留学をしようと思ったのはなぜですか?
もともと今回のTAFE留学をする前に、アメリカ留学やオーストラリアのワーキングホリデーを経験しており、海外にもう一度住みたいと思っていました。
ワーホリが終わり一旦帰国をし、日本でレンタカーの会社に就職をしたのですが、その時の仕事が海外契約担当で、仕事の半分は英語を使うような仕事でした。仕事をするうちに、「キャリアアップをもっとしたい、英語力もあげて海外の企業で働いてみたい」という思いが強くなってきたので、留学を決めました。
シドニーのTAFEに決めた理由、コースを選んだ理由を教えて下さい。
最初はイギリスを考えていたのですが、高かったのでオーストラリアにしました。そして、オーストラリアではもともとはメルボルンを考えていたのですが、学校やコースをリサーチしていたところ、TAFE NSWの評判が良かったのでシドニーに決めました。
コースは、前職での経験から”海外と日本の企業の仲介の仕事をやりたい”と思っていたので、International Businessを学ぶことにしました。
TAFEではどんな勉強をしましたか?
Certificate 4(前半)では、International Tradeを勉強しました。内容は、貿易に関連することやマーケティングなど、国際ビジネスについて全体的にバランスよく勉強できました。ただ、あくまでも理論が中心です。
Diploma(後半)では、Business全般を学んだのですが、Diplomaはプロジェクト(課題)が中心になります。実践的な内容の課題を行い、その課題に対して先生から、実際の仕事に役立つアドバイスを貰うことができます。
Diplomaのプロジェクト・課題は、グループワーク、または、個人で進めるものがあります。マーケティング、プロジェクトマネージメント、リスクマネージメントは個人ごとのプロジェクトでしたが、特に実務に活かせる内容でした。
Diplomaで学んで良かった点は、仕事で行う作業や工程の理解が深まったことです。今までは仕事上、あまり深く考えずに行っていた作業も、学校で理論を習い、それに沿って納得がいくまでリサーチをすることで、なぜこの仕事をするのか、どうするればうまくいくのかなどを理解することができました。Diplomaは、就職経験のある人にもオススメです。
就学中、どのくらい勉強していましたか??
TAFEのスケジュールは1年間に2つのセメスター(6ヶ月)があり、その中で更に2つのターム(3ヶ月)に分かれているのですが、各タームごと5〜6単位ずつ学びます。一週間の通学日数は、Certificate 4 の時は3日、Diplomaでは2日でした。
課題は各教科前半で1つ、後半で大きいのが2つくらいで、大きいほうはリサーチを含めたレポートなどがあります。
勉強時間は、Certificate4のときは、アルバイトもそれなりにしつつ、週3日の学校以外に時間があれば勉強するくらいでしたが、Diplomaコースの特に後半では、毎週課題の締切がやってくるので、通学は週2日でしたが、Certificate 4の時より圧倒的に勉強時間が多くなりました。”空いている時間はすべて勉強”という感じでした。
興味のある教科についてはかなりしっかりやったので、とても大変でした。
どんな教科が一番楽しかったですか?また大変だった教科は何でしたか?
Certificate 4の時は、”International Client Relationship”という、貿易に限らず「海外と自国の仲介をやるようなシチュエーションを想定をして、文化の違いなども考えながらどうやってやっていくか」と言うような内容を学んだのですが、自分のやりたいことにピッタリの科目でとても面白かったです。
もう一つは、Diplomaの”Project Management”です。前職でもプランを作ったりしていたのですが、仕事の時は出すために作成するようなプランだったのが、しっかり計画したらできることもわかりましたし、リスクマネージメントも含め今後に活かせる内容でした。
大変だったのは、全く興味がない”Human Resource"の授業でした。。。興味がない教科は辛かったです笑
TAFEの先生やクラスメートについて教えて下さい
先生については様々なタイプの先生がいるので、好みはあると思います。教えるのが上手な先生、経験が多い先生、教えるのが情熱な先生、教えることに情熱はあまりないかなと言う先生もいました。ただ、全体的にはどの先生も経験があり、良い先生が多かったです。皆さん、面白い経験をしていましたね。
クラスメートに関して、Certificate 4のInternational Tradeの時は、様々な国から十数人の学生がいました。若い学生もいましたが、20代前半を中心に30代、40代、50代もいました。意外と高卒の学生はあまり多くなかったですね。オージーや永住権の学生も数人いました。
DiplomaではBusinessになったからか、クラスメートは6人で、4人は若者、30代以上は2人でした。アジアが多かったですが、ロシアやアフリカ、モンゴルの学生もいました。
TAFEやシドニーのオススメ点を教えて下さい。
TAFEの良かった点は、経験豊富な先生が多いことです。実践に基づいた様々なアドバイスを貰うことができます。実務ですぐ使えるようなことを身に着けたかったら、Diplomaまで行くのがオススメです!
シドニーは海や山など自然へのアクセスが良いこと、便利な所が良いです。天気も良く過ごしやすいので、生活がしやすいのが良かったです。
帰国後のお仕事について教えて下さい。
TAFEで働いていた時に、翻訳のアルバイトで始めたオーストラリアの会社の仕事を、現在は業務委託で請負っています。金融系の会社で日本への進出を考えている会社の業務ですが、仕事内容はプロジェクトやマーケティングなど、様々な業務があります。前職でやっていた仕事経験から、オーストラリアに居る時に依頼をされ、既に市場リサーチやデータの集計などをスタートしていました。
仕事をスタートして割と早い時期にロックダウンが始まり、自宅での仕事となったのですが、1ヶ月以上たっても特に問題がなくスムーズに仕事ができていたことと、日本でやったほうがやりやすい仕事もあったので、自分から上司に日本で仕事をすることを提案しました。
TAFEを卒業したあと帰国をし、プロジェクトにもよりますが、現在はおおよそ週3日くらい働いています。オーストラリアにいたときから、上司や別の都市にいるスタッフと定期的なミーティングをし、それ以外は自分で働くというリモートスタイルで働いていたので、今も働き方は変わりません。
仲介の仕事をやりたかったので希望の仕事ですし、時差はありますが、自分で働く時間を決めたりできるので自由で良いです。現在はもう一つ似たような委託の仕事をしているので、自分としてはかなり希望に近い仕事、働き方ができていて満足しています。
帰国後、英語力のキープはどのようにしていますか?
特別なことはしていませんが、仕事で英語を使って実践を積んでいくと、かなり英語力をキープすることができます。実際、前回ワーホリから帰国した後、仕事で半分くらい英語を使っていたので、むしろ、かなり英語力が伸びたと思っています。
ただ、僕は最初アメリカに留学をした時に、英語学校でアドバンスまで英語力をあげていたので、それがキープをするベースになっていると思います。
留学を考えている方にメッセージをお願いします。
社会人の方でも留学をしてみたい方は、是非キャリアアップ留学にトライをしてみてください!思い切っていってみると今後の世界観、可能性、視野が広がり、価値観が変わりますよ。
もちろん、帰国後すぐにうまくいくかはわからないですが、一回行ってみるのがオススメです!たくさん勉強して、たくさん遊んでください。
スタッフからのコメント
史貴さんは、最初のお問い合わせからご自身の希望がはっきりしていて、留学では何を手に入れたいかが明確な印象がありました。ご帰国時にはオーストラリアの仕事のオファーを手に入れ、その後日本でも仕事のオファーを頂き、希望の働き方ができていて今も順調とのこと。
社会人留学の場合は、安定した生活や収入を一旦辞めていくことになるので、ある程度の勇気が必要になると思います。
帰国後、日本でのキャリアをスムーズにスタートするためにも、社会人留学の場合は留学をする際に、自分がこの留学で何を求めていて、帰国後どうしていたいかをよりしっかりイメージして行くことが、有意義な留学にするためには大切ですね。