【体験談】夢に向かって身体は動く!好きなことを学ぶ留学。

野口 美紀さん | 2年2か月
ワーキングホリデー中の様々な出会いから、進学を決めた美紀さん。進学を決断するまでの道のりと留学生活の様子をお話して下さいました。

進学を決めたきっかけを教えて下さい。

たくさんの理由とタイミングが合いTAFEに進学しました。
理由の一つに”英語を使って仕事がしたい”ということがまず前提にありました。
ワーキングホリデーで来豪し4ヶ月が経とうとしている頃、ローカルでマッサージのバイトを探し始めたのですが、全くの未経験だったのでどこのクリニックにレジュメを送っても全く返信なし。オーストラリア留学センターシドニー支店の尚美さんに「なぜこんなに仕事が決まらないの?専門学校行った方がいいでしょうか?」と相談した時に「最初から上を目指さなくてもいいんじゃないの?」と言われ、その時の言葉でとても気持ちが楽になりました。翌日から日本人向けの生活ポータルサイトで求人を探した所、現在も働かせてもらっているマッサージショップの求人があり、直ぐに電話し面接までこぎつけました。マッサージは出来てないけど考え方が面白いという判断と必死な気持ちが伝わり採用となりました。
この事がきっかけとなり、私はたくさんの人と出会う事ができました。出会う日本人の人が皆、志が高くシドニーで頑張っている姿を見て、私もオーストラリアで人に役立てる仕事をもっとしたいという気持ちが湧き、このまま中途半端のままでは日本に帰れないという気持ちから、また一から英語を学ぶこととその先のリメディアルマッサージのスキルを学ぼうと考えました。

TAFEを選ばれた理由を教えて下さい。

学校見学に行った際、Randwick(ランドウィック)キャンパスの周りには競馬場、そしてセンテニアルパークというシドニーオリンピックで高橋尚子選手が走った公園があり、その隣に古い建物の校舎が2つからなるキャンパスがありました。広い敷地の中で色んな人がいて全く日本語が聞こえてこず、確実にローカルの学生が多いだろうと思いました。お昼頃だった為、芝生でゴロゴロしながら本を読んでいる人やベンチに座って喋ってる風景を見て、第一印象的にここかな?っと思いました。
また、同じバイト先の仲間がTAFEで過去に勉強した時の話では、”TAFEは厳しい”と聞いていました。そこで私の気持ちはほぼ決まっていました。”ローカルの学生が多い+厳しい=大変だけどワクワク”みたいな方程式で決めました。


学校での授業・コースについて具体的に教えて下さい。

Remedial massageのコースは最初の半年でCertificateⅣ、後半の一年間でDiplomaの勉強をします。
CertificateⅣは、週に2日学校へ行き、主にリラクゼーションマッサージの技術とクライアントの評価法(なぜ可動域が制限されているのか、なぜ痛みが出るのかを主観的な面と客観的な面から評価し、どの筋肉をマッサージするべきか評価する)を学びます。他には人間の基礎でありマッサージする際に必ず必要な知識として解剖学・運動学・病理学、また、将来、自分のビジネスを立ち上げる際に役立つビジネス関連の課題、コミュニケーションスキル、WHSという職場環境に関しての課題、医学用語、リファーラルレターというの日本で言う添書の書き方、応急救護、スチューデントクリニックで実際のクライアントに対してマッサージを行うなどの勉強をします。
とにかく、初めての英語の授業と課題とテストで日々課題で追われますが、やってみると意外と本当に基礎的な事で、これから自分のビジネスを立ち上げる事を念頭に置いて考えていると実践的でとても勉強になります。

Diplomaコースは1年間となり、半年ずつステージ1とステージ2に分かれています。ここからとってもレベルが上がって専門的な事を学べ楽しくなりました。
先生たちは生徒の自主性を尊重しているのでまず予習が必ず必要です。そして、Diplomaの生徒には技術の練習記録用紙が配られるので、そこにコメントを書きこむ形で自分の評価を行っていきます。何か問題があれば先生に授業中に質問してく感じです。授業日数は1日半となりますが、その分課題とクリニックでの実践練習が多くなります。Remedial Massageというのは治療的なマッサージで、痛みが出現している部位に対してその原因を追求します。さまざまな評価法を学ぶので解剖学の知識が浅いととても苦しくなります。

現在、私はステージ1でRemedialの技術(筋膜リリース法、トリガーポイントなど)、機能解剖学から見た評価法、ビジネス関連の課題(CertificateⅣでやったものよりもさらに具体的にどのサバーブ(地域)にどんな層のどんな職種の人たちが住んでいるのか、どんなコンセプトのクリニックを立ち上げるのか)と言った必修科目に加え、人間の健康とはという選択授業を取っています。この授業の中では「セラピストとしてストレスマネージメントをどうするかまずは自分で実践してみようという」という項目があり、現在1ヶ月間のプログラムを自分で立案・実行しその結果をレポートしています。ステージ2はスポーツマッサージ、栄養学、病理学、リメディアルの技術を学ぶという風になっています。

先生のサポートや学校の設備はどうですか?

先生たちとのコミュニケーションは直接かメールで取れます。解剖学・運動学・病理学の先生は金曜日の朝に授業とは別にクイズ形式で勉強をサポートしてくれます。先生たちはとても親切で困った事があればどうにかしようと動いてくれるので勉強がどんどん楽しくなります。
また、TAFEにはラーニングサポートというシステムがあり、アサインメントのやり方、補助教材がTAFEのウェブサイトのどこにあるのかなどを教えてくれる方たちが月曜から水曜日の午後にいるので、わからない事がある時はそこを訪ねます。さらに、自分で何をやっていいのかもわからないし専門用語自体が初めてなので、それに慣れるためにエキストララーニングサポートクラスをお願いすると、留学生や第二言語の人たちに解剖学の授業の復習、専門用語の成り立ちや発音の仕方、文章の書き方などTAFEの語学学校の先生が来て教えてくれます。
学校の設備は、古い建物ですがカフェテリア、図書館、中庭、至る所に椅子とテーブルがあって休憩時間には外でコーヒー飲みながら友達と勉強しています。授業で使うマッサージルームはとてもシンプルで空調管理もされおり快適です。


クラスの雰囲気を教えて下さい。

CertificateⅣの時は2クラス(午前クラスと午後クラス)あり、どちらとも20人前後です。私のいたクラスは18歳から60代まで幅広くイギリス・タイ・日本の3人の留学生以外はローカルの人でした。
マッサージを勉強している理由は人それぞれで、フィジオセラピスト(理学療法士)になるための大学に入学する前の期間でマッサージコースに入っている若者たちが多く、その他、フィットネスの仕事をやりながらマッサージの勉強をしている人たち、自分でビジネスをしたい方など様々でした。
みんなセラピストとしてマッサージの技術を学ぶという目標が一緒なので、助け合いながら人種の垣根がなくみんなで楽しめました。Diplomaのクラスでは、CertificateⅣの中のクラスの優秀だった学生が残ったのでモチベーションも高く、授業の合間に技術練習をしています。


今までの学校生活・留学生活で思い出に残るエピソードを教えて下さい。

今までの学校生活で一番勉強したのはやはり語学学校のEAP(進学準備英語)コースに入った時です。たくさんの語学学校のエントリーテストを受けましたが自分の望む期間ではなく悲惨な結果で、「オーストラリアに向いてないのかも」とめちゃくちゃ泣きました。しかし、その後シェアハウスから徒歩7分の語学学校のEAPに”もうこれで最後!”と決めて受け、結果、10週間でOKと言われた時は嬉しすぎました。
もともと語学力はあまりなかったので、コースに入って3週間は周りのみんなの語学力についていくことが大変だったのとウィークリーテストで70%以上がこのコースの合格基準なのに50%とか60%という先が思いやられる結果を叩き出してしまったため、10週間で入学条件をクリアする為に英語漬けの日々になる事を決めました。バイトも週1に減らし睡眠時間は5時間未満で電気を消して眠ることが怖くなってしまったので、基本的にはカフェで夜まで勉強し自宅でリスニングやプレゼンテーションのまとめ作業をするようにしました。
カフェで勉強していると誰かと会話出来るという事が何度かあり、ある時に日本語を勉強しているオージーに声をかけてその人に遠慮なく英語の単語の意味を教えてもらったり、そのまま夕飯を一緒に食べたりして面白かったです。

進学の為の英語を伸ばすために努力した事・大変だった事は何でしょうか?

TAFE進学までは日々の語学学校の課題に追われました。
IELTSのライティングのトピックに関しての単語がわからなさすぎて苦しかった事と、クラスのみんなの前で週1の5分未満のプレゼンテーションと2週間に1回の20分間のプレゼンテーションをする事がとても苦痛でした。ただ、最初は内容を丸暗記していたけれど、途中から要約して話せる・言い換えて話せるという技術を取得し、緊張するけど回数を重ねると徐々に改善していくのでそれだけが救いでした。正直なところEAPクラスではもう一生戻りたくないくらい勉強したので、本当に10週間でこのコースを終えることができて良かったと思いました。

語学学校での経験があるのでTAFEに進学してからも、スマホにBBCニュース・Guardian(オーストラリアの新聞)のアプリを入れてニュースを読むこととラジオを聞く事を続けています。
医療関連以外には全く興味がなく、政治や犯罪にまつわる単語などまったくわからなかったのですが、繰り返し意味を調べて何度も同じ単語を見ていると、自然と内容がわかるようになりました。また、映画は英語字幕を付けて表現を学んだり、Big BrotherやBachelor(オーストラリアのリアリティ番組)でオーストラリア人のアクセントやスラング、または恋愛事情の勉強をしています。笑


渡豪前の英語力と、現在までの英語力の変化をどのように感じていますか?

渡豪前は挨拶ができる程度の初級レベルでした。お店に行って言葉で何かをオーダーすることもできない、指をさして「this, this」か 「I want to this」みたいな感じでめちゃくちゃでした。
単語の動詞・形容詞・副詞とかの使い方がわかるようになってきてから、文章が書けるようになってきましたし、日常会話も相手が何言ってるのかわからずポカーンとすることがなく、コミュニケーションに困らなくなってきました。最近ではアクセントの違いもわかる様になってきていて、やっぱり私はオージーアクセントが滑らかで優しく聞こえるので好きです。

シドニーで勉強をして良かったことはどんなところでしょう?

いろんな国からの移民や留学生がいて様々なバックグラウンドがある中で、共通語の英語を使って勉強できるところです。また、勉強するのに年齢など関係ないこともシドニーで勉強して気がつきました。
私の日本での専門はスポーツや整形外科関係の理学療法です。リメディアルは理学療法と重なる部分が多く基礎的な知識を全て英語で勉強できていることが一番嬉しく、さらには忘れていた所やスペシャルテストで復習が出来るので、授業を受ける度に日本に帰ってから「自分がどうしたい、どうなりたい」という目標がはっきり見えてくるようになりました。やっぱり私は人の痛みを知り、癒す事がやりたいんだと確信できるようになりました。

留学中に感じることや、留学をしていて変わったと思うことはなんですか?

夢を持つことでそれが目標になり、身体はそれに向かって動くということが一番感じている所です。また、シドニーにいると様々な人種、宗教、育てられた環境やバックグラウンドの違い、考え方が様々だと感じます。
日本にいた時は、社会的なしがらみが強く、周りの視線、結婚、出産、子育て、友達が結婚すると自分もなぜか焦りを感じるという変なプレッシャーが自然とあり、みんな同じことが当然のような風潮で、ちょっと変わっているとおかしいと思っしまう社会をとても窮屈に思っていました。ただ、ここでは日本では絶対にありえない事が当たり前に起こる社会にいるので、私は日本人として自分の中の軸はブレさせないにしても、ある程度の適当さと柔軟な頭を持ち、目の前で起こる事を全部いい方向に切り替えて考える事が大切だと気がつきました。同時に、逆に私は私のままでいいんだと言う事にも気がつけたかと思います。


今回の留学を今後どのように活かして行きますか?

まだはっきりとは決めていませんが、今勉強していることを日本に帰って理学療法士として活かせていけるようにしようと思っています。女性の悩みや病気を患った人たちの心のケアも含め総合的に人を治療していけたらと考えています。

これから来る生徒さんへメッセージをお願いします。

お金がないからという理由で夢を諦めることが一番悔しいと思います。
もちろん、留学はお金がかかることですし、社会人の人が仕事を辞めて留学するとなるのもたくさんの意見があると思います。しかし、お金は働けばどうにかなるし、向かっている方向が正しければどうにかする方向に身体は勝手に動いていきます。正しくないときは、事はスムーズに進みません。
留学を決める際に悩むことがあった場合でも、現地には留学したたくさんの先輩たちが住んでいます。自分よりもはるかに経験値が高い人たちが、一昔前に自分と同じように悩んでいたことも知ることができます。是非相談をしてみてください。

また、自分のやるべきことが見えていれば、海外で一人で生活することは大変ですがそれを楽しめるようになります。
わからない事だらけで頼るのは自分しかいない、自分の事は自分で行動しないと誰も助けてくれないというのが留学です。しかしそんな中で生活していると自立心が育ちますし、半年前の自分や去年の自分と今の自分を比べると、明らかに英語力も向上し人間として日々成長しているのがわかります。

最後に英語は使わなければ伸びないと思うので、とにかく独り言でもいいのでしゃべるようにするのが良いと思います。基本的な文章を丸暗記して使っていると、それがいつの間にか短い文で言い換えられるようになったりします。単語の意味や文法などはどこにいても勉強できるので、あとはその知識をオーストラリアで実践的に使い、言葉に慣れていくことが英語を伸ばせる一つの方法かなと思います。Enjoy Australia!!

Diplomaの体験談は、こちらから。

スタッフからのコメント

ワーキングホリデーでアルバイトが決まってから、世界が広がった美紀さん。進学を決めた時は少し自信のない様子でしたが、一番大変だった英語の壁を乗り越えてからは明らかに自信がつき、専門学校のクラスでは優秀な成績を修めて毎日が充実しているようです。
もともと向上心は高かったかと思いますが、美紀さんを見ていると、好きなことを勉强することでもっと自身の能力が伸びるので、その自信から更に可能性が広がって、ポジティブになっていくのだなと感じます。
Diplomaでは勉強も更に大変になると思いますが、引き続き飽くなき探究を楽しんで下さいね!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G176)
英語の習得はもちろん、様々な経験やチャンスを得られるシドニー。最終的な目標を是非お知らせ下さい!時間もお金も無駄にしないよう、効率的な方法をご案内します。もちろん、留学中は自分の方向性を見失った時、辛い時にもしっかりサポート。一緒に頑張っていきましょう! このカウンセラーに質問する

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