【体験談】一年間で培った英語力を試したい! 〜メルボルンでコミュニティサービスを学ぶ〜

渡辺 麻里菜さん | メルボルン | Melbourne Polytechnic | Community Services
現在Melbourne PolytechnicにてDiploma of Community Serviceを勉強中の麻里菜さん。1年間のメルボルンでの語学学校留学を通じて、将来のやりたい事を見つけ現在ローカルの学生が多い環境で勉強されています。
コミュニティーサービスについて、そして学校についてなど色々聞いてみました。

TAFE留学へのきっかけは?

語学学校での英語の勉強を一年間終えた時点で勉強した英語が本当に現地生活で使えるレベルに達している気がせず、今度は英語を使って何かを勉強していきながら、英語力も合わせて伸ばしていきたいと考えるようになりました。
最初は大学入学も考えましたが、かかる時間や費用、この先の就職のことを考えて大学入学はではなく、比較的短期間で通えてかつ費用も少し抑えられるTAFEへの進学を決めました。
メルボルン・ポリテクニックにした理由は、キャンパスが広く郊外にあり、ローカルの生徒が多そうだったからです。実際、私のクラスは30人程の学生が所属していますが、英語が第一言語でない留学生は4人程しかいません。メルボルン・ポリテクニックはキャンパスがいくつかあり、私のコースは、メインキャンパスのプレストンで開講しています。市内からは電車で40分ほど離れたエリアにあるのですが、見学に訪れた際にこのエリアの雰囲気が好きだなと感じました。また、キャンパス見学のときに対応してくれたコース担当のスタッフ(Loweiさん)の印象もよかったのでここに決めました。


Diploma of Community Serviceを選択した理由は、日本での医療機関勤務の経験から、人をサポートする仕事を今後日本に帰ってもやりたいと思っていたからです。日本では似た仕事をしていながらノウハウがなく苦労した分野でもあり、しっかりと体系や実例を、日本より進んでいる国で勉強したいと思いました。

私のコース:コミュニティーサービスについて

このコースは基本的に社会的に不利な立場にある方達をサポートすることを学びます。大きく分けて、人権や子どもの発達過程、見解、倫理を学ぶもの、現行の法規制や歴史を学ぶもの、実際仕事をする際に必要になる手続きのやり方を学ぶものがあります。
一番最初は職場での健康と安全についてや子供の発達など基本的な法規制についてから学びました。ディプロマコースとなりますが、この分野がはじめての人でも入ることができ、基礎的なとこから始まります。

日本では、社会福祉士やソーシャルワーカーとして知られている職業に似ていますが、老人介護や障害者の方のサポートだけでなく、もっと大きな範囲で見た社会的に不利な立場にある方のサポートとなります。(例:ドラッグ・アルコール中毒者、路上生活者等)


好きな科目そして、授業について

私は最終的に日本に帰ってこの勉強を活かしたいと考えているので、国が違っても適用できる科目にやりがいを感じます。
今タームのお気に入りは、『ケースマネジメント』です。ロールプレイを通して実際クライアントがサービスの相談に来た際にどういう対応をするべきかを学ぶのですが、やってみて初めて気づくことがたくさんあり役に立つなあと感じます。
前タームでは『社会学が地域に与える影響』という科目が好きでした。
このクラスでは、地域コミュニティがどれだけ多様性に富んでいるか、クライアントと話す際にどういったことを実際考慮すべきか、などをディスカッションを通して意見交換します。例えばすべての人がこの国で生まれてすべて異性愛者であるわけではないし、一見元気そうにみえても目に見えない病気に苦しめられている可能性もあります。当たり前のことをちゃんと当たり前として意識することを話します。

授業ではとにかく議論が長く続くことが多いので、そこで発言したりするのは大変ですが、先生達は学生をよく褒めて伸ばすような授業スタイルを作ってくれます。こういったやり方はとてもオーストラリアらしいと感じます。
とくに私のコースにおいては多様性への尊重や社会的に弱い立場の人達への配慮や熱意があり、授業を受けていて毎回気づかされることがたくさんあります。
また、ゲストスピーカーを先生が呼んでくれ、外部機関の人の話を聞けたりする機会もあり、そこからの学びも多いです。他クラスと合同で授業をやった際には、そのクラスに耳の不自由な学生がいることから手話通訳士がクラスに入っていたことにも、この国の多様性に対する配慮を感じました。
クラスの先生ですが常勤が少なく、そんなに多くない人数でかなりのクラスを回しているようで忙しそうですが、質の高く知識力の高い先生が揃っていると思います。1タームで5人ほどの先生が担当してくれるので、色々な経験をしている先生から様々な事を学べるのは勉強になります。


コースを通して苦労したことそして、日本との違い

想像していたより課題が多いことは、今でも苦労していることの一つです。まとめてドーンと出ることもあるので、時間管理はしっかりしながら、アルバイトそして勉強のバランスを取っています。
またコースの特性上、オーストラリアの社会情報基礎知識が必須なので、まずそれを知らないとディスカッションの土台に上がれないことは最初とても苦労しました。たとえば、オーストラリアの法律や裁判所の仕組み、なぜその法律が制定されたのかの歴史、統計などの大きな話から、日本で言う生活保護の仕組みなど身近な話、どういう人権団体がオーストラリアにはあって、困った時はどこに連絡すればいいのか、などです。これはもうひたすら知らないことは調べていくしかなく、ローカルの生徒に比べて読むのも書くのも遅い中何倍もの量の調べ物をして少しでも周りに追いつくよう努力しています。

またこの10月から実習が始まる予定ですが、この実習先を自分で見つけなければいけないのが本当に大変です。学校によっては、探してくれるところもあるようなのですが、私達は先生が簡単なアドバイスをくれるものの、アプローチをかけるのは自分からとなります。
検索から、求人の問い合わせまで自分でしなくてはいけないですし、すでに募集していない、インターンシップは探していないというところも多く、現状の厳しさを知りました。

私は日本では大学を卒業しているのですが、学習スタイルとしては比べるとそんなに大きな違いはないと思います。ただオーストラリアでは常にディスカッションがあり、クラスメイトは授業中みんな質問も多くします。日本のように黙っていても誰かが助けてくれるというスタイルではないので、受け身でいるとなにも始まりません。またこのコース特有のことかもしれないのですが、クラスメイトの半数以上がすでにこの分野で職務経験やボランティア経験がある学生で、年齢層も様々なのは面白いと思いました。


メルボルン・ポリテクニックってどんな学校ですか?

私が行っているプレストンキャンパスは古いですが、落ち着いた雰囲気のある校舎で私は気に入っています。学生イベント団体SLAMが定期的に催しをやっており(とくにプレストンキャンパスで活発らしいです)学生の主体性があるなあと感じます。
SLAM(Student Life at MelbPoly) はstudent serviceのひとつで、キャンパスでイベントを行っていて、チャリティマーケットやフリーミール、アボリジナルセレブレイションなど、希望であれば在学生は誰でも参加が出来ます。


また図書館ではラーニングサポートを提供していて勉強で困ったことがあればStudy skills supportの予約をとって、指導を受けることが出来ます。メルボルン・ポリテクニックでは、大学のように色んなサポートが併設されているので、積極的に活用すれば充実した学生生活が送れると思います!

Thriveという独自のアプリから、Study skills supportの予約や子どもを預ける人向けの託児所予約ができたり、SNSのように他の生徒がアップした写真を見ることが出来ます。


また、なんでもオンラインでやりとりができるのがとても魅力的です。Moodleというオンライン学習システム上で先生がクラスで使ったパワーポイントを見たり、課題の提出をすることができます。先生とのメッセージのやりとりも出来るので、このアプリさえあればほとんどのことが出来てしまいます。

今後の予定、目標について

コースを終了した後は、日本で同分野の仕事をしたいと考えています。コースを始める前は単純に高齢者福祉医療系だけを考えていたのですが、今はもう少し広くみていて非営利団体などで移民の人をサポートしたり女性の社会復帰をサポートしたりするような仕事も考えています。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I138)
メルボルンは、市内に行くとおしゃれなカフェやレストランがたくさんあり、少し車で走ると自然が広がるオーストラリアのいいところを凝縮した街です。様々な国籍の方と一緒に学んだり、働いたりできる機会がたくさんありますので、是非一度いらっしゃってください! このカウンセラーに質問する

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