【体験談】オーストラリアの看護師登録へ〜私の免許切り替えまでの道のり〜

碇川朝美さん
2013年に渡航した朝美さん。ボランティアのため渡航した後英語力向上に専念された結果、2015年には目標の一つであったオーストラリアで看護師になるための英語条件を達成することができました! そこから「オーストラリアで看護師免許の切り替え」までの朝美さんの道のりを詳しくお伺いしました。

私の留学のはじまり

日本での数年の看護師としての経験を経て、英語を使って仕事をしたいと思いが募り、留学を決意しました。
メルボルンに渡航した時は最初Lattitudeというボランティア団体に応募して、Teacher aid(先生のアシスタント)として半年間ビクトリア州の私立の小中高一貫の学校で経験をすることになりました。

この時から漠然と、オーストラリアで看護師として働けたらいいのにな、という想いはあったのですが、その時はしっかりと形になるものではありませんでした。
ですが、このボランティアの後に語学学校の受講を申し込んでいましたので、とりあえずIELTSの取得だけは今後のために備えたいという考えはありました。

ボランティア終了後は、予定通り市内にある「ユーロセンターズ」へ。ここでは、とりあえずIELTSの得点を伸ばすことを目的に、IELTS試験対策コースで合計8ヶ月学びました。

苦労した英語力達成

ユーロセンターズでIELTSを学んでいる時は、最終的に看護師としての免許切り替えも視野に入れていたのですが、まだ現実として本当に目指すのかどうかわからないという気持ちではありました。

特に英語力を伸ばすのにはとても苦労し、8ヶ月のコースを修了しても6.5の壁をなかなか超えられませんでした。
なので、気持ちを切り替えて、今度はMelbourne Language CentreにてOET試験対策を受験しながら、OET試験に挑戦する事に変えました。

ちょうど6ヶ月後コースを修了する頃に、目指していたOETスコアBを無事取ることが出来ました!
最終的にOETに変えて私は良かったと思いますが、OETの取得に繋がったのは、最初のIELTSコースでしっかり基礎を固めた事が繋がったのだと、今は思います。

OETは医療の質問がとても多く、医療の経験値はかなり必要になってきます。人それぞれだとは思いますが、もしIELTSで私のように一定の壁を超えられなくてもがいている時は、テストを思い切って変えてもいいかもしれません。 私自身の経験で言うと、OETはリーディングとスピーキングがアイエルツより簡単と感じました。
OETスコアを達成出来てからは、私の免許切り替えの決意がやっと固まりました。

オーストラリア正看護師登録までの道のり

英語力が達成したのでAhpraに書類申請をしました。
この時点でビザが切れるので、学生ビザでもう少し滞在するために、Certificate 3 in aged careを取得するためAcademia internatinalで勉強しました。
Aged careの勉強は、日本で言うヘルパーさん寄りの勉強となり、学ぶ範囲は広いです。
クラスメイトも初心者の方ではなく、海外で看護師さんだったという方がほとんどでした。
このコースを通して、アルバイトで訪問介護のヘルパーとして一年ほど働くことが出来ました。

Ahpra申請から7ヶ月後、待ちに待ったAhpraから”ブリッジングコースに行ってください”という手紙が届きました。
色々迷った結果、ロンズデール・インスティチュートで開講している”IRON(Initial Registration for Overseas Nurses)プログラム”に申し込みを決めました。ロンズデールのIRONコースを3ヶ月間終えた後、4週間後に晴れて、オーストラリアの正看護師としての登録完了の連絡が届きました!!

IRONプログラム

ビクトリア州で、IRONプログラムを開催しているところは案外少ないのですが、その中で、Lonsdale Instituteが行っているプログラムに参加しました。

最初は不安で、プログラムの担当者に、今まで卒業できなかった人がいるのか、プログラムの具体的な内容はどんなものなのか、等詳しく確認し、納得した上で参加しました。
もっと短いプログラムがある中で、ここのプログラムは少し長めの12週間でした。
また、NSWとVICの州境での研修ですので、寮生活を送ります。

クラスメイトは合計10人いて、私以外は皆フィリピン人でした。
最終的な目的は同じ方ばかりでしたが、驚いたのが私以外は皆、初めてオーストラリアに来たばかりの子達だったこと。英語はみんな出来ますが、やはり集まるとタガログ語。最初は戸惑いましたが、英語で話してほしいと気持ちを伝えると、みんな出来るだけ協力してくれるようになりました。


最初の1ヶ月間は講義と課題提出の日々で、その後1ヶ月間老人ホームでの看護実習、最後の1ヶ月は急性期病棟での看護実習があります。病院実習はとても実践的で、スタッフも協力的だったので有意義な時間を過ごせました。朝から夕方までみっちりあり、充実したコース内容になってますので、お勧めです!



ただ、注意しないといけないのは、2ヶ月しか実習時間がないので短期間で詰め込むスタイルだということです。
もし大学に行ったら実習時間もたくさんありますので、知識や経験力はもっとつくとは思います。もしお金に余裕があるのなら、大学に通う事も検討してみてもいいと思います。

簡単な登録までの流れ

私の登録までの流れはこんな感じでした! よかったら参考にしてください。

■英語力を取得 
アイエルツ7.0か、OETをB相当の英語力が必要。*6ヶ月以内のテスト結果の組み合わせ使用は可能

■Ahpraに申請 
申請の一年前から、WEBサイトをみたり、電話をして条件を調べ、書類を集めました。

■審査を待つ 
私は7ヶ月ほどかかりましたが、通常は一年程審査に時間がかかるようです。

■ブリッジングコースへの要請レターが届く 

■ブリッジングコース(Iron Program)への通学と修了 

■約2−4週間ほどで正看護師への登録完了のメールが届く 

取得してから改めて振り返るこれまでの日々

今回、取得までの道のりで、英語スコアの取得に本当に苦労しました。
もちろん英語力の問題でもあるのですが、例えばアイエルツを7.0まで取ろうと思うと英語力だけではなく、いかにその英語テストに適応できるかどうかが重要になってきます。
ですので、対策コースには長期で通い常に点数をあげることに重点を置いていましたが、それ以外にベビーシッターのアルバイトを通して、クライアントとコミュニケーションをとり、英語力を高めたことも、とても役にたちました。

アルバイト探しも最初は苦労しました。
ほとんどの留学生は、レストランで働くことが多いと思うのですが、私は出来るだけ他の仕事をしたかったので、ベビーシッタに絞って、専用サイトから50件ほど履歴書を送りました。
最初は紹介状がないので、私を雇ってくれる家庭を見つけるのが大変でしたが、面倒をみる子供の年齢を下げたりしてやっと一件決まってからは、他の家庭を探すのは案外簡単でした。
また看護師を以前していたというバックグラウンドは大きく、それが理由で雇ってくれる方もいらっしゃいました。

今回の登録で言うと、Ahpraとのやり取りはほんとうに大変でした。
代理でやってくれるような機関はほとんどないので、自分でWEBサイトを見て、条件や必要書類などを調べないといけないです。莫大な量の情報がWEBに書いているのでそこから探すのは大変ですが、それでも見つからない時は、Ahpraは電話での問い合わせを基本的に推奨してます。ですが、直接オフィスにいって相談することも出来ますので電話よりこちらをお勧めします。ただお役所なので対応ははっきりいってあまり良くはありませんが、一応の回答はくれますよ。

550ドル払って登録しますが、もし受付が出来ないと書類審査で判断された場合は、返金があります。なので最初から、自分が審査に通るかを心配するより、基本的な条件にあてはまればまずは申請するのが一番です。

朝美さんからのメッセージ

もし私のような方法で看護師免許の切り替えを考えているのであれば、長期戦になる、と考えたほうがいいと思います。英語上達もなかなかスムーズに進まなかったり、審査を待つ時間も長い、ので焦ってしまうとストレスにも繋がります。

私も合計で取得まで四年かかりましたが、この時間は自分にとってほんとうに意味のある時間でした。
この4年間で、英語への自信をつけることができましたし、周りと英語でコミュニケーションをとることによって、少しずつこっちで看護として働くための気持ちの準備が出来たと思います。


ブリッジングコース参加中から就職活動をしていたのですが、免許が無事に取得できたということもあり、最終的には、一社から内定をもらいました!!
ですので、ビクトリア州で7月からフルタイムとして働く予定をしています。
今後はまずはオーストラリアで看護師として、たくさんの経験を積みたいと考えています。

スタッフからのコメント

今回、日本の看護師免許からオーストラリアの看護師免許の切り替えを無事完了された朝美さん。弊社では看護師免許の登録に関するサポートは出来ませんが、それまでの英語学校、専門学校、そしてブリッジングコースのコースご紹介が可能です。
切り替えには高い英語力が求められます。もし、朝美さんのように免許切り替えに興味がある場合は、”まずは何から準備が必要か”を考える事が必要です。まずは弊社スタッフにお気軽にご相談くださいね!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I138)
メルボルンは、市内に行くとおしゃれなカフェやレストランがたくさんあり、少し車で走ると自然が広がるオーストラリアのいいところを凝縮した街です。様々な国籍の方と一緒に学んだり、働いたりできる機会がたくさんありますので、是非一度いらっしゃってください! このカウンセラーに質問する

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