというような場合や、学生ビザ以外のビザ保持者には適応されませんが、「学生ビザを申請したいけど、お給料が遅れて入ってくる」など、長期留学(25週間以上)+分割払いをご希望の方にとっては、嬉しい変更ですね。

これも、留学生に優しい、オーストラリアならではの法改正ではないでしょうか。

TPSの注意点

TPSの規則は上記に記載しましたが、ここで注意いただきたいのは、あくまで同一コースで24週以上の場合にTPSが適用される点です。例えば、出願の時点で一般英語コース10週+進学英語コース10週+IELTS試験対策コース10週+ケンブリッジ試験対策コース10週=合計40週というような場合、コースの組み合わせで合計40週というだけで、単一のコースは10週となりますので、TPSは適用されません。

また、事前のレベルチェックテストの結果等によって、学校より「一般英語コース+進学英語コース」というような形でオファーがでている場合も、TPSは適用されませんので、この点はご注意ください。