【体験談】人々の健康に寄り添いたい パブリックヘルス(公衆衛生学)〜ラ・トローブ大学〜

海老原 百葉さん | 7年10か月
先日ラ・トローブ大学院にてパブリックヘルス(公衆衛生学)を卒業された百葉さんにお話を伺いました。現在はメルボルンで経験を積むべく就職活動をされている百葉さんに英語の勉強から大学院までの道のりやメルボルンでの生活などを伺いました。
高校卒業後、オーストラリアに留学しようと思った理由を教えてください

母がアメリカの大学を卒業し、また両親共に海外出張や赴任など頻繁にしている家庭だったので海外自体は私にとって常に身近な存在でした。一度中学2年生の頃に海外に住む話があったのですが、母より日本の高校を卒業をしてから海外留学は遅くないのではないかと提言があり高校までしっかりと勉強をしようと考えました。

高校に入学してからアロマやマッサージに興味を持ち、母と一緒にアロマ検定を受けたりしていました。その時にたまたま母の出張先がオーストラリアが多かった事から、現地の事情も分かるし安心だという事でオーストラリアへの留学に興味を持ち始めました。

大学進学の為に語学学校で英語から開始されましたが、英語を学ぶ上で大変だった事はありますか?



当初は中級(下)の英語力しかなく、目標はIELTS7.0とかなり英語力を上げる必要がありました。

元より机の上で勉強をするのはとても好きだったので、授業が終わったら図書館に友達とこもって勉強していました。
ただ英語力が伸びているのか自信が持てず不安になり、安心させる為にも筆記(他の技能より筆記の勉強をするのが好きだった)やグラマーばかり勉強していました。

最初のうちは英語力は目に見えるように伸びていく実感があったのですが、中上級やケンブリッジ試験対策コースへ進学した際に今まで勉強を積極的にしてこなかったスピーキング能力は他のクラスメイトより劣っている事に気付かされました。

自分より能力の高いクラスメイトに追いつくべく、スピーキング練習のパートナーになったコロンビア人の学生に放課後に練習に付き合ってもらったり助けてもらいました。
ただその頃は一生懸命勉強してきているにも関わらず、自身の能力の低さに気づき心が疲れてしまった時もありましたが、コロンビア人学生から◯◯を直した方が良いなど的確なアドバイスをもらい頑張る事が出来ました。

その他にも使える英語を学ぶために、友人と今日はこのワードを使って話そうね!とテーマを決めて会話に取り入れたり、ライティングは1週間に1テーマを決めて文章を書き、インパクトの先生に添削をしてもらっていました。今その頃に書いていたノートが何冊もあり懐かしくなります。

結果、大学のカレッジへ進学するのに1年間英語を勉強しました。

Bachelor of Health Scienceでは何を学びましたか? Diplomaコースの時と違いはありましたか?


Diploma of Health Scienceへ進学した時は学生は300名位で半数はローカル、その他は留学生でした。ただ日本人は私だけだったので、若干心細かったのですがオリエンテーションの時に隣に座っていたサンディーという台湾人の留学生に声を掛けて、友達になる事ができました。友人も私と同じDiplomaの後にBachelor of Health Scienceと3年間クラスメイトとして一緒に勉強したりプライベートで遊んだりといい関係を築く事が出来ました。学校初日にそのような友人が出来た事は非常にラッキーだったと思います。
そこから一緒に勉強をしたりプライベートを楽しんだりと今でもいい友人です。

Diplomaでは健康に関する基礎を学びますが、2年目のBachelorでは保健科学、解剖学や生命科学など私が当初より興味のあった専門的な内容を選択しました。

大学院まで進もうと思ったきっかけは何ですか?


公衆衛生のお仕事は様々あるのですが、ヘルスプロモーションに関する仕事であればBachelor卒業レベルでも就職が出来る可能性が高くなります。私としてはこの職業に興味があったので進学をしなくても良かったのですが、将来の可能性を広げたいと思い大学院まで進学を決断しました。

大学在学特に大変だった事は?また面白かった授業はありますか?


Bachelor就学途中からコロナのロックダウンの為、対面授業からオンライン授業に切り替わりました。以前は分からない事などあると教授に直接質問や相談をする事が出来たのですが、オンラインに変わってからはクラスメイトや教授とのコミュニケーションが難しくなり、また発言のタイミングが分からないなど困惑してしまった事はありました。

興味深い授業は、オーストラリアのヘルスケアシステムを勉強した事です。オーストラリアの公衆衛生は日本よりかなり進んでいるので大変興味深かったです。例えば末期ガン患者などが、残された余命を平穏に過ごす事が出来るケアの「終末期医療」について、日本とオーストラリアでの考え方や文化の違いを含めて研究していくのが面白かったです。私としては更にこの研究から患者や家族の選択肢を増やしていく活動をしたいなと思いました。

また様々な国の法律や税金がどのように健康に影響を及ぼすかなど地域、国、地球レベルで「社会全体の問題」などより公衆衛生にフォーカスをした内容です。
税金においては例としてタバコや甘味飲料など税金率を上げて、健康促進キャンペーンなど教育にどのように利用していくかなども掘り下げて勉強していくかは非常に興味深かったです。

課題は大変でしたか?

BachelorとMaster共に課題はかなり多かったです。
恐らく他の学生よりも課題についやす時間が長いのかと思いますが、最初のDiplomaの時は課題への取り組み方や要領も分からず午前になるまで課題に追われていました。

最初は2000文字のエッセーを作成するのにどのくらいの時間を要するかも分からなかったのでラトローブ大学の留学生サポートに文章の構成などを相談していたりしました。
100文字で参考文献を1つ組み混んでいくようなエッセーなので、どちらかというと参考文献(自分の言いたいことをサポートをする参考文献)を探したり読み込むのに苦労しました。

Bachelor進学後は課題の進め方など要領も分かってきて、深夜にやっても効率が悪いので午後10時以降はやらないと決めるなど、いい意味で肩の力を抜いて課題に取り組む事が出来るようになっていました。

その他には成績のいいクラスメイトに過去に提出をしたレポートなどを見せてほしいとお願いして参考にさせてもらう事もありました。

大学以外での生活は?


コロナ禍での大学生活は、多くの時間を家の中で過ごしました。フラットメイトとは一緒に料理をしたり、映画を観たりとコミュニケーションを大切にしながら楽しく過ごしました。コロナ制限が解除されてからは、オーストラリア生活を満喫しようと、ゴールドコーストやパースなどのオーストラリア国内旅行はもちろんのこと、オーストラリアから近いバリ旅行にも行きました。



今後のキャリアや目標を教えて下さい。


まずはオーストラリアの現場で経験を積みたいと考えています。
人々が自身の健康をコントロールし、改善していけるようにアドバイスが出来るヘルスプロモーションのお仕事をしたいと思っています。この仕事は患者を訪問する事もあり、車が必要になるので、今は車の免許を取得中です。

公衆衛生を学んでいる最中にCOVID-19パンデミックが起きたこともあり、以前よりも知識者の需要が高まってきているので、学んだことを活かせる仕事をしたいと思います。


これからHealth Scienceへ進学される方へのアドバイスやメッセージをお願いします

Health Scienceの分野は幅が広く、私が学んだ公衆衛生以外にも看護、理学療法、作業療法士など様々です。まずは何を勉強したいか明確にする必要があるかと思いますが、まだ決めきれないという場合はDiplomaを勉強しながら興味のある分野を決めたり、現地で学科や分野を変更していく事も可能です。

また他の学部と同じかと思いますが、かなりの文献を読む必要があるのでリーディングが苦手だと苦労するかもしれません。進学する前にリーディングの強化、日本語でも文献を読むような訓練をされる事をオススメします。

スタッフからのコメント

初めて百葉さんとお会いしたのは、まだ高校生の頃でした。
私も今回しっかりと百葉さんのお話を伺い、家族のような気持ちで嬉しくも頼もしく感じさせられました。これから人々の健康推進に携わり多くの方を助けて欲しいと思います!!
これからの活躍を期待しております。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号N1067)
様々な人種が住んでいるというメルボルン、文化や食などリアルにお伝えしていきます。 このカウンセラーに質問する

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