【体験談】「たくさんの人に支えられて生きている」~休学留学を振り返って~

堀内 聡さん | ゴールドコースト | Griffith University | International Relations
僕は2014年3月から約10ヶ月間、日本の大学を休学をしてグリフィス大学に留学をしました。まもなく帰国してから1年を迎えるにあたって、当時のことや、帰国後の就職活動を振り返ってみました。

留学をしようと思ったきっかけ

以前、ロンドンに1ヶ月語学留学をしたときに、自分の英語力が上達し始め、クラスメイトと楽しく話せるようになってきたタイミングで帰国しなければならず、もどかしい思いをしました。人種や文化の違う人たちと英語で語り合うことのおもしろさに感動し、帰国後はずっと「長期で留学に行ってみたい」と思っていました。英語を学ぶだけでなく、英語で何かをすることにこだわりがあったので、今回の休学留学では世界中から留学生を受け入れていて、また、大学に通いながらインターンシップもすることができる「グリフィス大学」を留学先に選びました。

ゴールドコーストの印象

世界有数の観光地で、日本からの観光客や移住者もたくさんいました。一方でグリフィス大学には、全然日本人がいなかった(週に1、2人見かける程度)ので、外に出て簡単に日本を感じることができたのはいいリフレッシュになりました。
ゴールドコーストのビーチは本当にきれいで何時間見ていても飽きないほどです。サーフィンをしたり、海沿いのコースを走るゴールドコーストマラソンに挑戦したり、クリスマスには浜辺のコンサートに行ったりするなど、一年を通してビーチが身近にある生活でした。

グリフィス大学付属語学学校での勉強

日本でIELTS6.0を取得して大学進学準備コース(DEP)に入りました。大学で学ぶことを想定したかなり実践的な内容を勉強していました。進学を目指す真面目な留学生が多く、集中して授業や課題に打ち込むことができました。グループやペアでディスカッションやプレゼンテーションをしたり、大学で学ぶ予定の科目と同じテーマで論文を書いたりしました。論文で参考文書を引用するときには、コンマや括弧の位置、まで細かく指定する厳しいルールを徹底的に教え込まれ、「言う(say)」や「主張する(state)」の類義語を30個くらい覚えました。
ここでしっかりと準備をしたので、大学本科での授業でほとんど苦労することはありませんでした。DEPクラスの最終日には卒業式があり、クラス代表のスピーチをさせてもらいました。



グリフィス大学のStudy Abroad Programへ進学

7月末から大学本科の授業を留学生として受講するStudy Abroad Programが始まりました。授業の一環としてインターンシップができる「Community Internship」という科目をとりました。「国境なき記者団」という国際ジャーナリスト機関で日本やオーストラリアの記者の方から指示をもらい、調査や英文レポートの作成などを行いました。権力者から訴えられているジャーナリストの方と関わる機会もあり、常に緊張感が漂う責任の重い仕事もありました。「Community Internship」では、定期的に先生にレポートを提出し、自分が向き合っている課題を他のインターンシップをしている学生と話し合うクラスもあったため、振り返りながら仕事に取り組むことができ、高いモチベーションをキープできました。
他には、自分で取材をしてニュースを書くジャーナリズムの科目やオーストラリアの先住民(アボリジニ)の歴史を学ぶ科目を取っていました。インターンシップや授業の課題が忙しく、毎日遅くまで勉強していましたが、どれも日本では学べないような内容で、非常に刺激的な大学生活でした。



今回の留学を振り返って

自分がいかに人に支えられて生きているということを実感しました。オーストラリアに来たときは、誰一人知っている人がいない状況だったのに、自分が何をするにしても助けてくれる人や応援してくれる人が必ずいました。自分を家族の一員として受け入れてくれたホストファミリーをはじめ、課題を助けてくれたクラスメイト、テニスの練習や試合に誘ってくれるオージー、旅先で情報をくれた世界中からの旅行者など、この留学が成功したと思えるのは、そのような人達と出会えたことに他なりません。



留学後の就職活動

就職活動は本当に苦しみました。英語力もかなり伸びましたし、充実した留学をしたという自負があったので自信がありました。しかし、周りにも留学した人はたくさんいて「海外志向」や「経験のすごさ」をアピールするだけではいい結果は出ませんでした。内定が出ずに苦しんでいだ時に、もう一度留学を含めたこれまでの人生を思い返して、「支えてくれた人たちへ恩返しをするために、世界中の多くの人の幸せに寄与する仕事をしていきたい」と気づくことができました。最終的には、国内外で医療機器やカメラなどを製造、販売する日本企業から内定をもらうことができました。この企業で多くの人の生活や、心の豊かさの実現に貢献できるように頑張っていきたいと思っています。



休学留学を考えている人に一言

休学留学の最大の魅力は、自分のペースで留学ができるということです。英語コースからスタートすれば、大学本科の授業にも余裕をもって取り組むことができますし、長期休みも複数回取れるので、旅行やボランティア、インターンシップなどと組み合わせて自由に留学をアレンジすることができます。「英語が話せるようになりたい」よりも「英語を使って何かに挑戦してみたい」と考えている方にぴったりだと思います。
オーストラリアには、きれいな海と皆さんを受け入れてくれるフレンドリーな人々、そして実践的で高度な内容を学べる環境が揃っています。ゆったりとした時間のなかで様々な出会いや挑戦を経て自分と向き合い、これからの人生を導く手掛かりを見つけてほしいと思います。

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H318)
13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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