【体験談】苦労も多かった、TAFEでのホスピタリティコース体験記!

本間さくらさん | ブリスベン | TAFE Queensland Brisbane(South bank) | Hospitality | 2年
高校卒業後、ブリスベンへ渡航をされた本間さくらさん。1年間、ブリスベンの語学学校で英語力を向上させた後、ブリスベンのTAFE(州立専門学校)へ進学。2016年6月に無事卒業されました!TAFEでホスピタリティコースを受講されたさくらさんの体験談です。

日本で進学をせず、オーストラリアのTAFEに進学をしようと思ったきっかけ

小学校時代から漠然と海外に興味があり、友達のお姉さんがアメリカの高校に留学をするという話を聞き、その時はただ良いな思うだけでした。

中学生になった頃に、アメリカ留学を経験したお姉さんと同じ高校に行けば「1年間留学が出来る!」と思いましたが、日本の文化や歴史、教養などを身につけてから留学をした方が良いと思い、日本の高校に進学することに決めました。

日本の大学には進学することはあまり考えてはおらず、高校一年生の進路相談の際、 ハワイのコミュニティカレッジに進学をしようと先生に相談をしていました。

自分で海外の教育システムを調べていくと、オーストラリアのTAFE(州立専門学校)というシステムを見つけ、資格を習得できるだけでなく、実践的なスキルを身につけることが出来るということで、高校進学後にブリスベンのTAFEに進学をすることを決意しました。

私は、幼い頃から人と接することが好きでしたし、将来はレストラン等で接客業の職に就きたいと思っていたので、ホスピタリティーコースを選択しました。

授業の内容・前期


授業が始まってからの最初の2週間は、ホスピタリティコースを受講している学生全員で授業を受けました。

授業は週4日、9時から16時まであり、レストランで働くための基礎知識を学びました。例えば、テーブルクロスの敷き方、フォーク・ナイフの置き方、グラスの種類、どのタイミングでお皿を下げるか、スープの注文が入った場合はフォークとナイフを下げてスプーンを出すか等です。

また、オーダーの書き方、どのようなお酒の種類があるか、お酒を扱うレストランで働く場合に必要なRSAについても学びました。

コース開始3週間目からは、グループ別に授業が行われました。

【月曜日】9:00~16:00

●レクチャー
レストランでの衛生管理、安全管理、職場環境についての講義がありました。4回程、講義で学んだ内容を確認するテストがありました。

また、学期末に一度、授業内容を理解出来ているか確認をするための筆記テストもありました。(例:ブリスベンのあるクイーンズランド州で出来合いのものを外で販売をする場合、保温ケース内を一定の温度以上に保ち、食べ物を販売しなければいけません。その理由はなぜか?)

【火曜日】10:30~14:30

●実習
TAFEには実際に営業をしているレストランやビストロがあり、学生がウェイトレス、シェフとして運営をしているため、授業で学んだことを実際の現場で実践的に学ぶことが出来ます。こちらのビストロですが、TAFEの学生だけでなく、誰でも食べに来ることが出来ます。

ビストロはカジュアルな雰囲気となっており、テイクアウェイもあります。仕事内容としてはウェイトレス、バリスタ、レジスタッフ、料理を出すために指示を出す人、ウェイトレスとキッチンを繋ぐ役割の人など、実際のビストロでどの役割になっても良いように、一通りの役割を練習することが出来ました。

【木曜日または金曜日】6:00~10:00または14:00-22:00

●実習
週に1度、TAFE3階にあるレストランで実習がありました。6:00-10:00担当の場合は朝食、14:00-22:00担当の場合はディナーを担当しました。

もちろん、全てのテーブルセッティングから片付けまで全て学生が行います。夜のディナーには、ドレスアップをしたお客様もいらっしゃり、お酒も扱います。イメージとしては、5つ星レストランで働いているイメージを持ちながら接客を行いました。

多くの生徒がすでにワインの名前やコーヒーの種類など基礎知識があったのに対し、私は全く知らなかったので、最初はとても焦りました。

また、ブリスベンには、Ekkaという農業収穫祭に起源を持つショーで、クイーンズランド州各地の農家や事業者が成果を競うお祭りが8月に毎年約10日間行われます。

売店なども多く出店しているため、郊外での学習としてEkkaでも働くことが出来ました。私はバー担当でひたすらビールを注ぎ、販売をしました。入場料が発生するEkkaですが、休憩中や勤務後に見学もでき、楽しい思い出の一つです。

授業の内容・後期

後期の授業は、マネージメント中心の講義が行われました。

【火曜日】15:00-18:00

シフトを作成するためには、お休みの取り方、次の勤務までどのくらい時間を開けなければいけないか等様々なルールがあります。フルタイムで働く人、パートタイムで働く人、雇用条件の異なる方が働いている場合を想定してシフト作成の規則を学びました。

また、オーストラリアには毎年11月に高校を卒業した高校生がゴールドコーストに集結し、卒業を記念した卒業旅行のようなスクーリーズというものがあります。

そのスクーリーズのサポート団体であるRed Frogs Australiaについての調査、実際にスクーリーズが宿泊をする施設見学、ジェネラル・マネージャーへのインタビューをまとめ、スクーリーズに関連をしたホスピティリティ業界のサポートについてのプレゼンテーションも行いました。

また、毎週法律に関連した課題(クイズ形式)、職場環境をより良くするための決まりについてや、エクセルを使ったファイナンスの課題提出もありました。

【木曜日】9:00~16:00

午前中は、パソコンを使用しながら、オペラと呼ばれるホテル予約システムの使い方を学びました。

午後は売り上げ、費用、予算と実際にかかった費用を照らし合わせるお金の管理について学習しました。

【金曜日】8:00-15:00

午前中は講義があり、環境保全のための経営方法、職場環境、従業員の保証方法、消費者法、ホテルで問題あった場合の補償などについて学びました。

この授業の内容の復習兼テストとして、毎週クイズ形式の課題がありました。

午後は授業はなく、次のプレゼンのための準備や発表、課題に充てるための時間でした。

ホスピタリティコースで一緒に学んだ学生について

クラスの年代で多かったのは、17から24歳の間だったように感じます。

国籍は、 オーストラリア、日本、中国、韓国、ベトナム、タイ、ブラジル、インドネシア、パプアニューギニア、イギリスなどです。オーストラリア人の学生の割合が一番高かったですが、色々な国籍の方と勉強をすることが出来ました。

ブリスベンのここが好き!


他の都市に旅行にも行きましたが、私は留学をするにはブリスベン1番良いと思いました!意外とブリスベンにいる日本人は多くないと感じましたし、そんなに大きくも小さくもない都市です。

少し電車やバスに乗ると自然豊かな場所に行くことも出来ますし、何より天気が良い日が多いところが大好きです!!

私は滞在方法としてシェアハウスを選択し、コロンビア、ブラジル、モンゴル、チリの留学生と一緒に滞在をしていました。シェアハウスでそれぞれの国の料理を作り振る舞うことで、お互いの文化を共有することも出来ました。

一緒にパーティーに行ったり、メルボルンやウィットサンデーに旅行も行けるほど仲良くなり、素敵な友人と出会うことが出来たこともシェアハウスのよいところだと思います。

留学中成長したと感じたこと


日本で家族と暮らしていた時は、ほとんどを親に頼ることができましたが、留学生活ではやることが増え、さらに一から十まで自分で行わなければいけませんでした。

自分の食べるご飯を作ること、家賃を期限に払うこと、書類申請、解決方法を自分で見つけながら行動していくことは、本当に大変でした。

サポートを受けながらですが、それらを英語で行うことが出来たということは、私にとって自信となりましたし、成長出来た部分だと思います。

留学中大変だったこと


私が留学する上で目標にしていたのが、「自分の生活を常に楽しいものにする!」ということです。せっかくのオーストラリア生活ですから、常に多国籍の友達に囲まれ、毎日やることに溢れ、楽しい生活を送りたいと思っていました。

しかし、語学学校に通学をしていた時の友達は皆、留学期間がそれぞれ異なるため、友達になり楽しく遊ぶようになっては去ってしまい、思い描く生活は長く続かなく、最初の1年はとても悲しい気持ちになることも多かったです。

けれども、正直乗り気でない友達の誘いも断らず、どうしようもないレベルの英語でも会話をしていくうちに友達の輪も広がり、色んな人から声を掛けてもらい、2年目からは毎日本当に幸せな生活を送ることが出来ました。

私はブラジルなどのフレンドリーで陽気な文化が大好きなのですが、あまり人に話しかけることは得意ではありませんでした。私にはジョークを交わし面白い人になることが、英語力の向上と同じくらい重要で、このようになるために努力したことが、留学生活で1番苦労し、大変だったことのような気がします。。

…と言っても、全てがうまくいった訳ではないのがTAFEでした。現地の専門学校に入り現地のオーストラリア人の学生や英語がネイティブの学生と共に勉強していくためには、私の英語力は不十分に感じることも多かったです。

英語がネイティブではない留学生と話すことは問題ありませんでしたが、特にオーストラリア人のクラスメイトとの会話では苦労する場面が多かったです。

相手の話すスピードについていけず聞き取れない、そして私のイントネーションを聞き取ってもらえないこともありました。英語が母国語でない人と話をするのとは大分違うな…と感じました。

ホスピタリティコース受講を考えている方へ

私がホスピタリティコースを受講した理由は、将来接客業に就きたいという希望があったからですが、少し受講前のイメージと受講内容が異なりました。

私のホスピタリティコースのイメージとしては、日本のおもてなしのように全ての接客業に適用出来る接客を学べると思っていましたが、受講コース内容としては5つ星レストランで接客が出来るため、ホテルのマネージメントが出来るためのコースでした。

実習も多く実践的内容を学ぶことが出来たので、全体的には満足しています!

また、ホスピタリティコースを受講希望の方は、コーヒーが飲めなくてもコーヒーの種類の違いやお酒の種類などを事前に覚えておくと、授業に参加した際に困ることはないかと思います!

小さいことかと思いますが、この知識があるかないかで授業、レストランやビストロ実習にも活かすことが出来ると思います。

英語面で言えば、常に向上することを意識して勉強をしたほうが良いと思います。英語力は入学レベルを目指すのではなく、それ以上(例えばIELTS5.5が入学レベルがだとしたらIELTS6.0)を目指して勉強されることをお勧めします。

オーストラリアでのレストランやビストロではお客さんと他愛もない話や料理の説明が非常に多く、コミュニケーション能力だけでなくスピーキング力やリスニング力は必須です。

また、私は担当講師の話を聞きながらスライドを読み、理解をするということに慣れるためにすごく時間を費やしました。速読の練習も意識して勉強が出来るとスムーズに授業についていくことが出来るのではないかなと思いました。

最後に、エクセルやパワーポイントの使い方等も、絶対に事前に勉強することをお勧めします!

スタッフからのコメント

いつも前向き、笑顔が素敵なさくらさん。オフィスにご来社された際は、オフィスの空気が明るくなりました。2年間の留学生活をぜひ今後の人生に活かして欲しいと思います!応援しています!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号J249)
ブリスベン支店の常盤恵(ときわめぐみ)です。大きすぎず小さすぎず、住むのにちょうど良いサイズの街、ブリスベン。プライベートではトライアスロンをやっており、毎日9時に寝て朝は4時に起きています。こんなライフスタイルを送れるのもオーストラリアならでは!ブリスベンで留学生活を送ってみませんか?

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