【体験談】世界の金融業界で活躍したい!UTSで学ぶ〜英語コース(オンライン)編〜

芹口 桃華さん | シドニー | UTS COLLEGE | 5か月
日本の高校をご卒業後、シドニー工科大学(UTS)進学を目指す芹口桃華さん。

今回はUTS Collegeのディプロマコース入学前の「進学英語コース」についての体験談です。

芹口さんの留学プラン
・日本の高校卒業
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・2020年9月〜2021年2月 UTSカレッジ英語コース(20週間)
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・2021年3月〜現在 Diploma of Business(1年間)
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・2022年3月〜 シドニー工科大学 Bachelor of Businessの2年次へ編入予定

オーストラリアを選んだ理由を教えてください

幼い頃から他国の文化がお気に入りで、一種の憧れのようなものがありました。海外の大学進学を考え始めた時期は高校1年生の頃です。同時に国内の大学も調べ、併願も視野に入れていましたが、あまり積極的になれず、両親の勧めもあり海外大学進学を本格的に見据え、2年生の頃から自分で調べ始めました。3年生になり熊本県海外チャレンジ塾という海外大学進学を推奨する県のプログラムに参加し、本格的にサポートを受けながら海外の大学進学を決定するまでに至りました。

何よりもオーストラリアは国際的に海外からの留学生受け入れに寛容でいて、かつ人気の国です。そしてオーストラリアは世界的にも教育水準がとても高く、大学のサイトなどを見ると卒業生が学んだことを活かして母国、あるいはまた別の国でキャリアにつなげてにステップアップしていることを知り、自分もチャレンジでしたいと強く思いました。

将来、進みたい業界を考えると、大都市で進学したいという願いが強くありました。大都市は出逢うことのできる人と機会が圧倒的に豊富です。インターンシップなど大学外での学びの場も考え、シドニーを選びました。特に、英語圏の大学進学を決断することができたのは、将来自分が働く場所、活躍したい場所とその言語圏が決まっていたからです。英語圏で英語を共通言語として金融業界で働くことが、私の人生の最初の目標なので、日本語で学ぶことに関して消極的な考えでした。これから大学進学を考える方も、卒業後の未来の自分がどこにいるか、どこに居たいのかを夢みて、考えてみることをお勧めします。

そして大学進学の目的として私が大切にしていることがは、良い人脈作りです。
卒業後、得た人脈を駆使して世界各地へ人的ネットワークを広げ、将来の活躍の場を広げたいと考えています。また、私の海外大学進学という選択肢が日本国内で学ぶ友人に思いがけず良い影響を与え、さらに人との繋がりを広げることができていたら、とても嬉しいです。

シドニー工科大学(UTS)を選んだ理由


何を、如何にして学ぶのか、と直感

大学を調べるのに大学ウェブサイトと大学公式のYouTube、SNSを活用しました。
大学選びで私が念頭に置いていたことは、ディプロマコースです。候補国のほとんどが教育制度の違いにより、日本の高校を卒業後、大学へ直接入学ができません。この点、UTSは付属のUTS College (旧UTS Insearch) でファウンデーションコースあるいはディプロマコースを受講し、大学進学を目指せることは大きなポイントでした。ファウンデーションコースとディプロマコースのどちらになるかは、高校の成績により決まるので、高校できちんと学業に励み、おざなりにしないことが重要です。

そして大学選びの最初の条件は学びたい科目があるか、でした。
初めに候補の各大学のウェブサイトで何を学ぶことができるのかを見比べます。これは、大学名(UTSなど)と専攻名(Businessなど)を検索すると容易に出てきます。ビジネスでは、Accounting(会計学)、 Finance(金融/財務)、Marketing(市場分析)、まではほとんどの大学で必修科目になりますが、Integrating Business Strategy (統合経営戦略)、 Company Law(会社法)、 International Business Studies (国際ビジネス学)、など、自分が学びたいと思える科目をUTSのコース詳細ページで見つけて行きました。

次の条件は、学び方です。UTSは一貫してケーススタディーが多く、即戦力を育てる教育制度だと思います。教科として学ぶだけではなく、現在進行している市場、ビジネスの世界を題材に学ぶことができるのは大変興味深く、大きな決め手となりました。

3つ目、UTSのサイトを見たときに、直感的にここで学びたい!と感じました。これは受け売りなのですが、「直感とは情報が高速処理された際に起こる現象である」というものがあり、まさしく他の選択肢が一切消えてしまった感覚でした。生来執着心がそこまでなく、それでいて妥協しない性格なので、直感が先行した際には、それを確固たる理由にするため、論理的な答え合わせを徹底的に始めます。
答え合わせの段階で”Why UTS?” というUTSのWebページを参考にし、重視したのは、図書館の蔵書、キャンパス含む学校の設備(特に、UTSは現在、設備が圧倒的に充実した新キャンパスへと続々建て替え工事が行われています。)、教授陣、多国籍率、就労の機会(インターンシップ)です。

進学英語コース(AE3、4)の勉強内容、課題、大変だったことについて教えてください

環境問題を題材に

AE3では、環境問題、とりわけ水資源問題を題材に取り組みました。その中で必要な単語、ディプロマや大学で必要になる4技能(読む・書く・聞く・話す)を身につけます。例えば、正しい参照の仕方、レポートの書き方、語彙の選び方、グラフやチャートの分析文、エッセイ執筆やプレゼンテーションの手順などです。

GDPを題材に


AE4エッセイ推敲

AE4では授業内容がより一層ディプロマで選択するコースと密接に関わります。私の場合はビジネス専攻なので、「Assess the importance of GDP in Switzerland’s economic well being (スイスの経済的WellbeingにおけるGDPの重要性)」がレポート用、「Globalisation and the UK(グローバリゼーションとイギリス)」がグループプレゼンテーション用として課されました。これら2つの大きな最終課題に向けて、正しい情報源の選び方からレポート、プレゼンテーションの構成、それぞれで好まれる語彙、ディスカッション方法、さらには課題への取組の過程、成果を10週間通して評価されます。加えて、4技能テストが最後の週にあります。 この段階でエッセイ作成、プレゼンテーションまでの流れや、UTSで用いる型(参照の仕方にはとても細かく指定があり、評価項目となります。)をしっかりと身に着けることができたので、現在のディプロマコースでとても助かっています。おそらくAEコースを履修せずにディプロマに進んでいたら、今かなり苦労していたはずです。

英語の訛り

大変だったことはまず、さまざまな英語の訛りを聞き分けることでした。例えば、私が体験したものは、Chinglish (Chinese + English)や伝統的なオーストラリアの英語です。イントネーションから単語選びまで異なりますので、初めは苦労しました。言葉の訛りに関してはたくさん会話をすることで難なく適応できましたが、語彙不足を補うためには、いくらか勉強が必須でした。テンポの良い会話を成立させるためには、よく言われているように英語で聞き、英語で考え、英語で返すことが重要です。


AE3での授業ノート

課題と試験に関しては、難易度や習得度といった自分の努力で補える分以外は特段苦労ありませんでした。評価項目、観点、パーセンテージは細かく常に提示されているので、大変役に立ちましたし、何よりも公平である様がよく分かりました。努力した分が正当に評価として現れることは、モチベーションにつながります。
また、授業中の工夫として、途中で思い浮かんだ質問、勉強不足を感じた点、課題などをメモしておくノートを横に置いていました。とても便利で、「自分が何を理解できていないのか」ということを一目瞭然にすることで、放課後の勉強が捗りました。

オンライン受講について教えてください


AE4オンライン授業風景

環境要因と学習要因

メリットとして第一に挙げたいことは、留学における生活上の適応と学習面での適応が分散されたことです。当初の予定では現地で新しい環境に適応しながら、学習も進める予定でしたが、今回のパンデミックによって、日本からオンラインでの学習となり、ひとまずは学習面でのみに集中して対応することができました。

手厚いオンラインサポート

大学の図書館の蔵書は電子書籍で公開されていますし、映画や、クイズアプリケーションを利用したり、ITサポート、ワークショップが定期的に開催されたりと、学生用のアプリケーションも含め、手厚いサポートがあります。私がオンキャンパスでの対面授業を経験できていないので、比較は難しいのですが、サポートに関しては、不満は一切ありません。オンライン授業ではありますが、欲しいものは全て用意されている、あとは自分で見つけて活用するだけといった印象です。

オンラインでの試験

定期試験は、Lock Down Browserという特殊なブラウザと、もう一つのデバイスを用いて徹底してチーティングを防止します。ブラウザでは、起動中内蔵カメラでの録画、顔が画面から外れてしまうと試験監督に通知がいくこと、他ページやブラウザを開くことができなくなる仕組みです。加えて、もう一つのデバイスでweb 会議サービスアプリケーションを起動し、身体と机上を映し試験監督が監視するという体制で行われました。

英語コースの 1週間のタイムテーブルと生活スケジュール

時間割について

AE3,4コースで時間割に変化はありませんでした。日本時間の12時半から17時まで。途中、10分休憩が2回と30分休憩を1度挟みます。途中からサマータイムに変わりましたので、日本時間の11時半から16時までの授業となりました。オーストラリア・日本間では時差が少ないので、助かっています。休み時間には、軽食を取ったり、そのまま勉強し続けたり、30分休憩でヨガをしていました。

生活スケジュール


AE4 グループプレゼンテーションミーティング

比較的午前に余裕がありましたので、特別何もない授業前は軽く予習、小テストや試験を控えている日は、早起きをして最後の確認をします。受講し終えると、4時間ほど復習、予習をします。グループプレゼンテーションのためのミーティングもこの時間にしていました。満足いく学習を終えると、私のお気に入りの時間、寝る前の読書時間です。

国内留学

AE3コース受講中のうち約1ヶ月間は京都に滞在していました。その時には朝5時起床、午前中は鞍馬寺や大文字山登山をしたり、庭園や神社仏閣を観覧したりしていました。ホテルに戻り授業を受け終えるとちょうど夕日の綺麗な時間ですので、清水の坂を猛ダッシュして黄昏時を眺めることもありましたし、美術館や図書館、博物館に足繁く通い満喫しました。オンライン授業でかつ学校に行く予定も一切ありませんので。私にとっては一生に一度の好機であったとともに、人生初留学(留まり、学ぶの意)となりました。新しい場所で、新しいことを実際に自分で経験することは、人生をこの上なく豊かにし、知的好奇心を存分に満たしてくれました。

英語コースとディプロマの違い

英語コースには専攻はありませんが、10週間を通してのトピックが必ずありました。ディプロマは自分の専攻分野に基づく講義と課題となります。ディプロマをスタートしてまだ日が浅いので、最初の印象になりますが、クラス編成、授業難易度が大きな二つの差異です。

クラス編成

英語コースは10週間のプログラムを20名未満の学生に、一名専属の担当の先生がつきます。毎日その先生の講義を受け、課題もその一名の先生に提出。クラスメイトも10週間の授業とグループ活動を通して、みんなと仲良くなれた印象です。
一方で、ディプロマコースは1セメスターで現在3科目履修していますが、科目ごとで先生もそれぞれ変わります。各科目でTutorialとLectureがあり、学生数は、前者は大人数、後者は30名弱です。クラスメイトと親交を深める機会は、特にオンラインであることも相まって一気に減ってしまいました。ここは少し寂しさを感じてしまいます。

授業難易度

英語コースの授業難易度は、高度な専門知識を必要としない分いくらか容易でした。しかし、課される課題は軽めのものから重めのものまであります。私は追加で学びたい人向けに定期的に開催されるworkshoppや課題を、積極的に参加、活用していました。担当の先生が丁寧に指導してくださり、授業が終わった後に不安な箇所をもう一度質問していました。
英語コースでは、いつもオンライン授業が終わった後に、同じく残って質問する学生が私の他にもう一名いました。なんとなくこれがきっかけとなり、お互いにチャットで宿題範囲を確認したり、提出期限間近には声を掛け合ったりと、ディプロマコースで離れた今でも頻繁に連絡をするほど仲が良くなり、現地で会えるのが待ちきれません。
他方、ディプロマコースではオンラインの場合、講義後に残って質問することが時間と人数の関係上なかなか難しく、先述した通り友人を作りづらいこともあり、先生とのメールやディスカッションボード(先生が回答してくださる公開質問箱のようなものです。)、メンターシステムに登録して不足を補っています。予習で視聴するビデオと、講義を録画した動画(こちらは先生が終了後アップロードしてくださいます。)を最大限活用して、学んだ内容はその週のうちに徹底して整理、理解するよう心がけています。

オーストラリアへの渡航が可能になったら...


今後、国境が開いた後で楽しみにしていることのひとつは、未だオンラインでしか会えていない友人と、たくさんお話しすることです。学習面に関してはリモート留学の良さを自分なりに見つけることができましたが、正直にお伝えすると、コミュニケーションの面では完全に満足できていません。オンライン授業では出席している授業の学友のみとの関わりになりますし、クラス外で仲良くなることは、個人的にとても難しいのが現状です。カフェテリアで横に座った子、いつも図書館で見かける子、近くの公園で出会った子など、私が大切にしている「偶然の出逢い」を見つけることができると嬉しいです。

次に、新しい環境で新しい趣味を始め、人生を豊かにするものと出逢いたいです。乗馬やヨガ、弦楽器などを一緒に楽しむコミュニティに参加できればと、今から心待ちにしています。他にも、壮大な自然を訪れたいとも考えていますし、自分だけのお気に入りの場所を探してみるのもいいかなと。私は華道を嗜んでいますので、オーストラリアのお花で生けることができたらなと、考えています。そうですね。あとは、日本とオーストラリアの四季が異なることを考えると、浴衣を着付けてニューイヤーの花火を見に行くことも一つ目標にしています。記念写真を送り、祖父母が喜んでくれるといいのですが。夢が膨らみます!

最後は、なんといっても大学の設備を利用したい!でしょうか。幼い頃は建築士になるべく建築物の本を読み漁っていたほどなので、UTSの校舎は本当に心躍ります。図書館の本を全て読む!勢いで足繁く通おうと、計画しています。もっとも予習復習、課題で手一杯になってしまうことは目に見えていますが、日本にいるうちに学習面での困難は対処する術を身につけ、読書に勤しみたいと、想像するだけで胸が高鳴ります!

オーストラリア進学を考えている高校生へ向けてメッセージをお願いします

自分の価値観、あるいは考え方の軸ともいうのでしょうか、と向き合ってください。達成したいことが明確ならば、そのまま邁進する道も一つあります。まだ不明瞭だとしても、イベントや研究にジャンル問わず様々参加してみると、多くの経験が価値観を築き上げる手助けをしてくれると思います。自分の過去に意味を与えるか否か、価値が有るか無いかは、自分の行動と捉え方のみ決めることができます。

方法は様々あると思いますが、私が実際に行っている自らの価値観の形成方法の1つとして、小説や映画、絵画、音楽など(芸術)作品を通して、自分の感情の変化を見落とさないようにしています。何に対し幸せを感じ、何が私を悲しませるのか、このようなことです。最近はアニメーションでも可能なのか探求しています。お恥ずかしながら、今や日本を紹介する上では欠かせないものとなった、サブカルチャーと呼ばれる漫画やアニメにかなり疎かったのです。これらは海外の友人とお話しする、或いは相手が話しかけるきっかけとなるなど意外な収穫もあり、非常におもしろいです。もし大切にしている本や漫画、感銘を受けた映像作品があるのならば、もう一度少し異なる角度で向き合ってみてください。今度は、言葉一つ一つを深く考えてみたり、登場人物の言動により一層注意を払ってみたり、著者、製作者の意図を感じようともがいてみたり、自分と同じ或いは真逆の考え方、行動理念を探してみたり。なぜ感動するのか、なぜ共感するのか、なぜ泣いたのか、どこに惹かれているのか、もしくはなぜあまり好きになれないのか、など。
きっとまだ自分も知らない自分に出会えて、意識し、考える、その一歩一歩が将来世界を股にかけて活躍したいと願う時の軸となるはずです。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G175)
シドニー滞在歴15年を経て、現在東京オフィスで留学コンサルタントとして 皆さんのオーストラリア留学実現へ向けてサポートしています! 現地での滞在・進学経験を踏まえて、皆さんのご留学へむけての不安を解消して安心して出発の日を迎えられるよう、アドバイスしています。 まずはお気軽にご相談下さい! このカウンセラーに質問する

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