【体験談】The University of Western Australia

平田 祥人さん | 0週

博士課程は議論できるかどうかが重要

2年半前、私が大学4年生のときのことです。いつものように研究室に行くと、そこに見知らぬ外国人がいました。教授に「この方(外国人)に卒業論文のことを話してごらん」といわれ、私は当時研究していたことを英語で説明してみました。つたない英語だったのですが、その外国人教官は、私の説明を一生懸命に理解しようと努力してくれたのです。「大学4年生の研究を、こんなに一生懸命聞いてくれるなんて、なんて紳士的な人なんだろう」と、好印象を受けました。
日本で博士課程を過ごすよりは、より広い視野でものごとが見られるようになるのではないかと考え、博士課程に進学するときは留学しようと決めたのがこのときです。

大学院で留学というと、北アメリカかヨーロッパの大学院が一般的だと思います。私も、最初は、イギリスやアメリカの大学院とEメールでやりとりをして、指導教官になりそうな先生の反応をみたり、資料を送ってもらったりもしました。
そうして絞り込んだ候補の中には、世界中のだれでも知っているような有名な大学もありました。それらの有名な大学に行って、そこで学位を取れば、ブランドとしてはいいかもしれません。しかし、よりよい研究をする、よりよい研究方法を学ぶということを考えると、議論できるかどうか、ゆっくり議論する機会があるかどうかが、とても大切だと思っていました。
それで、大学4年生のときに好印象を受けたあの外国人教官にひかれ、彼と議論するためにThe University of Western Australia (UWA)のDepartment of Mathematics and Statisticsに留学することを決めたのです。現在の私の指導教官は、その彼です。

議論を活発にしてくれるパブでの交流

UWAでは、予想していた以上に、さまざまな人と議論する機会がありました。まずは、指導教官と議論ができます。彼は、第一印象どおり人間的にとてもすばらしい人です。指導教官と議論するのは、私の毎週の楽しみのひとつ。1週問の間に試したこと、考えたことを中心に、1対1で1時間みっちり議論をしています。論文や本を読んでいるだけではわからない研究の動機や、発展性などを話せる貴重な時間です。

また、大学院生とも議論ができます。日本に関心をもっている大学院生はとても多く、みんなとてもフレンドリー。研究のことはもちろん、個人的なことまで何でも話ができます。論文の原稿(英語)を、添削してもらったりもしています。
UWAには、海外から多くのビジターが来校します。私のいる研究グループには、月平均ひとり以上のビジターがきて、数週間から数か月滞在していきます。日本にいるときも、いろいろな研究者の方の話を聞く機会はありました。しかし、話を聞くだけのことが多く、なかなか議論する機会がありませんでした。しかし、UWAには白由に議論できる雰囲気があるので、とても充実しています。

これらの人たちとの議論をもっと活発にしてくれるのが、パーティーや食事、パブに飲みに行ったときです。そのような機会が、週に1度くらいあります。そういえば、研究室の友だちがいっていました。”A pub is the best place to study mathematics. A cafe is the best place to discuss mathematics.”大学院生にとって最も大切なのは、自分の研究が自由に議論できる環境があることだと思います。その点でも、UWAは私にとって正しい選択であったことを確信しています。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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