【体験談】一歩を踏み出せてよかった〜悩みに悩んで決意した翻訳&通訳への道

増山 圭悟さん | メルボルン | RMIT University | Communications | 2年
2018年11月にRMIT大学の翻訳&通訳コースを終了された増山さん、日本で就職し仕事に就くも「このままで大丈夫なのか?」と悩み、安定した生活を捨ててオーストラリアへの進学を決意。これまでの留学を志した経緯や学生生活に関して伺いました。

オーストラリアに進学をを目指したきっかけ

地元の工業高校卒業後、愛知県の自動車部品メーカーで7年間働きました。
会社員時代から漠然と「何かをしなければ」、「このまま人生終わりたくない」という強い気持ちがありました。

私は仕事にモチベーションを感じられる事も無く、週末の限られた自由な時間を楽しみ、そしてまた月曜からの日々を繰り返すという生活にいつからか疑問を持つようになりました。それでも自分が何に挑戦したいのかが分からず、ずっとモヤモヤしながら時間だけが過ぎていきました。

そのような悶々としていた時に読んでいた本の中に、「一人旅」をテーマにした旅行記がありました。自分も旅を通して様々なものに触れ合ったり、感じたりする上で何かやりたいことが見つかるんじゃないかと藁にもすがる思いからアジアや日本中を一人で旅するようになりました。

そして現地の人と触れ合っていくうちに、英語を話せるようになったら自分の世界がどのように広がり、どんな選択肢が得られるのかと思うようになり、すぐ日本へ帰国し英語の勉強をするようになりました。
仕事前や休憩中など時間が許す限り勉強を進めていくと、「せっかく英語極めるなら、英語のプロである翻訳・通訳家を目指そう」という思いに達しました。



しかし今の生活を投げ売って新しい事に挑戦するとなると、ためらってしまう自分もいました。今思えば何故そこまで悩む必要があったのだろうとは思いますが、当時は留学後の生活など将来の不安が大きな要因でしたし、周りからは「比較的給料も良いし、ここに働いていたら一生安泰だよ」と口を揃えて言う人ばかりでした。

なかなか一歩を踏み出せない中、東北大震災を目の当たりにし、人生一度きりなのだから、やりたいこと全部やりきろうという思いになり、働いていた会社を退職してオーストラリアへの留学を決めました。

日本で英語はどのように勉強していましたか

私が英語学習を本格的にはじめたのは一人旅を終えた24歳の時でした。高校卒業後に就職し、工場の生産ラインで働いていたので業務上、英語を使うなんてことは一切なく、当時の英語力はほぼゼロに近いレベルでした。

毎日出勤前から休日は閉館まで図書館に入り浸り、通勤の車内でもリスニング、会社の10分休憩さえも勉強をしていました。高校でも特に英語が得意という訳ではなかった私が、勉強を始めて約9ヶ月頃にはTOEIC700点まで取れるようになりました。それからフィリピン・セブ島に3ヶ月留学し、25歳の時に初めてオーストラリアに来ました。

RMIT大学を選んだ理由

RMIT大学が通訳・翻訳に関して高い教育水準を誇っている事や、日本語⇔英語の翻訳&通訳コースを開校している大学が非常に少なく、迷う事なくRMIT大学を選びました。



翻訳・通訳で学んだこと、苦労した事

私はスピーキングや表現力が無く本当に苦労しました。通訳のコースではモノローグ(ある程度の長さの英語のスピーチまたは、日本語のスピーチの通訳)、ダイアログ(2者間の通訳)、倫理の授業があります。

毎週ダイアログの授業では、オーストラリア人講師と日本人講師の間に入り実際に通訳を実践&クラスメイトの前で披露するのですが、初めはスピーキング&表現力のなさと、緊張からで頭が真っ白になり通訳の途中で黙り込んでしまったり、終いには自分が何を言ってるのかすらもわからなくなることがありました。

しかも周りのクラスメイトは上手に訳しているので、自分だけが出来ていないと落ち込みました。間違えるのが恥ずかしい、またみんなの前で失敗するのが怖いという理由でどんどん消極的になってしまい、授業前は本当に憂鬱で逃げたくなることがありました。1回目の授業でそのような経験をしたので2回目のダイアログの通訳のとき、手がブルブルに震えてました。
それでも、落ち込んでいても何も状況は変わらない、出来ないなら出来るまで頑張るしかないと思い、授業外で練習用の音源を使って練習しました。自分の通訳を録音して聞いてみたり、英語で表現の仕方がわからないときはネットで調べたり、スクリプトから表現を学びました。そのおかげで自信も徐々についてきて、コース修了頃には、講師からもすごく上手になったと言って頂けるまで上達する事ができました。

更に翻訳のコースへ進学した際、翻訳するにあたり原文理解がもちろん第一前提ではありますが、理解した英文を日本語に訳す日本語力がかなり問われます。英語を理解しても、それを自然な日本語で表現する能力が求められ、語学力よりも「語彙力」や「文法力」の日本語力が必要になります。



1日の生活のスケジュールを教えて下さい

朝は6時〜7時に起床、学校に行くまでの間は授業の予習や英語の勉強をしてました。学校が市街地にあるので、授業後は友達とカフェやバー、ミートアップに行ったり、そのまま学校に残って自習や宿題をしていました。



メルボルンでの学生生活

メルボルンは世界各国から留学生がきているので、様々なバックグラウンドを持っている人達に出会えます。その人達と交流することで、考え方の違いや、彼ら独自の文化を知る事から、自分の価値観や考え方も変わってくると思います。

違う国で生まれ、まったく異なる文化や環境で育った人達と、お互いの国や文化のことを共通言語である英語で話している時に一番英語やっていて良かったと感じます。

学校だけではなく、生活費を稼ぐためにアルバイトも週3、4日働いていました。もちろん勉強がメインなので、仕事と勉強のバランスをうまくとりながら生活していました。



今後の目標を教えてください

私は英語以外にもう一言語出来るようになりたくて、英語と並行して韓国語の勉強もしていました。私の今の目標は三言語話者になることです。

帰国後は日本で翻訳・通訳の経験を積み、最終的には発展途上国で十分に教育を受ける事が出来ない子供達に教育を受けられるような国際ボランティアに携わりたいと考えています。



これからオーストラリア進学を考えている方にメッセージ

今進学を悩んでいるのなら是非、勇気を持って一歩を踏み出して欲しいと思います。
私は安定した生活を捨てて留学する事に悩み続けたあの時、もし留学を諦めて働き続けることを選択していたらと考えると本当にゾッとします。

留学中は辛いこともありましたが、留学したおかげで様々な面で成長出来たと思います。
留学に不安はつきものです。全ては自分次第!前を向いていれば、必ず乗り越える事が出来ると信じています。「仕事で疲れた」、「時間がない」、「忙しい」、「勉強つまらない」と自分に言い訳をして留学生活をダラダラ過ごせば、何も成長せずにあっという間に終わってしまいますよ。

着実に目標に向かって毎日を過ごせば、留学を終える時には、すごく成長出来たと実感できるはずです。

スタッフからのコメント

増山さんは翻訳&通訳以外にも国際ビジネスも現地の州立専門学校で勉強されました。
将来はアジアや太平洋地域の国々の経済や社会、教育の発展に携われる様なお仕事をしたいと大きな夢をお持ちです!是非夢に向かって頑張って下さいね、引き続き応援していきます。

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豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号N1067)
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