もともと、中学生の頃から正規留学、長期留学したいという思いはあり、高校2年生の時に1人で1週間、ホームステイとBROWNSという語学学校で英語を学びにブリスベンに来ました。その時は英語を学ぶレベルでしたが、その時の経験から、やはり英語をツールとして“英語で”何かを学びたい、長期、または正規留学したいとより強く思うようになりました。
また、トライアスロンをしていたのですが、他国の選手とかかわる中で、母国語が英語でなくても彼らが英語で難なく話し、英語で何かする、英語で話しを深めていく、という英語力の高さを目の当たりにしました。
その時、とても悔しい思いと憧れを感じたので、学部聴講を通して彼らのようになりたいと思ったのも学部聴講を選んだきっかけです。
サンシャインコーストを選んだ理由としては、まず、自分自身、都会よりも田舎ののんびりした雰囲気が好きだったからです。また、サンシャインコースト大学は留学生の数が他大学より少ないうえに、留学生の割合も、アメリカ、スカンジナビアが多く、アジア人の割合はとても少ないことです。
留学中、自分と全く違う文化に浸りたかったので、サンシャインコースト大学を選びました。
大学の授業が始まる前1週間は、オリエンテーションウィークといって、留学生向けのバスツアー、BBQ、カリキュラムや勉強のコツなど数多くのワークショップが行われました。どれも自由参加です。
バスツアーでは10名程度のグループに分かれ、ショッピングセンター、sealifeという水族館、Mooloolaba beach等に行きました。いつでもどこでも乗降可能なので、大学の周りを知るという面で、とても良いイベントでした。また、これが学期前の1番最初のイベントで、ほとんどの人が初めて会う人なので、友達作りには最適な場所でした。
その日の夕方に大学内でBBQがあり、たくさん友達作ろうと思って参加し、他国から来たたくさんの友達ができました。ここで仲良くなれた友達は、留学中も遊んだり一緒に勉強したり、とても良い関係を築くことができました。
また、オリエンテーションウィーク中にToga Partyという古代ギリシャ人の格好をする大きなパーティーが寮であり、ここも友達の輪を一気に広げるいいチャンスでした。日本にはあまりパーティー文化はありませんが、パーティーに参加すれば自然と大勢の人と出会えますし、コミュニケーション力をつける上でもためになると思います。
オリエンテーションウィーク中でなくても、毎週木曜日は寮でパーティーが開かれているので、仲間づくりで参加するのも友達作りの良い方法だと思います。
持続可能なツーリズム、レジャー、イベントを実現するために、どのようなことを行うべきか、環境、経済、文化の3つの面を軸に学習を進めていきました。それぞれの面から、何が問題で、その問題を計測するためにはどのような指標が必要で、どう持続可能か判断するのか、そして解決方法について学んでいきました。
基本は、1回の授業で予習は2-3時間必要で、それを講義で発展させ、少人数(私のチュートリアルは4人でした)のチュートリアルは対話形式でさらに発展させるというものでした。
チュートリアルではペアになって先生の質問に対して応答したり、ディスカッションしたり、立体360度のスクリーンを通して、いくつかの観光地を見ながら、持続可能のために何ができるかなどを話し合いました。一般大学でこのスクリーンの施設を使って授業をするのは、世界の中でUSCだけだそうです。実際に視覚的な印象が強く残る体験型授業なので、難しいながらとても楽しんで学ぶことが出来ました。
課題は3つあり、1つ目は、発展途上国からのリゾート地1つと、先進国からのリゾート地を1つ選んで、それらを比べるというものでした。2つのリゾート地がどうサステナビリティに貢献しているかをまとめ、比較し、10分間カメラに向かって説明し、撮影したものを提出しました。
2つ目は、自分で決定した観光地のサステナビリティを調査するための質問紙の作成というものでした。質問も論理に基づいて、80個くらいの項目を作らなければならなかったので、かなり大変でした。
3つ目は、2つ目の課題を基に、観光地でサステナビリティを測定し、その結果をもとに、レポートを書くというものでした。結果は、数値にしたりグラフにしたりして表し、それを基にどのような対策が行えるかをまとめていくというものでした。
言語学では、音韻論、統語論、意味論、形態論、正字法、世界の言語(民族語、イタリア語、日本語、インドネシア語)について学びました。2時間のレクチャーと、1時間のチュートリアルで授業が構成され、1回の内容はとても多く、また専門的な単語が多かったのでとてもやりがいがありました。
留学生はほぼいなかったですが、基本的にバイリンガルやマルチリンガルで、言語と異文化に興味のある生徒がほとんどでした。そのため、授業内での発言もいろいろな言語の視点からあり、非常に興味深い授業でした。
課題は、毎週の予習の文献から出るクイズ、プレゼンテーション、そしてエッセイでした。プレゼンテーションは、1人ずつ提示されたトピックから選び、25分間プレゼンとアクティビティをするというもので、自分は統語論と形態論からみた日本語と英語の違いについて発表しました。最終課題は、学んだことから、どう第2言語学習に生かせるかというものを1000文字程度のエッセイにまとめました。
マネジメントのクラスは、ワークショップ形式で行われ、1時間は講義、もう1時間はケーススタディーでディスカッションを中心に行われました。授業内容は、主にマネジメントの役割のプラン、コントロール、計画、先導、について学びました。
ディスカッションでは、会社の例を基に、ケーススタディーをし、どのような論理が使われているか、何が改善点かなどを話し合いました。
課題は3つあり、1つ目はセルフリフレクションといって、自分がマネージャーになるためには、どう成長するべきかなどを考え短いエッセイにまとめるものでした。2つ目は、Boost Juiceというオーストラリア産のスムージー会社のケーススタディーでした。
最終課題は、選択と3つのライティングによる筆記テストでした。
毎週1-2時間の講義と、全4回のフィールドトリップで構成されるコースでした。体験学習をベースにしたコースで、カヤック、ロッククライミングとアブセイリング、1泊2日のキャンプと、世界遺産であるフレーザー島での2泊3日のキャンプの中で、学びを深めていきました。
講義での大まかな内容は、地球がどのような要素で構成されているか、オーストラリアの土地はどのようなものか、オーストラリアにおける山火事についてでした。
1つ目のフィールドトリップでは、Noosaという場所に行き、カヤック中に説明を受けながらNoosa全体がどのように構成されているか知る、というものでした。また、実際に転覆練習をして、協力しながら助け合い元のボートに戻るという練習もしました。勉学だけでなく、仲間との話し合いの大切さも学びました。
2つ目のフィールドトリップでは、山でロッククライミングとアブセイリングをしました。これは、学ぶというよりも、この体験を通して、どう自分の恐怖を安心に変えていくか、自分達で身の回りの安全を確認して、仲間を信頼して活動ができるかということに焦点が置かれていました。
高所恐怖症の自分には、かなりスリルと恐怖のあるものでしたが、グループの仲間と励ましあいながら、恐怖を乗り越え楽しめました。
3つ目のキャンプでは、カヤックと、ハイキングを通して、どのような植物が生えていて、ここがどのようなエリアなのか、を学びました。このフィールドトリップは、課題の1部でもあり、最後にレポートやグラフに地形図を書いたり、その説明を書いたりしました。
最後のフィールドトリップは、Outdoor Environmental Studies専攻の最上級生3年生が引率し、グループに分かれて活動を行いました。ビーチのごみ拾い、ビーチでサイクリングや、キャンプエリアの植物についてプレゼンテーション、またハイキングで自然環境について学びました。
それだけでなく、Lake Mackenzie, Eli Creek など日本では信じられないくらい自然の素晴らしい場所にも行き、そこではただただ遊びました。(笑)
これらのフィールドトリップを通して、自然環境への理解が深まっただけでなく、同じクラスの仲間といろいろなことを経験したことによって、たくさん仲の良い友達も増えました。この素晴らしい自然環境のあるサンシャインコーストで、素敵な仲間と先生と、体験学習を通して学べるのはこのコースの良いところです。
また、このコースのほとんどがアメリカ、ノルウェー出身の自然や課外体験学習に興味のある生徒で、皆フレンドリーで、いい環境の中学習が行えました。
課題については、全3回のクイズと、フィールドトリップジャーナル、最後にラーニングサマリーといって、このコースで学んだことの振り返りを1000字のエッセイにするものでした。
学生寮で1学期間過ごしましたが、全体的にとても良かったです。メリットは、大学まで歩いて5、10分、スーパーまで15分かからないくらいで、立地条件がとてもよく、時間を有効に使うことができました。必要なものは全て揃っていますし、部屋も割と広く住みやすいです。
パーティーがあったり、無料でピザ配布があったり、プール、BBQ場も寮内にあり、サービスも充実しています。自分のユニットは、オーストラリア人の女の子1人と、オーストラリア人の男の子2人の組み合わせですが、基本は留学生2人、オーストラリア人の2人、の組み合わせです。
私のケースは稀だったと思いますが、オーストラリア人と過ごす、話す、という面ではとても良かったですし、ルームメイトもとてもいい人たちでした。困ったことがあれば聞いてくれたり、ひどい虫刺されに合った時には、薬をくれたり、夕飯に車でマックに連れて行ってくれたり、素敵な人達でした。
デメリットは、共用スペースがとんでもなく汚いということです。(これは本当にユニットによります。とても綺麗なユニットもあります。)片すように言っても、これが普通だからなあという感じで言い返されてしまい、これだけは改善されませんでした。
特に、日本人として、綺麗好きな人が多い国出身としては、汚さには多少我慢が必要だと思います。あとは、ユニットの場所によってはパーティーの騒音が聞こえてきます。基本10時にはセキュリティの人が来て、パーティーを終了させるのですが、たまに10時過ぎてもやっている人たちがいるので、うるさくなる場合もあります。
リースは、基本的に1学期間か、2学期間のどちらかです。レントは、1学期で週210ドル、2学期で週196ドルです。シェアハウスよりは少々高くなりますが、総合的に見て、メリットが多いので、払う価値はあると思います。注意する点は、私の場合リースが7月8日から12月9日までなのですが、例えば11月で退寮したいと思っても、リースが終わるまで払い続けないといけないということです。
大自然の中で生活して、自分の中の環境や自然に対する考えがとても変わりました。サンシャインコースト大学自体、持続可能性に力を入れたキャンパスということに加え、環境系の授業もとっていたため、資源や、環境、自然の問題をより身近に感じられまた。
それだけでなく、休日、友達との遊びもビーチ、山、滝、国立公園に行って皆で大自然を感じてリラックスできる環境は、サンシャインコーストならではの休日の過ごし方です。自然の力は思っていたより素晴らしく、大自然が周りにあるというのは、自然の偉大さを肌で感じたり、リラックスできたり、生活のバランスをとるという面でもとても良かったなと感じます。
留学生の数が少ない上に、その留学生のほとんどが、アメリカ、ノルウェー、ヨーロッパ圏からの学生ほとんどアジア人がいません。60人くらいいるクラスでアジア人は私だけということもありました。なぜそれが良かったかというと、授業でも授業外でも、自分とは全く違う文化圏から来た友達といることで、他文化に揉まれ、自国の文化や自分自身を見つめ直せるからです。
やはり全く違う思考、話し方や行動に、初めは慣れませんが、一緒にいるうちにその輪の中にいても違和感がなくなり、色々な国の文化を経験を通して理解することが出来ました。また、アメリカの留学生をはじめ、スカンジナビア、ヨーロッパの留学生の英語力は、ネイティブかと疑うくらい高いので、オーストラリア人以外と過ごす時でも、英語力の早い向上が感じられました。
Noosaと、Mooloolaba です。個人的にビーチが好きなのですが、どちらも本当にきれいなビーチで、毎回行くたびにほっと一息付ける場所です。Noosaは周りが国立公園に囲まれていて、どこを歩いても、言葉にできないくらい素晴らしい絶景が楽しめます。また、国立公園からは海が見渡せて、野生のイルカも見ることが出来ます。
Mooloolabaは大学からバスで15分くらいのところにあるビーチで、毎週のように友達と出かけたビーチです。勉強につかれたら、すぐに行ける距離で、またビーチも水も綺麗なので、遊びに出かけるので最高な場所でした。また、ホストマザーや友達とビーチ沿いをランニングするのにもよく行った場所なので、思い出のある場所でもあります。
サンシャインコーストには、観光地的なビーチよりというより、ローカルなビーチが多く、サーフィンをするのにもいい場所です。ビーチ以外にも、多くの国立公園や、滝の綺麗な公園など、自然を存分に楽しめるサンシャインコーストは最高です。
語学コースにいる間、約2か月間ホームステイをしました。ホストファミリーは、本当に素晴らしい方でただホストしてもらっているだけでなく、ホストファミリーから学ぶことがたくさんありました。ステイは完璧すぎるほど完璧でとても居心地がよく、オーストラリアの生活にすぐなじめました。1番良かった事は、コミュニケーションが多いこと、そしてホストファミリーを通じてたくさんの人に出会えたことです。
いつも仕事から帰ってくると、今日どうだったのか聞いてくれるなど、常に会話の数がとても多かったです。また、課題や大学、引っ越しから全てにおいてサポートしてもらいました。週末は、毎週ホストマザーの所属しているランニンググループに入れてもらい走ったり、毎週サンシャインコースト内、ブリスベン、ゴールドコーストなど、いろいろな場所に連れて行ってくれたりしました。
また、彼らは料理やお菓子作りが好きなので、全く料理が出来なかった私に、簡単な料理の仕方や、ベイキングを教えてくれました。また、ホストファミリーは交流の多い方なので、彼らの家族や友人と一緒にディナーや誕生日会をするなど、いつも自分を輪の中に入れてくれました。そのおかげで、英語力や対人力も2か月で上がったと思います。
寮に移ってからも、以前彼らのもとでホームステイしていた生徒も交えて、毎月のようにディナーに呼んでくれたり、イベントごとには必ず毎回誘ってくれたりました。私の留学生活のなかで、彼らの存在はとても大きく、彼らのおかげで安心して毎日を送ることが出来ました。振り返ってみて、彼らに出会い、彼らのもとでホームステイできて本当に良かったなと感じます。
学部聴講は、ぱっと思いついてすぐできるものではないので、留学したい時期の少なくとも1年前ごろから準備をするとよいと思います。(できるだけ早いほうがいいです)自分は留学する1年前頃に問い合わせました。そこから留学先を選んだり、IELTSの勉強を始めたりしましたが、留学先選びは留学をより充実したものにするためにも大事だと思うので、少し時間をかけたほうがいいかなというのが私の印象です。
IELTSの勉強は基本的に公式問題を解きまくる、見直し重視で復習する、スピーキングはネイティブに頼んで練習する、というように行いました。自分は正直、出願締め切りまでたくさん時間があった訳ではないので、IELTSの勉強はかなり頑張りました。しかし、テスト本番で何が何だかよくわからず、緊張しすぎて思ったようにいかなかったので、IELTSは留学前に2回は受験することをお勧めします。
出願後から留学までは、オーストラリアや、サンシャインコーストについての知識を増やし、どういった留学生活を送りたいか練りました。また、これから勉強する分野の記事やニュースを読んだり、youtubeを見たり、学部聴講に慣れるために勉強を進めていきました。あとは、オーストラリア英語に慣れたかったので、youtubeでオーストラリア人のチャンネルの動画を見ていました。留学のビジョンをしっかり立てるためにも、早め早めの計画をお勧めします。
USCで学んで良かったなという点はたくさんあり、選ぶのは難しいですが、田舎にある大学なので、全体的に人も時間の流れものんびりしていて、いいライフスタイルを送りながら勉学に励めた事はUSCならではだと思います。
また、キャンパス内にカンガルーや動物の親子、色々な動物がいるので、見ているだけで勉強のストレスから離れ、和めます。生徒もせかせかしている人は全くいなく、キャンパス内の芝生エリアで寝転がっていたり寮の近くの湖で読書したり、個々がのびのびと生きている印象があります。また、生徒同士、生徒と先生の距離がとても近いのと、生徒が何でも発言できる環境があり、授業もとても活発で楽しかったです。
1番感じたのは、皆幸せそうに生きているということです。授業内外でもよく笑いが起きますし、会話がどこでも誰とでも起こります。また、大学在学中に学部聴講をして良かった点は、自分の視野や興味の幅がぐんと広がったことです。USCの学部聴講では自分の専攻と関係なく好きな教科を自由に取れるので、専攻とは違うことを学ぶことによって自分で思ってみなかったような観点から、物事を考えられるようになりました。
また、英語力、理解力、発信力ともに、学部聴講を通して、かなり鍛えられたと思います。勉強量は日本の大学とは比べ物にならないくらい多いですが、その分内容も深いですし、アウトプットの場が多いので、より内容を理解できました。また、それを母国語でない英語でやり切ったということは、達成感や自信にもつながりました。
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