
西オーストラリア州(WA)の現地校で、日々の課題や試験のプレッシャーと向き合っているYear 11・12の皆さん。卒業後の大学進学を具体的に考え始める時期ではないでしょうか。
WAの現地校でWACEを修了する留学生は、現地の生徒と同じTISC経由で州内の大学に出願でき、早期オファー(Early Offer)の対象にもなります。
このページでは、UWA・Curtin・ECU・MurdochへのTISC出願と早期オファーの仕組みを、留学生の視点で整理します。

WAの高校から大学へ進むうえで押さえるべき3つの柱が、WACE(高校修了資格)、ATAR(大学進学ランク)、そして出願を取りまとめるTISCです。
WACE(Western Australian Certificate of Education)は、SCSA(School Curriculum and Standards Authority)が発行するWA州の高校修了資格です。
学校離籍者として大学に進学するには、通常、SCSAが定めるWACEの要件を満たしたうえで、各大学が求める英語力(English Language Competence)、志望コースに必要なATAR/選考ランク、前提科目を満たす必要があります。
WACEの具体的な取得要件(リテラシー・ニュメラシー基準、履修単位数など)は、SCSA公式でご確認ください。
ATAR(Australian Tertiary Admission Rank)は0〜99.95の全豪共通の進学ランクで、ATARパスウェイの生徒全体に対する自分の位置を示します。WACEのATAR対象科目のスケール後の点数のうち、上位4科目の合計(TEA。数学・言語科目にはボーナス、最大430)をもとにTISCが算出します。
ATARは州をまたいで互換性があり、WA以外の州の大学出願にも使えます。実際の合否は、ATARに各大学の調整を加えた選考ランク(Selection Rank)で判定されますが、留学生(WACE)は各校の調整パスウェイの対象外のため、選考ランク=ATARとなるのが基本です。
早期オファーでは、TISCがYear 11の成績をもとに算出するPredicted ATAR(予測ATAR)が判定に使われます。
WAの大学に進学するには、各大学が定める英語力(English Language Competency)を満たす必要があります。
最も一般的なのは、ATAR English・ATAR Literature・ATAR EAL/D(英語を第二言語とする生徒向け)のいずれかでスケール50以上を取ること。これを満たせば、WA5大学すべての英語要件を満たします。
満たせない場合は、STAT(12月末〜1月の追試)、IELTS・PTE Academic(Nursing系)・TOEFL iBT、大学のenabling/preparationプログラムやUWAのブリッジングユニットなどの代替経路があります。

WACEを履修する留学生(学生ビザ)は、出願手続き自体は現地の生徒とほぼ同じですが、英語力証明・学生ビザ・OSHC(留学生健康保険)など、留学生特有の準備も必要です。
Year 11のうちから、志望コースの前提科目を含むATAR対象科目の選択と、英語力(IELTS/PTE等)の計画を進めておくと安心です。

WAでは、現地校でWACEを修了する(オンショアの)留学生も、州内の大学へはTISC(Tertiary Institutions Service Centre)経由で出願します。1つのTISC出願で最大6つのコースを志望順に登録でき、第一志望のコースが早期オファーの判定対象になります(※オフショアの留学生など一部は大学へ直接出願となる場合があります)。
志望コースに前提科目(prerequisites)がある場合は、該当するWACE ATAR科目でスケール50以上を取る必要があります。
出願前に、パスポートと学校記録・SCSA・TISC出願の氏名・情報が一致しているか必ず確認しましょう。
2027年入学の場合、Year 12生は2026年6月2日頃からTISCで出願を開始できます。TISCへの大学出願料は95豪ドル程度(年度により変動するためTISC公式でご確認ください)。ATAR・WACEの成績発表は12月中旬です。
| 氏名の一致 | パスポート・学校記録・SCSA・TISC出願の氏名をすべて一致させる。不一致はオファーの遅延原因になります |
|---|---|
| 必ずTISC経由 | WA州内の大学への学校離籍者出願は、原則TISC経由で行います |
| 英語要件(ELC) | 各大学が求める英語力(English Language Competence)を満たす。IELTS/PTE等の計画は早めに |
| Predicted ATAR | 早期オファーはYear 11成績から算出される予測ATARで判定されます |

| 時期 | やること |
|---|---|
| Year 11〜Year 12前半 | 科目選択(前提科目の確認)・情報収集・IELTS/PTEの計画 |
| 2026年6月2日〜 | TISCで2027年入学の出願を開始(最大6志望。第一志望=早期オファー対象) |
| 2026年9月〜 | 早期オファーのラウンド開始(WA5大学は9月より前には早期オファーを出さないことで合意) |
| 2026年10〜12月 | WACE ATAR科目の外部試験。早期オファーが順次届く時期 |
| 2026年12月中旬 | ATAR・WACEの成績発表(TISC) |
| 2026年12月〜2027年1月 | メインラウンド・セカンドラウンドのオファー |
| 2027年 | オファー受諾、学生ビザ、OSHC・住居、オリエンテーション |

WACEを履修する留学生にとって朗報なのは、WA5大学すべてがYear 12生向けの早期オファーを実施しており、WA校でWACEを修了する留学生も対象となる点です(TISC公式・各大学公式)。
早期オファーは主にYear 11成績からのPredicted ATARで判定され、TISCへの出願がそのまま早期オファーの申込(第一志望を対象コースに)となります。
多くのコースにはGuaranteed ATAR/Selection Rank(保証ランク)が設定されており、これを満たし、かつWACE・英語要件・前提科目(スケール50以上)を満たせば入学が保証されます。目安ランクはTISCのCourse SearchやTISC Guideで確認できます。
| 大学 | 制度・特徴 |
|---|---|
| The University of Western Australia(UWA) | Early Offer。TISC出願=申込(第一志望)。TISCがYear 11成績から算出するPredicted ATAR(最低70〜・コース別)ベース。WA校でWACE修了の留学生も対象。英語(ELC)・前提科目要。オファーは10月〜。医学系等は除外 |
| Curtin University | Early Offers。TISC出願=申込。予測ATARが必要ATARを5点以上上回れば最終ATAR不問/未満は条件付き。留学生WACE生も対象。英語要件あり |
| Edith Cowan University(ECU) | Early Offer Program。Year 11成績→Predicted ATARで条件付き早期オファー。非ATAR経路も可。留学生WACE生も対象 |
| Murdoch University | Year 12 Early Offer Program。Year 11末/Year 12中間成績→予測selection rank。TISC経由。Year 12修了・英語が条件。2027年入学は申込締切2026年12月2日。留学生WACE生も対象 |

TISCへの大学出願料は95豪ドル程度で、早期オファー自体に追加料金はかかりません(金額は年度により変動するためTISC公式でご確認ください)。
学費はコース・大学・分野により大きく異なります。UWA・Curtin・ECU・Murdochなどは、成績や国籍を条件とする留学生向け奨学金を用意しており、出願時に自動で選考対象となるものもあります。
最新の学費・奨学金は各大学の留学生向けページで必ずご確認ください。

WACEで取得したATARは州をまたいで互換性があり、WA以外の州の大学にも出願できます。WAで学んだ成績を、そのまま他州の出願に使えます。
「WAにない専攻で学びたい」「特定の都市やキャンパスに魅力を感じる」「将来の就職や永住を見据えて別の州を選びたい」といった理由から、他州の大学を検討する留学生も少なくありません。
出願先は州ごとに異なり、QLD=QTAC、NSW/ACT=UAC、VIC=VTAC、SA/NT=SATACなどを利用します(州によっては大学へ直接出願も可)。1つの出願で複数校・複数コースを志望順に登録する仕組みは、TISCと共通です。
ただし、早期オファーの有無や条件、留学生の可否は州・大学によって大きく異なります。たとえばQLD(QTAC経由)では、現地校でYear 12を修了する留学生がQUT・Griffith・UniSC・JCUなどの早期オファーの対象になり得ます(詳しくは当社のQLD版ガイドで解説しています)。
成績ベース・早期オファー・英語要件といった基本的な流れは共通ですが、締切・対象コース・留学生の可否は州・大学で異なるため、各州のTAC・各大学の公式情報で必ずご確認ください。当社は全豪6都市にオフィスがあり、州をまたぐ出願のご相談にも対応しています。

| Q. | 留学生でも早期オファー(Early Offer)はもらえますか? |
|---|---|
| A. | WA校でWACEを修了する(オンショアの)留学生は、UWA・Curtin・ECU・MurdochのYear 12早期オファーの対象になり得ます(TISC経由で第一志望を対象コースに)。ただしATAR調整パスウェイ(Broadway/StepUp/Access/RISE)は豪・NZ市民/永住者限定で、留学生は対象外です。 |
| Q. | ATARとSelection Rank(選考ランク)は何が違いますか? |
|---|---|
| A. | ATARはWACEのATAR科目のスケール点(上位4科目のTEA)からTISCが算出する0〜99.95のランクです。Selection Rank(選考ランク)は、そのATARに各大学の調整を加えたもので、合否はこの選考ランクで判定されます。ただし留学生(WACE)は調整パスウェイの対象外のため、選考ランク=ATARが基本です。 |
| Q. | 英語力の要件(English Language Competency)はどう満たしますか? |
|---|---|
| A. | 最も一般的なのはATAR English・ATAR Literature・ATAR EAL/Dのいずれかでスケール50以上を取ること。これでWA5大学すべての英語要件を満たします。満たせない場合はSTAT(12月末〜1月)、IELTS・PTE Academic(Nursing系)・TOEFL iBT、大学のenabling/preparationプログラム等の代替があります。 |
| Q. | 早期オファーは何を基準に出ますか? |
|---|---|
| A. | 主にTISCがYear 11の成績から算出するPredicted ATAR(予測ATAR)です。WA5大学は9月より前には早期オファーを出さないことで合意しており、9月以降にラウンドで出されます。WACE Year 12生は成績表の提出は不要です。 |
| Q. | 「Guaranteed ATAR(保証ランク)」とは何ですか? |
|---|---|
| A. | 多くのコースには保証ATAR/Selection Rankが設定されています。これを満たし、かつWACE・英語要件・前提科目(該当ATAR科目でスケール50以上)を満たせば、そのコースへの入学が保証されます。目安ランクはTISCのCourse SearchやTISC Guideで確認できます(最終オファーは志望順で決まる点に注意)。 |
| Q. | WACEのATARがなくても大学に出願できますか? |
|---|---|
| A. | 非ATAR経路(General科目やCertificate IV等)でも、大学・コースによっては選考ランクで出願・早期オファーが可能な場合があります。また、大学のFoundation(WAUFP等)やCollege/Diplomaパスウェイから学部へ進む方法もあります。いずれも英語要件やコースの前提は満たす必要があります。 |
| Q. | 前提科目(Prerequisites)はどう満たしますか? |
|---|---|
| A. | 志望コースに前提科目がある場合、該当するWACE ATAR科目でスケール50以上を取る必要があります。前提科目はTISCのCourse Searchや各大学のコースページで確認できます。 |
| Q. | いつTISCに出願できますか?成績はいつ出ますか? |
|---|---|
| A. | 2027年入学の場合、Year 12生は2026年6月2日頃からTISCで出願できます。ATAR・WACEの成績は12月中旬に発表され、メインラウンド・セカンドラウンドのオファーが続きます。 |
| Q. | ATARが思ったより低かったら? |
|---|---|
| A. | 志望順を見直して他コースのオファーを狙う、Foundation・College・Diplomaなどのパスウェイから学部へ進む、といった選択肢があります。条件付きオファーやパッケージが出る場合もあるため、早めにカウンセラーへご相談ください。 |
| Q. | 他州(QLD・NSW・VIC等)の大学にも出願できますか? |
|---|---|
| A. | WACEのATARは州をまたいで互換性があり、他州の大学にも出願できます。出願先は州ごとに異なり、QLD=QTAC、NSW/ACT=UAC、VIC=VTAC、SA/NT=SATAC等を利用します。締切や留学生の可否は州・大学で異なるため各公式でご確認ください。 |

TISC公式(tisc.edu.au)で早期オファーのラウンド日程・対象コースを、各大学の公式ページで最新の要件・締切・学費を確認しましょう。当社パースオフィスでも最新情報のご相談を承っています。
「自分の場合はどの制度が使える?」「科目選択は今のままで大丈夫?」といった疑問も、時差を気にせずお気軽にご相談ください。オンライン相談・メール相談・お申し込みフォームより承っています。
西オーストラリア州(WA)には、UWA・Curtin・ECU・Murdochをはじめ世界に通用する大学が揃っています。WACEからの進学では、どの早期オファーが使えるか、TISCの出願プランをどう組むかといった判断が合否を左右します。
パース近郊にお住まいの方は、当社パース現地オフィスでの対面相談も可能です(事前予約制)。QEAC認定カウンセラーが、TISC出願から進学後の生活まで現地でサポートします。
| 住所 | Room 1427, Level 14, 197 St Georges Tce, Perth 6000 |
|---|---|
| 電話 | 0401-561-516(オーストラリアから)/050-8882-5957(日本から) |
| スタッフ | 早川 真由(Mayu Hayakawa) |
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