【体験談】私が学んだQUTのDiploma of Businessコースを紹介します

中藪 遥さん | ブリスベン | Queensland University of Technology | Business and Management
日本の高校を卒業後、クイーンズランド工科大学(QUT) に留中の中藪遙(なかやぶよう)さん。

まずは付属英語学校(QUTIC)の進学英語コースからスタートし、その後Diploma of Businessコースへ進学、そして現在はQUT本科2年次に編入してビジネスを学んでいます。


努力家の遙さんはDiploma of Businessコースの全科目においてGPA7を取得(7段階の最高評価!)。コース修了時には最も優秀な学生に選ばれ、Certificate of Excellenceを受賞しました。

今回はそんな遙さんに、Diploma of Businessコースで学んだ授業内容を紹介してもらいました。
遙さんの留学プラン
・日本の高校卒業
  ↓
・進学英語コース(3ヶ月)(学費 約40万円)
  ↓
・Diploma of Businessコース(8ヶ月)(学費 約160万円)
  ↓
・大学2年次編入(2年間)(学費 約230万円×2年)
大学卒業まで計3年間(学費 約660万円)

Diplomaコース1学期目の学習内容


1学期目(前半の4ヶ月間)ではAccounting、Marketing、Working in Businessというビジネス学科の科目3つと、Academic communication 1という必修科目を受講しました。

Accounting (会計学)

会計学の基礎(Balance sheet, debt, Asset, Liability, Equity など)の勉強をします。Assessment(成績評価)はレポート, 2つのin class quiz, アカウンティングソフトを使ってBalance sheetをつくる最終試験がありました。

レポートは実在する会社のFinancial Ratios(財務比率)を計算し、そのあとに500文字で3種類のCorporate Social Responsibility(企業の社会的責任)を説明し、その会社が実際に行っているアクティビティーに当てはめていくというものでした。

In class quizでは、教科やノートを見ないで約3週間分の授業内容がテストされました。アカウンティングソフトを使った課題では、実際に数をコンピューターに打ち込んでいきBalance sheetを作り提出しました。

最終試験は、全体の成績の50%を占めておりとても大切なのですが、内容はIn Class quizにとても似ているのでしっかり勉強すれば大丈夫です。この教科はFail(不合格)の割合が高いと言われていますが、しっかり毎週授業についていき、わからないことがあれば先生に質問できるので大丈夫です!

Marketing

マーケティングでは商品をどのように売るか勉強します。主に、どんな商品を、どこで、いくらで、どんな広告を使って売るのか企画していく授業です。Assessmentは毎週あるonline quiz, 2つのmarketing plan、最終試験がありました。

Online quizは、主に前週に学んだ教科書の内容から出題されます。Marketing planは3つの実在する企業から一つ選び、商品をどのようにマーケティングするか書きました。

私はMiloというチョコレートドリンクを主に取り扱っているブランドを選び、最初の課題は600文字,二番目の課題は800文字書きました。文字数は多いように感じますが、実際に書いてみるとこの文字数は足りなくなるので、要点だけを選んで書く作業が難しいです。

最終試験は50%を占めていて、Multiple choice question(選択問題)とshort answer question(短く回答する設問)がありました。Short answer questionでは、先生が大事だと教えてくれた用語の意味をしっかり理解しておけば解ける問題でした。

Working in Business

Working in Businessでは、仕事をするときにどのようにしたら人とうまくコミュニケーションをとれるかを心理学的に勉強します。この科目のAssessmentではテストはなく、online quiz とグループプレゼンテーションと2つのessayによって成績がつけられます。

Online quizは三週間毎に行われます。グループプレゼンテーションは5人程で構成されるグループで、プレゼンテーションのクオリティーはもちろん見られますが、同時に自分がどれだけグループに貢献したかについても見られます。エッセーは、約1000文字 で自分がこれからどこを直せばより人と上手く仕事をできるようになるのかセオリーに基づいて考えていきます。

Academic communication 1

この科目は英語能力をテストする科目です。Assessmentはプレゼンテーション一つ、レポートが二つ、最終試験があります。プレゼンテーションは3-4人のグループで週ごとに与えられるトピックについて、一人5分ほど発表します。

レポートは最初は文600字、二個目は800文字でした。これは、ある一つの会社でどのようにして従業員のリーダーシップを向上出来ているかを調べ、レポートを作成するというものです。

最後の試験は自分がAcademic communicationの課題を通して何を学んだか、どのように活かしていきたいかを300文字程度で書きました。

レポートの採点は先生によって厳しさが違い、私は厳しい先生にあたってしまったので苦戦しましたが、チューターの先生にアドバイスをもらいなんとかGPA7の最高評価をもらうことが出来ました。

Diplomaコース2学期目の学習内容


2学期目(後半の4ヶ月間)では、Economics、Global Business、Managementのビジネス学科の科目3つと、Academic communication 2という必修科目を受講しました。

Economics(経済)

この授業では供給と需要の関係やGDPやインフレーションなどを勉強しました。Assessmentはonline quiz、リサーチ・レポートと最終試験がありました。Online quizは毎週あり、データを基にして実際にグラフを書いたりします。

リサーチレポートは約1200文字で、子供の予防接種率の変化に関してセオリーに基づいての考察をし、どのような政策が予防接種率を上げることができるかについてリサーチしました。

最終試験は成績の50%を占めていて、主にマクロ経済が出題され、簡単な計算問題や、用語の定義などがありました。

Global Business

グローバルビジネスは国際化していく社会で、会社がどこの国に輸出すればよいのか、また輸出する際のメリットやデメリットなどを学びました。このユニットでは2つのエッセーと最終試験がありました。

エッセーは、片方は500文字、もう片方は1500文字で、実在する会社が他国に輸出することを考えているので、タイとフィリピンどちらがより適切な国か様々な視点から考察しなさいというお題でした。

二個目のエッセーでは、様々な国のデータを自分で集めエクセルで図に整理をしなければいけないので、とても時間がかかりました。

最終試験はケーススタディがあり、ある会社について記事を読み、その会社がどのような戦略を使って海外進出しているのかという短いエッセーを書きました。この教科は単語の意味を暗記するよりも、それを実際の会社に当てはめて説明しなければいけなかったので、難しかったと感じました。

Management

この教科では、ビジネスでどのように会社の戦略を練るのか、どのように会社を引っ張っていくのかなどについて勉強しました。Assessmentはonline quizとグループプレゼンテーションとビジネスレポートがありました。

Online quizは二週間に一回あり、授業の内容とプラスで与えられたリーディングからも問題が出題されます。グループプレゼンテーションでは4,5人が一つのグループとなり、それぞれ一つのマネジメントについての記事が渡されます。それを要約して20分ほどでプレゼンをします。

最後のレポートは実在する会社の問題点を調べ、それがどうして起きてしまったのか、どのように修正していくのかを1500文字で書きました。

Academic communication 2

この教科ではAcademic communication 1 同様、英語を使う力がみられます。AssessmentはAnnotated bibliography(文献解題), literature review(文献調査), グループディスカッション、最終試験がありました。

Annotated bibliography(570文字)は二つの長めの記事を読み、それを要約しその記事がアカデミックか、また、使えるかどうかを理由をつけて述べました。

Literature reviewでは7つの記事を使って、大学生はどのようなリーダーシップスキルを磨かなければならないのか、そして、それらはどのようなアクティビティーによって伸びるのかについて書いていきました。

この課題はエッセーと違い、7つの記事の共通点や違う部分を見つけ出して比べなければいけなかったので少し難しく感じました。

グループディスカッションでは3,4人ほどの学生で、リーダーシップについて話し合い、その様子をチューターの先生が確認をして成績を付けます。1グループ約15-20分時間があり、実際のスピーキング以外にも、どのくらいディスカッションに貢献しているのか、アイコンタクトは取れているかなどもみられています。

最終試験では、2つのAnnotated bibliographyを約700文字で書き上げました。時間が2時間しかなく、さらに初見の記事を読まなければいけなかったので、時間との闘いでした。

Diplomaコースを乗り切る秘訣は?


私が感じたDiplomaコースを乗り切るのに大事なことは2つあります。1つ目はコンサルテーションに行くことです。コンサルテーションとは先生がオフィスアワーとして空いている時間に課題を見てくれたり質問に答えたりしてくれる時間のことです。

私は課題の前になるとよくコンサルテーションを利用し、自分が課題に書いてある内容が合っているか、またよくするためには何を直せばいいのかを聞きに行っていました。

また、コンサルテーションに行くことによって、先生にやる気をアピールすることができるので、チューターの先生とも仲良くなりやすいです。

2つ目は友達作りです。友達がいると、課題で困ったときに助けてくれたり、大変な時にお互いに励ましあうことができます。私自身友達に何度も助けられたので、友達なしでは乗り切れなかったと思いますし、今でもみんなでご飯を食べに行ったり、同じ授業を受けていたりします。

教育熱心で親切な教師陣

QUTでは、ほとんどの先生が熱心に教えてくれます。例えば、Economicsの課題はクリスマスとお正月の週間の休み中に取り組まなければならなかったのですが、先生はいつでも自分の書いたエッセーをメールで送ってもいいよと言ってくれて、実際に送ったらどこを直せばよいのか具体的なアドバイスと共にすぐ返信が返ってきました。

また、Academic communicationの最初の課題であまりよくない成績をとってしまって諦めていた時にチューターの先生より、「ここで踏ん張って、前の課題のどこがダメだったか考えて次の課題をより良いものにできれば、それはあなたの強みになると思うよ」という言葉をもらって、頑張り続けることができました。

QUTは、UQ(クイーンズランド大学)と比べてワールドランキングは低いですが、ビジネスの学問分野にとても強い実践的な大学なので、ビジネスを学びたい人にはとっておきの大学だと思います!

Diploma修了、そして大学2年次編入へ


Diploma of Businessコースで履修した全ての科目でGPA7(最高評価)を取得することが出来、Certificate of ExcellenceというDiploma of Businessの中で一番成績が良かった学生に送られる賞をいただきました!

また、8科目中4教科では一番高い成績を残すことも出来ました。今年(2019年)2月からはQUT2年次に編入してビジネスを学びます。現地学生に負けないよう、頑張っていきたいと思います!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号J249)
ブリスベン支店の常盤恵(ときわめぐみ)です。大きすぎず小さすぎず、住むのにちょうど良いサイズの街、ブリスベン。プライベートではトライアスロンをやっており、毎日9時に寝て朝は4時に起きています。こんなライフスタイルを送れるのもオーストラリアならでは!ブリスベンで留学生活を送ってみませんか?

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